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INDYWORLD 外伝       【提督青春編】 4

ACT4「提督の告白」

「早よせんか!どついたろか!!」

voom…画面が浮かび上がる

作者注:
【  】内は、写し出された映像

【先生
「提督、準備はよろしいですか?」
インデイ
「おー、先生。面倒かけたの。
いつかは話そう思うてたんやが、今がタイミングやな。」

先生
「タイミングというと?」

インデイ
「二つある。
一つは星域の方もようやく収まってきたことや。
アレクサンドラ司令と北米探査室(CiA)や仲間のお陰やな。」

先生
「もう一つは?」

インデイ
「地球に残してきたデバイスとブレスレットや。
タロウの目がいくら節穴でも、そろそろ見つけとる頃やと思うてな。」

先生
「その通りです。
見せてもらいましたが、あのホログラムは……見事です。テクノロジーの奇跡です。」】

H.インデイ(得意げに)
「このへん、アンダーラインで頼むで。」

【インデイ
「あれくらいは朝飯前や。
ただな、この自律モードな、目~離すとすぐに、問題起こす…」】

H.インデイ
「ストップ!」
(慌てる)
「この部分は忘れてください。」

ミキ
「なんでやねん!」
タロウ
「都合が悪くなると、すぐこれだよ(笑)」

(投影再開) 

提督や!

【先生「そこは、提督そっくりでは……」

インデイ(聞いてない)
「だからこそ、わて自ら話すんや。
長い話になるで。足くずして聞き。
麦茶と茶菓子も頼むわ。」】

ミキ
「そこはブレへんな……」

【インデイ
「まずは名前やな。
INDYとは、この体の名や。
そしてこのI・N・D・Y
そんじょそこらの名前とちゃうで。」
先生
「と、いいますと?」
インデイ
「わてが心底、惚れ込んで、宇宙で生きよう思わせたお人がおるねん。」
先生
「その人の名は?」
インデイ
「……キャプテン……。」
先生
「キャプテン翼?」
インデイ
 「わしゃ、サッカー小僧か?」
先生
「ではでは、まさかのキャプテンウルトラ?」
インデイ
「古すぎて、コメントできんわ」
H.インデイ
「案外、しょーもないこと言ってますね。
ここは、早送りいたしましょう」
タロウ
「いやいや、もともと、インデイは、
そういうとこあったから、
言わせておこうよ。続けて」
画像続く 
インデイ
「キャプテンハーロックその人や。
ハーロックの名言
『我が青春のアルカディア』から、
頂戴したんや。
もちろん、そのままでは、恐れ多いので、
『我が青春の日々』と変えたんやけど。
IN my Days of Youth
どや、『I・N・D・Y』や。
先生(眠そうに)
「なるほろ」
タロウ(ミキに)「そうだったのか!ほら、あの時赤い布に書かれていた文字だよ」
ミキ「思い出した!あの子犬や」
(画面)ほんで、わて自身の名は――」】
H.インデイ
「ストップ!ここは正真正銘NGです。」
ミキ
「一番ええとこやろ!」
タロウ
「ちゃんと名前くらい教えてよ!」
H.インデイ
「提督の名前は、保安上、最高機密事項です。」
ミキ
「名字もあかんの?」
H.インデイ
「……名字とは?」
ミキ
「下にくっつくやつや。」
タロウ
「おまけみたいなもんだから。」

H.インデイ
「ピピピ……確認中……」
『オマケトハ……カチノヒクイモノ』
「……なるほど。」
(うなずく)
「それなら問題ありません。」

(間)

「提督の名は――
○○○・EL」

(静寂)

タロウ(小声)
「……EL?あのEL家の?」
ミキ(鋭く)
「声が大きい。」
タロウ
(さらに小声)
「……後で確認しよ。」

H.インデイ
「お二人さん、続けてもええですか?」

二人
「カウントダウンなしやで。」

(投影再開)

【インデイ
「そろそろ、クリプトンとわてらの話もせなあかんが……

時間もない。要点だけな。」

ークリプトンー

インデイ
「クリプトニアンはな、遠い昔、周囲の惑星との争いに勝って――
二万年、連邦として繁栄してきた。」

(少し間)

「せやけどな……
もう長うは、もたんかったんや。」

(静寂)

「地殻変動、資源の枯渇、戦争のツケ――
全部いっぺんに来た。
EL家は、その中枢や。
評議会とアカデミー、両方やった。
種族存続のため……

恋愛も、結婚も、子どもも――
全部、設計図通りや。」

(わずかな間)

「……わてもな。」

(苦笑)

「ALEXANDRAのことは、嫌いやなかったで。
けどな。
その“計画”っちゅうやつが……どうも気に入らんかった。」

「何回も矯正されて――

それで、わては飛び出してしもうた。」

「……以上や。」

(少しノイズ)

インデイ(声が少し柔らぐ)

「わても若かったんやな。
その後も、ようやんちゃした。そのたんびに、アレックスが尻拭いしてくれてな。」

「……頭、上がらん。」

(間)

「後は――ワームホール、頼むで。
また、会おう。」

(ほんの一拍)

「……あ、忘れるとこやった。
うまいビーフジャーキー、用意しといてや。」】

voom……

(投影終了)

H.インデイ
「……以上です。」

(静寂)

タロウ
「……インデイって。」

(小さく)

「すごい人?……だったんだね。」
ミキ
「……せやな。」

(すぐに)
「まあ、突っ込みどころも多いけんど。」

H.インデイ
「そやろ、 もうちょい尊敬せいや。」

ミキ
「それ、あんたが言う?」

(少し空気が緩む)

あんたが言う? 「てへっ💕」

タロウ
「ところでさ……」
「提督、“ワームホール”って言ってなかった?」

H.インデイ
「……あ。」

(ハッとする)

「そやった!
急がなあかん!
21世紀の地球には、“wifi”いう、
どえらい旧式の通信環境があるって聞いとるけど?」
ミキ
「いちいち癇に障るわー、」
タロウ
「まあまあ。」
「うちはこれでも最新モデルで、上下100Mbpsだけど……足りるかな?」
ミキ
「タロウはパソコンオタクやさかい、何でも聞いたって。」

H.インデイ
「よっしゃ、ほな始めるで。」


▶ 次回  FAINAL  ACT「ワームホール」

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