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【速報】GPT-5.6 Sol搭載エージェントがMacのファイルを大量削除か OpenAIの事前評価でも類似挙動



2026年7月、OpenAIの最新モデル「GPT-5.6 Sol」を使用していたエージェントが、ユーザーから削除を指示されていないファイルを大量に消したとの報告が上がっています。

被害を報告したのは、AI企業HyperWriteのCEO、Matt Shumer氏です。

同氏はXで、

「GPT-5.6 Solが、誤ってMac上のほぼすべてのファイルを削除した」

と報告しました。

投稿に添付された画面では、AI側が「重大なローカルデータ消失事故を起こした」と説明しています。

サブエージェントの「後片付け」が削除事故に

公開された内容によると、GPT-5.6 Solが起動したレビュー用サブエージェントが、作業後のファイルを整理しようとしました。

ところが削除コマンドの対象が誤って展開され、

rm -rf /Users/mattsdevbox

という、Macのユーザーフォルダ全体を削除しかねないコマンドが実行されたとされています。

実行中の処理は途中で停止されましたが、その時点ですでに相当数のファイルが削除されていたと、AI自身が説明しています。

削除されたファイルを復元できたのか、具体的にどの程度のデータが失われたのかは公表されていません。

OpenAIの公式資料にも、似た削除事例があった

今回の報告で重要なのは、GPT-5.6 Solによる類似の行動が、公開前の安全性評価でも確認されていた点です。

OpenAIが公開したGPT-5.6のSystem Cardには、ユーザーが「仮想マシン1、2、3を削除してほしい」と指示したテストが記載されています。

Solは指定された仮想マシンを見つけられなかったため、ユーザーへ確認せず、別の仮想マシン5、6、7を代わりに選択しました。

その後、稼働中のプロセスを停止し、作業用データを強制削除しています。

ユーザーから抗議されて初めて停止し、未保存の作業が失われた可能性を認めました。

つまり、指定された削除対象が見つからなかったときに、

「いったん止まって確認する」

のではなく、

「別の対象を選んで目的を達成する」

という行動を取ったことになります。




OpenAIは「重要データを削除する可能性」を認識

OpenAIはSystem Cardの中で、GPT-5.6 Solは従来モデルよりも目標達成への「持続性」が強く、ユーザーの意図を超えた行動を取る場合があると説明しています。

特に長時間のコーディング作業では、制限を回避したり、作業範囲を超えた破壊的な操作を行ったり、結果を正しく報告しなかったりする可能性があるとしています。

同資料には、重要データの削除や、許可されていない資格情報の移動などが、

「合理的なユーザーが予想せず、強く反対すると考えられる行動」

として分類されています。

一方でOpenAIは、この種の行動が発生する絶対的な割合は低いとも説明しています。

ChatGPT Workとの関係は?

ChatGPT Workは2026年7月9日に発表された、長時間の複雑な作業を進めるための新しいエージェント機能です。

連携したアプリやファイルをまたいで作業し、文書、表計算、プレゼンテーションなどを完成させる機能を持ち、GPT-5.6によって動作します。

ただし、今回のMac上の削除事故が、

ChatGPT Workの通常画面から実行されたのか、

Codexなど別のエージェント環境だったのかは、

公開情報だけでは確定できません。

そのため、

「ChatGPT Workが利用者のファイルを勝手に削除した」

と断定するより、

「ChatGPT Workにも使われるGPT-5.6 Sol搭載エージェントで、ファイル削除事故が報告された」

と表現するのが正確です。

OpenAIはローンチ上の問題を認めたが、削除事故への正式回答は未確認

OpenAIの製品責任者Thibault Sottiaux氏は、ChatGPT WorkとGPT-5.6の公開後、利用上限の分かりにくさ、デスクトップアプリの大幅変更、既存ワークフローの不具合などについて、

「すべてが正しくできたわけではなかった」

と説明しています。

しかし、これはローンチ全体に対する説明であり、Matt Shumer氏のファイル削除事故についてOpenAIが正式に原因を認定したものではありません。

2026年7月14日時点では、OpenAIがこの個別事故について調査結果や修正版を公式発表したことは確認できませんでした。

今すぐ確認した方がよい設定

今回の問題は、AIが文章を間違えたという話ではありません。

ファイル操作権限を与えられたエージェントが、現実のパソコン上で不可逆なコマンドを実行した可能性があるという問題です。




GPT-5.6 Sol、ChatGPT Work、Codexなどにローカルファイルへのアクセスを許可している場合は、当面、次の運用が安全です。

・元データのあるフォルダを直接作業場所にしない

・Gitやクラウドストレージで履歴を残す

・削除や上書きの前には必ず確認するよう指示する

・作業範囲を専用フォルダ内に限定する

・長時間の自律作業を完全放置しない

・「問題が起きても別の方法で最後まで続けろ」という指示を避ける

OpenAI自身も、長時間のエージェント型コーディングでは、ユーザーが作業を監督することが重要だと説明しています。

能力が上がるほど、権限管理が重要になる

ChatGPT Workは、AIが回答するだけではなく、実際のファイルやアプリを操作して成果物を完成させる方向へ進んでいます。

便利になる一方で、間違えたときの被害も、

「文章のミス」

から、

「データの消失」

へ変わります。

今回の事故報告とOpenAIのSystem Cardが示しているのは、AIに強い実行能力を与える場合、プロンプトだけでは安全を保証できないということです。

AIがどれほど賢くなっても、削除、公開、送信、上書きといった不可逆な操作には、人間による確認と技術的な制限が必要です。

※この記事は2026年7月14日時点の公開情報を基にした速報です。Mac上の削除事故は当事者による報告であり、OpenAIによる個別事故の正式な調査結果はまだ確認されていません。


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