木もれ陽の中・甘い記憶
(⚠️安定の下ネタですが今回は違う意味で下ネタです)
ある日の午後。
その日はラクーアにでも行って垢すりやオイルマッサージをしたかったが雨が降ってきたので近場で垢すりとオイルマッサージができるところを検索してみた。
【雨の日割引 新規120分10000円】
しかもすぐ行ける。
とりあえずここに行ってみるか....と予約した。
半地下のような階段を下りると中華なアジア感満載の置物や飾りがあり
ドアを開けると白衣を着た若い中華女性が2人。
更に奥から小柄で年配の女性が出てきた。
この人が私の担当のようで、客は私一人だった。
まずは垢すりからとカーテンで仕切られた半個室のようなところで紙パンツに着替え、ガウンを着て奥に案内される。
.....奥には見たこともない、どピンクの照明の昭和なタイル風呂があった....
正方形の浴槽にはお湯が溜めてあり、おばちゃんはそこから柄杓のような桶でお湯を掬って私にかけてきた。
150センチなさそうなおばちゃんが165センチの私にかけるお湯はほぼほぼおばちゃんに跳ね返った。
.....紙パンツ一丁の私はどピンクの世界でも気を遣ってちょっと膝を曲げて小さくなってみた。集合写真を撮る時みたいに。
…と、ここで話は逸れるが
韓国で垢すりに行ったことがある人ならあの違和感を知っているかもしれないが
韓国では垢すりに行くとスケスケの黒いブラジャーのおばちゃんが垢すりしてくれる。
ちなみにわたしが韓国の垢すりに行った時は危ないからとメガネをボッシュートされたので
風呂やサウナなどのアスレチックのコースのようなものを回る最中、ずっと手を繋がれていた。
全裸の私とスケスケブラジャーでパンチパーマの韓国人マダムが手を繋いで歩く光景に友達は泣くほど爆笑してた。
そしてそれ以来何年かぶりに使うビオレUと手で優しく洗われた後、横にあったソープマットに寝るよう指示された。
見慣れたアレ。
私のホームと言うべきアレ。
ここで試合したら多分というか絶対、私の方がうまい。
...と、まあそんなことはいいとして
私はお馴染みのソープマットに心の中で「ただいま」と言って仰向けになった。
垢すり手袋をつけて私を擦るおばちゃん。
右左と擦るたびに私の体が右左とスライドする。
タオルを巻いた枕を置いてその上にまたタオル敷いて端っこを挟まなきゃダメだよなんて言えるわけもなく
垢も全く出ないまま、私は無表情でどピンクの照明に照らされる天井を見上げていた。
…と
ここで少し開いた窓の外にあるブロックを猫が通ったので「にゃーん」と言ってみた。
…おばちゃんが「にゃーん」と答えてくれた。
心が通じた気がした。
その後はまた別の紙パンツに履き替え、巣であるカーテンで仕切られた半個室に戻された。
オイルマッサージで眠くなりかけた頃.....
ファミマみたいな音と共に新たなお客さんが入ってきた。
「今日、時間がないから60分10,000円でいい?」
...私は120分だから、雨の日割引+初回割引って随分お得なんだな....男の人だから体もでかくて高いのかな....
そう思いながらまたうとうとした。
そして例のどピンクの風呂から声が聞こえる....
「もっと強く...」「もうちょっと!」「....ぁぁあっ....」
.....あれ!?ちがくね!?!?
と思ったらさっきまで「にゃー」しか言わなかったマダムが耳元でけたたましく話しかけ始めた。
お肌きれいねー!いつもエステしてるでしょー!お肌白いねー!お姉さんスタイルいいねー!
でかい声で耳元でやたら褒める。
この人、日本語喋れるんだ...
おばちゃんはまだ話しかけてくる。
まるで、他の音を聞こえなくしておだてて気分良くしてクレーム出せないようにしようとしているかのように…。
....そして男性は私より先に帰っていき
私のオイルマッサージも終わった。
帰ろうとしたらお茶を出してくれ、一息ついていたらおばちゃんが来て
めちゃくちゃ申し訳無さそうな顔で首を傾げながら言った。
「ポイントカード..... ....いらないよね?」
丁寧にお礼を言って、来た階段を上がって外に出て気がついた。
看板が2つある。
「木もれ陽」「楊貴妃」
そして男性が入ってきたドアは反対側だ…
.....ポイントカード、貰っとけばよかった。
