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kimonoseiryu
小唄 『浮き世の花』
『 浮き世の花 』 作 林花埜
流れ~ながれてぇ~
何のその~を~
あたしゃ~無縁仏になりました
いつの間にやら~
いつの間にやら、
白無垢お化け~
台詞;「ちょっと、其処のお若いの?」
白手でふらふら呼び込めば!
間の手;「パンパン」と扇子の音
台詞;「なんでぇ?俺に用かい?」
色々ありんす世の中は~
好いて好かれて~
振り振られ~
台詞;「お前さん、わてを嫁にしてくれん?」
何で~こんな幽霊と~
誰が~誰が夫婦になるもんか
泣きの涙で袖濡らし
台詞;「おめえさん、足がねぇよ。」
問い詰められた幽霊は~
台詞;「おょょょ…。」
顔を隠して泣き崩れ
心中事件のあれこれを~
繋いだ~手首の縄がほどけりゃ
ほどけりゃ水の泡
縁もほどけて水海月
もがいて~もがいてみたものの
溺れる者は浮かばれず
あ~あ~あの人は~
生きてこの世で子を儲け
ちちくり合って子を儲け
あたしゃ 水底ゆらゆらと
悔しくて悔しくて~
怨めしくて怨めしくて~
あの世に行けずふらふらと
柳小路に裏小路
浮き世の花と成り果てて
柳~の~下で~男狩り~
おいでおいでと~手招き~する
台詞;「其処のあなた幽霊は要らんかぇ~。」
─ 『浮き世の花』 林花埜 ─
