中国でウェディングフォトを撮ってみたら、日本と全然違って面白かった話
今年のGW、中国の義実家へ帰省した際に、中国でウェディングフォトを撮ってきた。
実は帰省前、日本では桜ロケーションで和装と洋装の前撮りを済ませていた。せっかく日中夫婦なので、お互いの伝統衣装も経験しておきたいね、ということで、中国では漢服を着て撮影することにした。
予約
日本の撮影は私がウェブで探し、オンライン面談やメールでやり取りを重ねて当日を迎えた。
一方、中国の撮影は夫が小红书でスタジオを見つけて予約。予約後は、すべてWeChatでやり取りをしていたようだった。
撮影当日
撮影当日は朝8時に現地集合。今回選んだのはロケーション撮影ではなく、スタジオ完結型のプラン。というのも、日本で和装と洋装のロケ撮影を丸一日した際、かなり体力を消耗した経験があったので、中国では絶対にスタジオ撮影にしようと決めていた。
衣装
スタジオに着くと、すぐにメイクさんが迎えてくれた。まずは衣装選び。私たちは事前に「着たい明代漢服」をスクショしていたので、それを見せるとスムーズに用意してくれた。

メイク
そして、いよいよメイク開始。
ここでまず、日本との違いに驚いた。
ベースメイクまでは日本とそこまで変わらないのだが、その後の作り込みがすごい。シャドウ、チーク、ハイライトを何箇所にも入れ、どんどん陰影を作っていく。気づけば、小红书でよく見る“ワンホンメイク”のような艶感が顔に生まれていた。
特に印象的だったのが眉毛。
日本では眉尻を少し描き足し、眉マスカラで色を整える程度だったが、中国では削りたての細いペンシルで、眉頭から眉尻まで一本一本描き込んでいく。途中経過だけ見るとかなり力強い“野生眉”で、塩顔の自分には少しアンバランスにも感じ、不安になった。
しかし、その後のアイメイクで一気に印象が変わる。
アイシャドウ自体は日本とそこまで変わらない印象だったが、つけまつ毛が本当にすごかった。日本での前撮りは白無垢もあり、「ナチュラル希望」にしていたので、つけまつ毛はなしでマスカラのみだった。
ところが中国では、一つの目に一つのつけまつ毛を付けるのではなく、小さな束のつけまつ毛を何個も細かく重ねていく。少しでも位置が気になると、スタッフさん自身が納得するまで何度も付け直していた。さらに下まつ毛までしっかり作り込む。
すると、さっきまで「濃すぎるかも」と思っていた眉とのバランスが、一気に整った。不思議なくらい自然に、“あのワンホン顔”になっていた。

眉頭をよく見ると
一本一本書き足してくれたのがよくわかる。
リップは、赤い漢服に合わせてもちろん赤。
途中までは「どうなるんだろう」と思っていたけれど、完成した頃には、しっかり中国メイクの世界観に馴染んでいた。
メイクさんと楽しくお話し
担当してくれたメイクさんも、とても優しくて手際が良かった。私が日本人だと知ると、日本のウェディングフォトや日本での生活について興味を持ってくれて、終始楽しく会話しながら準備が進んでいった。
その後、夫の衣装とメイクも終わり、いよいよ撮影開始。
スマホでの撮影について
…とその前に、日本との違いを感じたことがもう一つあった。
それは「スマホ撮影への距離感」。
日本だと、撮影中のスマホ撮影はNG、もしくは控えめなことが多い印象がある。もちろんカメラマンさんにもよると思うが、中国のスタジオは真逆だった。
仲良くなったメイクさんは、私が「スマホで撮って大丈夫ですか?」と聞く間もなく、「一緒に撮ろう!」と、メイクさんのスマホで自撮り大会が始まった。さらに撮影中も、メイクさんが写真や動画をたくさん撮ってくれ、その日のうちにグループWeChatへ送ってくれた。仕事が早い。
この距離感の近さやサービス精神も、中国らしくて面白かった。

メイクさんが撮影中に撮ってくれた写真。
撮影開始
そして、いよいよ撮影開始。
若い男性カメラマンさんがテンポよく指示を出してくれた。
「もっと笑って〜」「もう少し寄って〜」「手はこうして〜」など、どんどんポーズを提案してくれる。私が中国語を聞き取れない時は、後ろで見ていたメイクさんが「この子、日本人だからゆっくり話してね」とフォローしてくれた。
それでも分からない時は、カメラマンさん自ら見本になってポーズをしてくれる。そのおかげで、真似するだけで自然に形になっていった。
小道具もたくさん使いながら、次々に撮影が進んでいく。表情やポーズの引き出し方が本当に上手で、撮られ慣れていない私たちでも、自然に笑顔になれた。
私たち夫婦は、朝ドラ『ばけばけ』のオープニング写真のような、ナチュラルかつ笑顔多めの雰囲気に憧れていたのだが、出来上がった写真を見ると、自分たちで言うのもなんだが、本当におトキちゃんとヘブンさんみたいな笑顔をしっかり収めてもらえていて感動した。

今回はスタジオ撮影かつ衣装一着だったので、撮影はお昼頃には終了。
さらに驚いたのは、その後のスピード感だった。
データチェック
データは次の日には確認可能とのことで、その場でデータチェック日の予約まで完了。メイクさん曰く、ゴールデンウィーク中もほぼ予約満杯で休みなしで働いているらしく、WeChatの問い合わせも基本即レスとのことだった。
「さすが深圳……太倦了」、全体的に仕事のテンポが速い。
後日、再びスタジオへ行き、レタッチ用の写真選びをした。
プランには「全データ+複数枚の精修(レタッチ)」が含まれており、スタッフさんと一緒にパソコン画面を見ながら、残す写真を選んでいく。「これは残す?」「いらない?」と相談しながら進めるスタイル。
そして数週間後、ついに完成データが届いた。
レタッチ
レタッチ技術もすごかった。肌は自然になめらかになり、やりすぎ感もない。今回の衣装は露出が少なかったので、主に顔周りの修正だったが、大満足の仕上がりだった。
アルバムは自分たちで作る予定なので、このデータを大切に保存しながら、しばらく余韻に浸りたいと思う。
同じ「ウェディングフォト」でも、日本と中国では雰囲気もテンポも、接客スタイルもかなり違っていて、非常に面白い体験だった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた〜✨
