部屋の中の象③受験生より夫婦喧嘩が優先された家
息子が別居後に打ち明けてくれたことと、
私が長年見てきた出来事を、一つにつなげて振り返ってみました。
私は長い間、夫婦喧嘩の問題ばかりに目が向き、
父親から息子への愛情の乏しさや、
「私は夫にとって大切な存在ではなかった」
という現実を受け止めきれずにいました。
その結果、
息子を苦しい環境で育ててしまったこと、
そして息子が長い間抱えてきた悲しみを知った時、
私は大きな衝撃を受け、深く反省しました。
このシリーズでは、
その時初めて見えてきた「部屋の中の象」を、
息子の言葉と私自身の体験を通して記録しています。
何が正義だったのか。
家族にとって本当に大切なものは何だったのか。
考えるきっかけになれば幸いです。
これまでの話はこちら👇
高校へ進学すると、息子は大学受験を目標に勉強を続けた。
学校が終わると塾へ行き、夜遅くに帰宅する毎日だった。
家では集中できないからだった。
夫婦喧嘩が絶えず、家の空気はいつも張りつめていた。
帰宅した息子は、勉強を終えたあと、寝る前にゲームをする。
その姿を見るたびに、夫は怒った。
「遊んでばかりいる。」
息子が塾で何時間勉強してきたのかには、目を向けなかった。
その頃の私は、ようやくフルタイムの仕事が軌道に乗っていた。
しかし、更年期と片頭痛を抱えながらの仕事と家事の両立は想像以上に厳しかった。
毎日寝不足で、頭に霧がかかったような状態が続いた。
後にADHDと診断されるが、当時は疲労とストレスが原因だと思っていた。
それでも仕事を辞めるわけにはいかなかった。
大学進学を考えれば、学費を準備する必要があったからだ。
一方、夫は家事の負担を理由に、
「仕事を辞めてほしい。」
と言うようになった。
さらに義父や義兄夫婦の話を持ち出し、
「年収500万円 (手取400万) でも、子どもを県外の大学へ仕送りしながら行かせられる。」
と私を説得した。
でも、私は納得できなかった。
教育費の現実を調べれば調べるほど、不安は大きくなるばかりだった。
妹に相談すると、
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