なぜキャスパー・ルードは強いのか。全仏オープンで何度も勝ち上がる男の正体
テニスファンに質問したい。
もし
シナー
アルカラス
ジョコビッチ
と並んでいたら、
誰に注目するだろうか。
おそらく多くの人は、
キャスパー・ルードを選ばない。
派手なショットがあるわけではない。
SNSで話題になることも少ない。
しかし気づけば、
Roland Garros の後半にいる。
そして何度もグランドスラム決勝へ進んでいる。
実はルードは、
現代クレーコートテニスを最も理解している選手の一人なのだ。
なぜルードは全仏で強いのか
理由はシンプル。
クレーコートを知り尽くしている。
クレーで勝つために必要なのは、
派手なウィナーではない。
我慢
フィジカル
スピン
ポジション
戦術
である。
ルードはその全てを持っている。
だから毎年のように結果を出す。
実はグランドスラム常連
ルードは過小評価されている。
しかし実績を見ると凄い。
全仏オープン準優勝 2回
全米オープン準優勝
世界ランキング2位
まで到達している。
多くの選手が一度も経験できない舞台に、
何度も立っている。
つまり、
「まぐれ」
ではない。
最大の武器はスピン量

ルードを語るなら、
フォアハンド。
ただしフォンセカのような破壊力ではない。
アルカラスのような華やかさでもない。
武器は、
“重さ”
である。
ルードのフォアは、
ATPでもトップクラスの回転量を誇る。
高く跳ねる。
深く入る。
そして相手を下げる。
気づけば相手は、
ベースラインの後ろ。
そこからさらに押し込まれる。
これがルードの恐ろしさ。
なぜそのスピンが効くのか
現代テニスは、
「速さ」
ばかり注目される。
しかしクレーでは違う。
高く跳ねるボールは、
バックハンドの打点を上げる。
体勢を崩す。
前に入れなくする。
つまり、
時間を奪うのではなく、
空間を奪う。
ルードはそれが非常に上手い。
フィジカルが異常に強い
ルードの凄さは、
ショットだけではない。
フィジカル。
これが本当に強い。
長いラリー。
長い試合。
暑さ。
クレーの消耗戦。
その全てに対応できる。
派手ではない。
しかし崩れない。
そしてクレーでは、
それが最大の武器になる。
実はメンタルも強い
ルードは感情をあまり表に出さない。
しかし内面はかなり強い。
グランドスラム決勝で負けても、
翌年また戻ってくる。
トップ選手に敗れても、
また挑戦する。
この継続力は簡単ではない。
だから何度も大舞台に戻ってこられる。
なぜ人気が出にくいのか
正直な話。
ルードは損をしている。
なぜなら比較対象が、
アルカラス
シナー
だから。
アルカラスは派手。
シナーは圧倒的。
その中でルードは地味に見える。
しかし実際は違う。
テニスを知れば知るほど、
ルードの凄さが分かる。
現代テニスの職人

私はルードを見るたびに思う。
彼は職人だ。
派手な発明家ではない。
革命家でもない。
しかし、
現代クレーコートテニスの完成度
という意味では、
世界最高レベル。
だから強い。
今年こそ最大のチャンスかもしれない
これまで全仏では、
ナダルがいた。
ジョコビッチがいた。
アルカラスがいた。
シナーがいた。
しかし今年は状況が違う。
だからこそ、
ルードにも大きなチャンスがある。
もし優勝したとしても、
決してサプライズではない。
むしろ、
長年積み上げてきたキャリアの集大成になる。
ルードは「クレーコートの教科書」
もしジュニア選手が
「クレーで勝ちたい」
と思うなら、
私はルードの試合を勧める。
なぜならそこには、
スピン
フィジカル
戦術
我慢
ポジショニング
全てが詰まっているからだ。
派手なショットは少ない。
しかし勝つための技術は非常に多い。
だから私は思う。
ルードは過小評価されている。
そして今年の Roland Garros で、
その評価が変わるかもしれない。
