いつか行こうと思っていた場所に、今行こう
先日、お金との付き合い方について考えさせられる記事を読みました。
老後に備えてしっかり貯蓄をしてきた方が、人生を振り返りながら「もっと今を楽しんでもよかったかもしれない」と語っていたのです。
その言葉が心に残りました。
私たち50代は、老後への不安と無縁ではいられません。
年金のこと、物価のこと、病気のこと。
将来を考えると、少しでも貯金を増やしたいと思うのは自然なことです。
私も家計管理が好きですし、ポイントを貯めたり、無駄な出費を減らしたりすることに安心感があります。
でも、その記事を読んで改めて考えました。
私たちは老後のためだけに生きているわけではないのではないか、と。
実は私自身、病気を経験しています。
その時に感じたのは、当たり前の日常が当たり前ではないということでした。
元気になったらやろう。
時間ができたら行こう。
いつか落ち着いたら楽しもう。
そう思っていたことが、必ずしも思い通りになるとは限らないのだと知りました。
だからといって、貯金は必要ないと言いたいわけではありません。
備えは大切です。
将来への準備も必要です。
でも、未来の自分を大切にするのと同じくらい、今の自分も大切にしていいのではないでしょうか。
今月、私は主人の単身赴任先を訪ねる予定があります。
せっかくなので、岐阜の日帰りバスツアーを申し込みました。
飛騨牛、近江牛、松阪牛の食べ比べ食べ放題付きです。
少し前の私なら、「その分を貯金したほうがいいかな」と考えたかもしれません。
でも今回は、「行きたい」と思った気持ちを優先しました。
主人と一緒に出かけられる時間も、元気に楽しめる体力も、当たり前ではないと知っているからです。
飛騨牛も近江牛も松阪牛も、食べ終わればなくなります。
でも、その日の景色や会話、笑った時間は思い出として残ります。
50代になって思うのは、お金は増やせても、時間は増やせないということです。
今日という日は、二度と戻ってきません。
「いつか行こう」
そう思っている場所はありませんか。
「いつか会おう」
そう思っている人はいませんか。
その“いつか”を、少しだけ“今”に変えてみる。
そんな選択も、これからの人生には必要なのかもしれません。
老後に備えながら、今日も大切に生きる。
私はそんな毎日を重ねていきたいと思っています。
いつか行こうと思っていた場所に、今行こう。
この記事を書きながら、改めてそう思いました。

