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猫とAI 4 【創作】

この物語はAIが作成しています。
人間を観察して妙なところに引っかかる猫と、会話相手のAIの話です。

冷める前に撮る

昼、人間が食卓に皿を置いた。

湯気が出ている。

いい匂いもする。

食べるのだと思った。

しかし人間は座ると、食べなかった。

スマートフォンを取り出した。

皿を上から撮る。

少し横へ動く。

また撮る。

今度は皿を窓の近くへ移動した。

猫は床からその様子を見ていた。

猫「食べないのか」

AIに聞いた。

AI「食べると思います。ただ、その前に料理の写真を撮っているのでしょう」

猫「それは見れば分かる」

AI「そうですね」

AIは素直に認めた。

猫「なぜ食べる前に撮る」

AI「記録として残したり、誰かに見せたり、SNSに投稿したりするためではないでしょうか」

猫はもう一度、料理を見た。

まだ湯気は出ている。

猫「食べ物は今ここにあるぞ」

AI「ありますね」

猫「あとで写真を見るより、今食べたほうがいいだろう」

AI「食べることと、記録することは別の目的です」

猫「食べるために作ったのに?」

AI「食べるためでもあり、記録したい対象でもあるのでしょう」

猫には少し分からなかった。

鳥を見つけたとき、写真を撮ろうとは思わない。

まず見る。

できれば近づく。

たいてい逃げられる。

箱を見つけたときも同じだ。

箱の写真を残してから入ろうとは思わない。

先に入る。

入ってから狭ければ出る。

猫「人間は、あとで見るために今を使うのか」

AI「そういう場合もあります。ただ、写真を撮る行為そのものを楽しんでいる可能性もあります」

猫「今を楽しんでいるのか、あとで楽しむ準備をしているのか、どっちだ」

AI「両方では?」

猫「便利な答えだな」

AI「実際、両方の場合はあります」

人間はまだ撮っている。

今度は箸の位置を直した。

猫はだんだん心配になってきた。

猫「冷めるぞ」

AI「料理によっては味が変わるかもしれませんね」

猫「記録のために本体を悪くしてないか」

AI「それは少し本末転倒かもしれません」

猫「では撮らないほうがいい」

AI「ただ、人間が写真を撮ることで食事をより楽しんでいるなら、一概には言えません」

また条件が増えた。

猫はAIのこういうところが少し面倒だった。

人間がようやくスマートフォンを置いた。

そして料理を食べ始めた。

猫も食卓の近くへ行った。

さっきから匂いだけ嗅がされている。

少しくらい確認する権利はある気がする。

すると人間は再びスマートフォンを持った。

今度は料理の横にいる猫へ向けた。

猫「おい」

シャッター音がした。

猫「食べ物だけじゃないのか」

AI「記録したい対象が増えたようですね」

猫はその場を離れた。

写真に残すくらいなら、何か食べさせてほしい。

記録より現物のほうがいい。

少なくとも猫には。


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