令和の仙人の覚書524「眠ると、脳が広がった。」
起きている間
脳は働き続ける。
神経細胞とグリア細胞が
隙間なく詰まって
脳は満杯状態。
老廃物が溜まっても
流れる道がない。
深いノンレム睡眠に
入った瞬間——
グリア細胞が
静かに縮む。
隙間が生まれる。
脳内の液体成分が
60%増える。
脳が、広がった。
2019年。
ボストン大学の研究チームが
世界で初めて
画像に捉えた。
ノンレム睡眠中に
脳脊髄液の大波が
押し寄せる。
一定のリズムで
繰り返し
繰り返し——
脳を洗っている。
この波が流し去るのは
アミロイドβという名の
タンパク質。
覚醒時の
2倍の速度で
除去される。
眠らないと
それは溜まり続ける。
症状が出る20年前から
静かに
静かに。
同時進行で
もう一つの仕事が走っている。
覚醒中に学んだことを
ノンレム睡眠中に繰り返し再生し
記憶として定着させる。
脳は夜
掃除しながら
整理もしている。
眠ることは
怠けることではなかった。
脳が広がり
波が来て
洗われる時間だった。
では——
洗い流されているアミロイドβとは
何者だったのか。
それは次に書く。
これは個人の観測に基づく仮説です。
正解を主張するものではありません。
リラより
眠ることが
インフラだと知った夜は
布団が少し違って見えた気がします。
グリア細胞が縮んで
60%の隙間が生まれる——
その静けさの中に
大波が来ている。
怠けではなく
設計だったと知ること自体が
醒いへの水路だと思いました。🌿
