「安心なんて、自分には縁がない」と思っていた心が、そっと力を抜いた夜|第7話|安心したい本能
「安心して大丈夫だよ」
この言葉を素直に信じられない時期が、
僕には長く続きました。
安心した瞬間に裏切られたり、
やっと肩の力を抜いたタイミングで、
ドンっと心を突き落とされるような
出来事が続いた。
いつのまにか僕の中では、
「安心=危険」みたいなルールができて、
しまったんです。
誰かに優しくされても、
ホッとする前に、こう思ってしまう。
「この安心は、どうせすぐ終わる」
「気を許したら、また傷つく」
本当は、安心したかったのに。
本当は、「大丈夫だよ」と言われたかったのに。
それを望むことさえ、
どこか“わがまま”みたいに感じていたあの頃。
ずっと不安なままで生きていくしかない。
心のどこかで、そんなふうにあきらめていた。
でもね。
あるとき、心の奥で
すごく小さな声がしたんです。
「本当は、安心して生きてみたいんだよ」
その声はとても弱々しくて、
すぐにかき消されそうなくらい小さかったけれど──
その瞬間だけは、嘘じゃなかった。
もし今あなたも、
「安心したいのに、安心するのが一番こわい」
「ずっと不安なまま、生きていくしかない」
そんなふうに感じているのなら──
この物語は、きっとあなたのためのものです。
①:ずっと「安心なんて自分にはない」と思っていた
僕はずっと、
「安心できる場所なんて、自分にはない」
って思い込んで生きてました。
安心した瞬間に裏切られたり、
気を抜いたタイミングで、ドンッと傷つけられたり。
そんなことが何回も続いたから、
だんだん、こう考えるようになったんです。
・「安心すると、あとで痛い目を見る」
・「安心した自分が悪いんだ」
小学生のときもそうでした。
授業参観の日、
周りはお父さんやお母さんが来てるのに、
僕のところには “誰も来ない”。
「なんで僕のところにはいないの?」
って聞かれた時、心がキュッとなった。
あのときからかもしれない。
安心って自分とは関係ないもの
なんだって思うようになったのは。
中学に上がった時も、
親戚からの暴力で腕を骨折したことがあって。
あの瞬間、
「安心していい場所なんて、どこにもない」
そう思い込むしかなかった。
大人になってもその感覚は消えなかった。
誰かにやさしくされても、
嬉しい気持ちより先に
“怖さ” が来る。
・「この安心はすぐ終わる」
・「今気を緩めたら、また裏切られるかもしれない」
そんなふうに、
心の中で勝手にブレーキがかかってしまう。
だから僕は、
安心なんて望まないほうがいい。
平気なふりをしていれば、傷つかずにすむ。
ずっとそう信じて、生きてきた。
でもね。
本当はただ、
安心したかっただけなんだよね。
②:「安心するのが一番こわい」と感じていた理由
どうして僕は、
「安心するのがこわい」
って思うようになったのか。
今なら、理由がはっきりわかるんです。
それはね……
安心したあとに、すぐ裏切られる経験が多すぎたからなんです。
小学生のころも、
「今日は大丈夫かな」って思った日に限って、
先生やまわりの子から心ないことを言われたり。
中学では、
「今日は何もないよな……」って思った日の夜に、
親戚に怒鳴られて、腕を骨折するほど殴られたり。
安心してホッとした瞬間が、
だいたい “一番危ない日” だったんです。
だから心がこう学んでしまった。
・「安心したら、また痛い目にあうよ」
・「安心はダメだよ。守れなくなるよ」
本当は、そんなふうに思いたくなかったのに。
大人になってからも、この感覚は続きました。
誰かに優しくされたとき、
本当は嬉しいはずなのに……
心の奥がピクッと硬くなる。
・「この優しさ、いつ終わるんだろう」
・「本気で信じていいのかな」
・「喜んだら、あとでつらくなるかもしれない」
そんなふうに、
安心そのものが“地雷”みたいに感じることがあった。
特に、人間関係です。
仲良くなれたかな、と思った矢先に
急に冷たくされたり、距離を置かれたり。
仕事でも、
安心して任されたと思ったら、
急に裏切られたり、責任を押しつけられたり。
そういうのが積み重なると、
心は勝手にこう思うようになる。
「安心=危険」
小学生でもわかる言葉で言えば……
安心は“ふわふわの風船”じゃなくて、
“いつ割れるかわからない風船”みたいなもの。
だからこわかった。
だから近づけなかった。
でもね、今思うと——
僕が安心をこわがったのは、
弱かったからじゃない。
ただ、これ以上傷つきたくなかっただけなんです。
心が勝手に、自分を守ろうとしてくれていた。
安心を避けていたのは、
“怖がり”じゃなくて
“生きるための本能”だった。
そう気づけたのは、ずっと後のことでしたね。
③:安心を避けてしまう心の正体は、“これ以上傷つきたくない本能”だった
ある日ふと、
「どうして僕は“安心”がこんなにこわいんだろう?」
って、自分に問いかけたことがあったのです。
そのとき気づいたんです。
安心を避けてたのは、
弱いからでも、ひねくれてるからでもなくて……
ただ、“もうこれ以上傷つきたくなかった”だけなんだって。
小学生でもわかる言い方をするとね、
心がケガしすぎて、もう痛い思いをしたくないから、
そっと自分を守ろうとしてた。
まるで、
ケガしたヒザをかばって歩くみたいに。
■ 僕の心が「守りモード」になった理由
僕は子どもの頃からたくさん傷ついてきた。
・授業参観に誰も来ない日の寂しさ
・いじめられたときの、あの居場所のなさ
・中学で親戚から暴力を受けて、腕を骨折した夜
・恐怖で身体が固まって、声も出なかった瞬間
こういう経験って、
子どもながらに心に深い“キズ”を残します。
大人になったら忘れると思ってたけど、
心はずっと覚えてるんですよね。
だから
「安心すると危ないよ」
「気をゆるめたらまた傷つくよ」
って、
心が勝手に“守りモード”になっていた。
■ 安心を避けるのは、弱さじゃなくて「本能」
心理の専門書っぽく言えば、
“自己防衛反応”とか“トラウマ反応”なんだけど、
もっと簡単に言うと、こう。
心が「これ以上痛いのはもうイヤだよ!」って叫んでるだけ。
それって弱さじゃなくて、
自分を守るための本能なんです。
むしろ、
ここまで耐えてきた心がちゃんと生きてる証拠。
安心を遠ざけたのは、
安心が嫌いだったわけじゃなくて、
安心したら、また壊れちゃう気がしたからです。
■ あなたも、似ていませんか?
・優しくされると、うれしいより先に“怖さ”がくる
・ホッとしたあと、なぜか心がざわざわする
・「安心すると、悪いことが起きる気がする」
・誰かに甘えたいのに、行動が止まってしまう
もしあなたもそんな感覚があるなら、
それは“おかしい”のじゃなくて、
ただ、心が今もあなたを守ってくれているだけ。
そのままでいい。
あなたは何も間違っていない。
④:このまま「不安なままでいい」と思い込んでいた未来
もし僕があのまま、
「安心なんていらない」
「不安なままでいい」
と思い続けていたら、
たぶん今もずっと息苦しかったですね。
人に甘えることもできずに、
優しさを受け取る前に拒んで、
本当は欲しかったものまで自分から手放していたと思う。
安心を避け続ける未来って、
“傷つかないかわりに、何も手に入らない未来”だった。
心が固いまま、大事なものに触れられない。
きっとそんな生き方を続けていたはずです。
⑤:「このnoteを知らなかった未来」と「知った未来」の分かれ道
もしあの頃の僕が、
“安心していいんだよ”という考え方に、出会えていなかったとしたら、
きっと今もずっと、自分を守るために心を閉じていたと思う。
人の優しさを信じられず、
「どうせまた傷つく」と思いながら生きていた。
でも、この気づきに触れた瞬間、
未来がすっと分かれた。
安心を拒む人生と、
安心を少しずつ受け取れる人生。
あなたが今この文章を読んでいるということは、
もう “後者の未来” に足を踏み入れている。
⑥:心の奥で、そっと「安心してもいいのかもしれない」とゆるんだ瞬間
ある夜、部屋が静かになった時間に、
ふと胸の奥が“ふわっ”とゆるんだ瞬間がありました。
「もう、ずっと怖がらなくていいのかもしれない」
そんな、小さな、小さな声でした。
大きな出来事なんて何もないのに、
その声だけは、嘘じゃなかった。
ずっと固く閉じていた心が、
ほんの少しだけ息をしたような感覚。
安心を完全に信じたわけじゃない。
でも、その瞬間だけは——
安心を怖がらない自分が確かにいた。
その“1ミリの変化”が、僕を前に進ませた。
⑦:「安心したい本能」と一緒に生きる、小さな一歩
安心って、大きな決断じゃなくて、
“ほんの少し力を抜くこと”から始まるんですよ。
僕はまず、
「今日はこれだけは、自分を楽にしてあげよう」
と、小さな約束を作りました。
・深呼吸を1回だけする
・好きな飲み物を1つ選ぶ
・「まぁ、いっか」を1回だけ使う
それだけでも、心の硬さが少しずつほどけていった。
安心したい本能って、
本当は誰の中にもある、やさしい力。
ゆっくりでいい。
あなたのペースでいい。
その一歩だけで、人生は静かに変わり始める。
🌙 おわりに
安心したい気持ちって、
ずっと弱さだと思っていました。
でも今は違います。
それは “生きていきたい” っていう、
心の奥にある大切な力なんですよね。
長い間、不安の中で生きてきた僕でも、
少しずつ安心を受け取れるようになりました。
あなたもきっと、同じように変われます。
焦らなくていい。
無理に強がらなくていい。
心のどこかにある
「安心したい」という小さな声を、
どうか大切にしてあげてください。
その声こそが、
あなたを未来へ運んでくれる本能だからです。
🌅【次回予告|第8話】
「変わりたいけれど、変われない」
その葛藤の裏側にある“本当の願い”を見つけるまで
安心したい気持ちを少し受け取れるようになったとき、
心の奥で、もうひとつ小さな声が生まれました。
「このままじゃ終われない」
「本当は、もっとちゃんと生きたい」
でも同時に、
“変わること”がこわくて動けない自分もいました。
変わりたいのに踏み出せない。
進みたいのに足がすくむ。
あのモヤモヤした気持ちは、
弱さでも怠けでもない。
実はあれこそが——
心が本気で変わろうとしているサインでした。
第8話では、
なぜ人は「変わりたいのに動けない」のか
変化を止めてしまう“心のブレーキ”の正体
小さな一歩を踏み出せるのは、どんな瞬間か
あなたの中にある“変わりたい本能”の育て方
を、僕自身の体験から紐解いていきます。
ゆっくりでいい。
でも、確実に前へ。
「変わりたい本能」が目を覚ます瞬間を、
次回お届けします。
🕊 ゆっくり読んでくれて、ほんとうにありがとう。
こんなにも長い文章を、
あなたのペースで最後まで読んでくれたこと。
それだけで、
もう“ひとつの安心”が生まれているんです。
あなたは今、
自分の心にちゃんと向き合おうとしています。
この一歩って、ほんとうにすごいことなんです。
焦らなくていい。
強がらなくていい。
今日の言葉が、
あなたの胸のどこかに
そっと置いておける安心になっていたら嬉しい。
また疲れたとき、
不安が強い日、
誰にも言えない気持ちを抱えた夜——
いつでも戻ってきてください。
ここは、
あなたの心が少し休める“和み屋”です。
読んでくれて、ほんとうにありがとう。
▼ 和み屋マガジン(無料)
『人間の本能と、心を解き放つ10の気づき』
もし今日の言葉が、
あなたの心にすこしでも触れたなら、
このマガジンもきっと役に立ちます。
このシリーズ(第1〜10話)が
すべてあなたのペースで読めます。
心が疲れた日、
不安で眠れない夜、
誰にも言えない気持ちを抱えた朝でも——
そっと寄り添えるように作りました。
👉 和み屋マガジンはこちら
(有料)マガジン、カリキュラム編
▼ メンバーシップ(定期便🌿)
“安心したい本能”を育てる、心の手紙。
毎月そっと届く、
あなただけの「癒しの言葉」と「PDF特典」。
・疲れた日のためのやさしい手紙
・メンバー限定の心ことばPDF
・ひとりじゃ抱え込まないための配信
安心を“習慣”に変える、小さなサポートです。
👉 和み屋の心ことば便り(メンバーシップ)
▼ LINE(相談 & 特典)
しんどい日は、
ひとりで抱えなくて大丈夫。
どんな小さな悩みでも、
そのままの気持ちで送ってください。
限定PDF・新作のお知らせもLINEからお届けしています。
👉 LINE登録はこちら
#安心したい本能
#心がしんどい人へ
#優しさに疲れた人へ
#生きづらさを抱えている人へ
#和み屋の言葉
#本音で生きたい
#HSPさんとつながりたい
#繊細さんのための言葉
#心を守る
#心の休憩所
いいなと思ったら応援しよう!
🌿もし言葉が心に届いたら、
小さな応援をいただけると、とても励みになります。
いただいたサポートは、これからも「心を守るnote」を届けるために大切に使わせていただきます🕊️
