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INDYWORLD 外伝       【提督青春編 】 1

#2026創作大賞
#オールカテゴリ部門

【あらすじ】
インデイたちは突然の別れを告げ、故郷クリプトンへと去っていった。
残されたタロウとミキの前に現れたのは、宇宙連邦製ホログラム「H.インデイ」。どこか胡散臭く、妙に自信家な彼は、提督帰還のための三つのミッションを告げる。
やがて明かされるクリプトンの歴史、提督の過去、そして彼らが背負ってきた使命。
英語を「知識」ではなく「感情を伝える言葉」として学びながら、タロウとミキは少しずつ成長していく。
笑いあり、青春あり、SFあり。
そして最後に残されたのは、彼らが未来へ託した小さな置き土産だった。
『4 STEPS ENGLISH 外伝 インデイ青春編・序章 ― インデイたちの置き土産 ―』
英語学習、青春ドラマ、そしてSFコメディが交差するINDY WORLDの原点。

【インデイ提督青春篇】
全5話マガジンhttps://note.com/cute_bee8449/m/m443353187faa

【目次】
ACT1「置き土産」
ACT2「H.インデイ」
ACT3「ミッション」
ACT4「提督の告白」
FINAL「帰還」


ACT1「置き土産」
インデイたちが「Roger!」という言葉を残して、クリプトンへ去った後。
予感があったとはいえ、タロウもミキもしばらくは茫然自失となった。
タロウ(半泣き)
「インデイ……何だよ急に。僕たち、少しも立派になんてなってないよ……」
ミキ
「もー、あいかわらず、ヘタレやなぁ」
(少し間)
「そんなんやから、インデイにもアレックスにも笑われるんや。」
(視線を落とす)
「……でもな。」
「インデイはともかく、あのアレックスや。何か残してるはずや。」
現実派のミキは、クローゼットや庭、家中を探し回る。
ふと立ち止まり、自分の手首に目を落とす。
ミキ
「……何やってんだろ、私。」
(ブレスレットに触れる)
「これ……アレックスがくれたやつやん。」
(小さく息を吐く)
「……何か、あるはずや。」
だが、スイッチらしきものはどこにもない。
当てもなく歩き回るうちに――
ミキ
「……ん?」
(立ち止まる)
「なんか、温(ぬ)くない?」
(数歩歩く)
「……いや、気のせいか……」
(戻る)
「……ちゃう。やっぱり温い。」
「タロウ、これ変や。」
タロウ(近づきながら)
「どこか……何か教えてるのかも?」
(二人で歩き回る)
ミキ
「こっち来ると温くなって……キッチンの方行くと冷めるんや。」
タロウ
「ってことは……残りは――」
(視線が止まる)
「……物置きだけか。」
タロウは、その場で立ち尽くす。
(少し間)
「……待って。」
「なんか……思い出しそう。」
深い水の底から、何かが浮かび上がるように――
タロウ
「……そうだ。」
「あの時インデイと一緒に拾った、ゲーム機みたいなやつ……」
「物置きにまだあるはず。」
(タロウ、物置きへ駆け込む)
(ガサガサと探す音)
タロウ
「……あった。」
(小さな機械を手に取る)
「スイッチらしいものは……どこにもないな。」
ミキ
「わからへんな……どうなってるんや。」
(ブレスレットを見つめる)
「タロウ、こっちも見て。」
(ミキが機械に近づく)
(ブレスレットが、機械に触れる)
――静寂。
(空気が、わずかに震える)
voom……
――静寂。
低い振動が、床を這うように響く。
光が、ゆっくりと立ち上がる。
ホログラムのインデイ
「……タロウ、ミキ。」
(少し笑う)
「久しぶりやな。」
「やっと見つけたんか?」
(間)
「これを見てるっちゅうことは――」
「わてらは、もうクリプトン星域に帰った後、いうことやな……」
(遠くから呼ばれるような声)
ホログラムのインデイ
「Commander Alexandra?……ん? いや、わかった。すぐ行く。」
(タロウとミキに向き直る)
「タロウ、ミキ。わてらには時間がない。」
「あとはこのAIホログラムに、わてのカトラを完コピしよったからな。何も心配いらん。」
(また振り向く)
「今行く!」
(もう一度、二人を見る)
「達者でな。」
voom……
タロウ・ミキ
「インデイ!」
光が消える。
その場に、別のホログラムが残っていた。
H.インデイ
「地球時間、2027年10月13日09時14分。一ツ橋タロウ・ミキを認識しました。」
「お呼びでございますか?」
「タロウ様、ミキ様、ご機嫌よう。」
「ただいまご紹介にあずかりました、AIホログラム・インデイでございます。」
「提督のデータは“完コピ”という表現でよろしいでしょうか。」
「機密事項を除き、外見から精神構造に至るまで、すべて保存済みでございます。」
「何なりとお申し付けください。」
(少し間)
「――可能な範囲で。」


▶ 次回  ACT2「H.インデイ」

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