松本零士展@東京シティビュー
東京シティビュー(展望台)で開催されている松本零士展にいってきた。
貴重な原画や新たに発見された初公開の絵なども展示されているそうだ。
【「銀河鉄道 999」50 周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路】

最初はチケットのとり方がよくわからなかったが、どうやら展望台のチケットを購入すればよいとわかった。
そこで、アソビューで17:00~18:00入場の展望台のチケットを購入。
展望台が空いている時間帯「10:00~22:00(最終入館 21:30)」は見られるから、夜遅くても行けるのはよいね。
夜景も楽しみである。

東京シティビューに到着!
高速エレベーターで52階の展望フロアへ到着。
松本零士展へは、フロアに入場ゲートがあり、展望台入場券のバーコードをかざすと入場できる。
入るとすぐに999号と哲郎、メーテルが!

そして背景に東京タワーが!

スタッフさんが999号と一緒に上手に写真を撮影してくれて、小さなサンプル写真をプレゼントしてくれる。
カッコいい999号の表紙の台紙に張られた本格写真は1500円で購入できる。
せっかく相棒と一緒に撮ってもらったからどうしようか迷ったけど、でも写真って、買っても観ないからなあ…
999号をバックにした写真でした!
プロの写真家さんはさすが上手だなあ

プレゼントのサンプル写真は小さいからパスケースに入るかな

展示会場内は作品保護のために暗幕内にあり、もちろん写真撮影は禁止。
暗幕外の展示は写真OKだった。
展示場所入り口前に松本零士先生の漫画作品の表紙がズラリ。
時系列で展示されている作品群の良い導入部になっている。

なんか見覚えがあるぞ…
うちにあるな、この本…

松本零士先生が15歳の時のプロデビュー作「蜜蜂の冒険」

美しいアンドロイドのお話「セクサロイド」

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を基に、独自の解釈とSF要素を加えた作品。
後にこれが銀河鉄道999の物語につながるのである。

もしてもちろん「銀河鉄道999」!

カッコいい「キャプテンハーロック」!

戦艦やレイジメーターがカッコいい「宇宙戦艦ヤマト」!トリさんも大好き!

「おいどん宇宙」、「ハーロック宇宙」、そして「999宇宙」が呼応し合う零次元宇宙の世界へいざ!
展示室入り口前では、車掌さんと一緒に写真が撮れるよ
さて、展示は、松本零士先生のデヒュー前の作品から晩年まで、テーマに沿った時系列で展示されている。
デビュー前の中学生時代の漫画「虫の世界探検記」がすでに神がかっていた。タッチが手塚治虫先生を彷彿とさせる。
相棒が「絵が動いてみえる」と言う。
ほんとだ…漫画なのに、アニメーションだ。
松本零士先生は5歳の時から漫画を描き始めたという。
きっかけは、昭和18年、まだ戦時中の頃、先生が5歳の時に明石の映画館で観た松竹の初のアニメーション作品
「くもとちゅうりっぷ」だそうだ。クモに狙われるてんとう虫をチューリップが守ろうとする話らしい。
なんと、同じ日、同じ映画館で当時15歳だった手塚治虫先生が同じ映画を観ていたそうだ。
後に漫画家となった松本零士先生は、手塚治虫先生のアシスタントを勤め、お二人は公私ともに親しく交流されていた。
ある日の会話から同じ日の同じ映画館で同じ映画館を観ていたことがわかり、ビックリしたそうだ。
それって…少女漫画だと運命の出会いだよね…
手塚治虫先生も15歳の時に観たアニメーション「くもとちゅうりっぷ」に影響を受け、その後の漫画家でありアニメーターであった激動の人生に突入していった。
師弟であり友人でもあった2人の巨匠をひとつの映画が結びつけたのだ。
こういう「Begenning」的なストーリーは熱いなあ。
高校生の時にプロデビューした作品「蜜蜂の冒険」の原稿も展示されていた。
デビュー当初は手塚治虫先生のエッセンスが感じられる絵だった。
漫画家を目指していた少年時代、手塚治虫先生の「新宝島」を夢中になって読み、手塚治虫先生の絵をお手本にしたんだろう。
松本零士先生は昆虫が好きだったようで、昆虫が主人公の漫画をいくつか描いている。そういえば、猫やトリさんもでてくるよね。
そして、デビュー後にどんどん松本零士先生の作風が完成していく。
その様子も、時系列の展示で辿ることができる。
その作風の完成の過程には、少女漫画の連載をいくつか担当された時代の影響もあったのかな、と展示を見ていて思った。瞳に宇宙が映る少女が素敵!
月刊少女雑誌「少女」での連載が決まり、松本零士先生は上京した。
そして、同じく少女漫画家であった牧美也子先生と出会い、結婚して練馬区に居を構えた。
牧美也子先生と言えば、目に星が飛び、画面に花が舞い、美しいドレスを身にまとう少女たちの絵が真っ先に思い浮かぶ。
すごく見覚えのある絵なので、子供の頃に夢中になったぬり絵の絵も、牧美也子先生だったのではなかろうか。
松本零士先生の奥様であることを初めて知った。
リカちゃん人形は、牧美也子先生の描く女性をモデルとして作られたらしい。
あ、確かに!瞳のキラキラが同じだ!
松本零士先生が、牧美也子先生と一緒に描いた漫画作品の原画が展示されていて、2つの世界観が混ざり合った素敵な絵だった。
漫画家の先生たちは、お互い影響しあって世界を広げていくのだなあ。
自伝的?漫画「男おいどん」の原稿は、四畳半アパートの畳の絵が描いていあるフロア上に展示されていて、私も相棒も畳の絵を踏まないように畳絵のフロア外から見ていた。
でも展示が遠い… ほかの展示は近くで観られるから、ここだけ畳の外から観るルールというものでもないだろう。
「これ、畳の絵だけど、ただのフロアだよ。近くで観ていいんだよ」
そういって私は恐る恐る展示の近くまで入った。相棒は「そうなの?」とやっぱり抵抗があるみたい。
本能的にフロアが畳の絵だと靴を脱いで入りたくなる。他の人はどうなのかな?
銀河鉄道999の漫画原稿は、鉄郎のお母さんが機械伯爵に銃で狩られ、無造作に引きずられていく様子や、壁から剥製となって飾られている様子が臨場感たっぷりに描かれていた。
鉄郎のお母さん、ほんとうに綺麗。
だからこそさらに痛々しい…
「天然の綺麗な人間だぞ!上手に皮を剥いでうまく作ったんだ!」と、壁にかかった剥製を仲間に見せびらかしてワインで乾杯する機械伯爵の鬼畜っぷりったら!
そのあとの鉄郎の悲しみと怒りの描写もすさまじい。
鉄郎の射撃、百発百中じゃあないか!
燃え落ちる機械伯爵の城。
ああ、お母さんの剥製も一緒に燃やしたんだね。
このあたりは、戦争の記憶が生々しく残る漫画家さんならではの描写だなあ、と思う。
鉄郎の悲しみ、怒り、戦い、故郷からの決別、そして旅立ち。
漫画原稿を見つめていたら、私たちはいつの間にか鉄郎と共に旅をしていた。
アニメだと流れて行ってしまったり、カットされてしまったりするシーンも、漫画だと一コマ一コマ、まるでキャラクターが生きて動いているみたいに訴えかけてくる。
私は、松本零士先生の漫画作品はあまり読んだことがなかったので、これはすさまじい作品だな、と鳥肌が立った。
そして描かれた女性たちの美しいことといったら…
すらりと伸びた手足。長い睫毛。
透明で、少女と大人の狭間の、内から光るような美しさ。その優雅な動きさえ見えるような絵だった。
相棒が言った通り、絵が動いてる…
松本零士先生の作品に登場する女性たちは、様々な役割を演じる。
永遠の恋人、憧れの女性、優しい隣人、そして、ファムファタール。
原画一枚でさえ、そこだけ光を放つように美しい。
2色刷りの絵も、油絵のような奥行き。
私も相棒も、しばし足を止めて絵に魅入った。
時が止まったかのようだった。
銀河鉄道999の大好きなシーンは、食堂車での場面。
「鉄郎、ビフテキにしましょう」
とメーテルが言うシーンは耳が記憶しているが、ラーメンのシーンは知らなかった。
「人類の口の永遠の友…」と泣きながらラーメンを食べる鉄郎。
そうかあ、鉄郎の世界では、地球ではもうラーメンが食べられないんだ…
鉄郎が美味そうに食べるラーメンのシーンを見つめているうちに、ラーメン食べたくなった。
松本零士先生の描く宇宙は、どのようにして描かれたかの展示がとてもよかった。
松本零士先生の描く宇宙は、まるで星の海が本当に輝いているみたい。
闇の表現、星の表現に様々な工夫をされていたのだ。
歯ブラシや筆先で絵具をはじくスパッタリングで宇宙空間の奥行や輝く星々を表現していた。
他にも、キャプテンハーロックや宇宙戦艦ヤマト、零士メーターの原画が展示されていた。
零士メーターという言葉を初めて知ったが、いやあ、確かにカッコいい!
松本零士先生の戦艦や機器類のカッコ良さよ。シビレタ~🥰
展示会場では、さよなら銀河鉄道999やキャプテンハーロックの名シーンがスクリーン上映されていた。
相棒は食い入るように展示を観ている。そうか、テレビ版の銀河鉄道999が好きだったもんね。
展示を観ているうちに2時間くらい経っていた。
松本零士零時先生の人生を共に旅するような展示だった。
展示会場を出ると、ちょうど夜の帳が下りるところだった。


先生の言葉は、物語の主人公たちのセリフのようだ。

「遠く時の接するところで
また巡り会える」
松本零士先生は、999号に乗って星々を巡り、時の向こう側を旅しているのかな。
松本零士展を旅した後は、展望台から見る風景も銀河鉄道999の世界のようだ。


東京の夜景に浮かび上がるメーテルと鉄郎、そして999号

夜景を見ながら気軽にビールが飲めるカフェがあった(Museum Cafe & Restaurant THE SUN & THE MOON)
ハイランドビール、アサヒビール、そしてギネスの小瓶を注文し、東京タワーを見ながらゆっくり飲んだ。

キャプテンハーロックのアクリルキーホルダーを購入。
何が凄いって、この背景が松本零士先生の描く宇宙なんだぜ。

相棒が「いつも持ち歩いているよ」と見せてくれた999号無期限パス!
「品川プリンスステーション発 地球⇔アンドロメダ 経由:オリオン・プレアデス」
こ、これは・・・遠い遠い昔に一緒にいった「銀河鉄道999」の企画展で手に入れたキーホルダー…
あれ?私も同じものを持っているはずだ。
帰ったら探してみよう。

ちょうど七夕飾りがあったから願い事を描いてきたよ。

11月14日からはエヴァンゲリオンの展示が!これは展望台の年パスを買うしかないな。

帰りはもちろんラーメン!
泣きながらうまそうに食べる鉄郎を思い出しながら食べたよ。
ああ、ラーメンがある世界でよかった!

帰って探したらあった!999号無期限パス!
なんと2005年12月開催の展示会で買ったものらしい。
えーっと…20年前…😅
相棒は、いつでも999号に乗れるように、いつも無期限パスを持ち歩いていたらしい。
では、私もいつも持ち歩くことにしよう。
999号がやってきたら、すかさず乗り込むぞ!
