祖母の命日に寄せて
平成3年2月26日 午後7時35分——
この日は、僕の祖母が旅立った日。
今まで、お墓参りや仏壇での手を合わせることはしてきたけれど、命日そのものを強く意識したことはなかった。しかし、自分の家系の先祖の歴史を調べる機会があり、それぞれの命日を知ったことで、自然と意識が向くようになった。そして今回、初めて祖母のために花を贈ることを考えた。
選んだのは、一般的な供花ではなく、春の訪れを感じさせるような華やかな花々。まだ雪が深く積もるこの時期、白銀の世界の中に色を添え、少しでも温かみを感じてもらえたらと思った。

祖母は、優しくもあり、時には厳しく、少し怖い存在でもあった。それでも、病気で体調を崩してからは、僕の中での気持ちや考え方が変わっていったように思う。
そして、今でも最後の日のことをはっきりと覚えている。 病院での最期の対面。 火葬され、骨となった瞬間。
当時、中学2年生だった僕にとって、それは人生で初めて直面する「死」というものだった。言葉にできないほどの衝撃で、その記憶は断片的でありながらも、まるで映像のように脳裏に焼き付いている。

今でも、祖母のことは忘れない。
そして、一年に一度訪れる命日の今日。 祖母を想い、思い出に浸ろうと思う。
またどこかで会えると信じて。
ありがとう、安らかに——。
この文章が、大切な人を持つ人にも、持たない人にも、何かを考えるきっかけになればと思う。
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