萩焼(備忘録)
萩焼は、山口県で約400年以上受け継がれている日本を代表する焼き物の一つで、特に茶道で高く評価されています。
特徴
▶ やわらかな風合い
→ 白・淡いピンク・薄茶・枇杷色など、優しい色合いが多く、温かみがある。
▶土味を生かした質感
→ ざらりとした手触りで、素朴で落ち着いた雰囲気がある。
▶貫入(かんにゅう)
→ 釉薬に細かなひび模様が入り、使い込むほどにお茶や水分が染み込み景色が変化する。
▶高台(こうだい)の美しさ
→ 茶碗の高台は切り込みが深く、力強い造形が特徴。
「萩の七化け」
萩焼は使い続けることで色や表情が変化します。この変化を「萩の七化け(はぎのななばけ)」と呼び、「育てる器」ともいわれている。
~茶道との関わり~
千利休の流れをくむ茶の湯で特に愛され、江戸時代には毛利家の保護を受けて発展しました。現在でも、表千家・裏千家・武者小路千家をはじめ、多くの茶道流派で用いられています。
代表的な窯元
・坂倉新兵衛窯
・三輪休雪窯
・田原陶兵衛窯
萩焼は秋の取り合わせだけでなく、一年を通して使われる代表的な茶碗。特に濃茶では、柔らかな釉調がお茶の緑を美しく引き立ててくれる。
表千家では、萩焼は最も大切にされる茶碗の一つ。派手さよりも侘び・寂びを重んじる表千家の美意識と、萩焼の柔らかく穏やかな風情がよく調和するため。
表千家で好まれる理由
① お茶の色が美しく映える
白萩や枇杷色の茶碗は、抹茶の鮮やかな緑を引き立てくれる。見た目にも清らかで、表千家らしい落ち着いた趣がある。
② 「育つ茶碗」であること
表千家では、道具を長く大切に使うことも重視している。萩焼は使い込むことで貫入に茶が入り、少しずつ景色が変わるのから、この変化を楽しむことも茶の湯の魅力の一つ。
③ やわらかな手取り
萩焼は土がやわらかく、手になじみやすい焼き物。茶碗を持ったときの温かみも高く評価されている。
*春:白萩のやさしい色合いが季節に調和してくれる。
*秋:侘びた風情が特に映える。
*冬:厚手の萩茶碗は保温性があり、寒い季節にも向いている。
夏は薄手で涼しげな茶碗が選ばれることも多いですが、萩焼にも軽やかな作風のものがあり、一年を通して使われている。
少しずつ焼き物についての知識が入ってきて、以前よりも深く考えるようになりました。
