『憧憬』が現実になった日。精密AIアートクリエイターHakushiさんの物語
「憧憬」が、ここにある。
─精密AIアートクリエイター・Hakushiさん、初個展の舞台裏インタビュー
2月7日から2月11日まで開催されている、
精密AIアートクリエイター・Hakushiさんの初個展。
私は初日、受付やサポートを担当させていただき、
会場がオープンする“その瞬間”から、Hakushiさんとご一緒していました。
雪の降る前日の寒い寒い日の朝でした❄️
開場前の、まだ人の少ない静かな時間、
私はボイスレコーダー片手にインタビューさせていただきました。
準備をしながら、とても優しく真摯に答えてくださるHakushiさん。
今日は、そのときに伺ったお話と、
個展が始まってから見えたHakushiさんの姿を、
できるだけそのままお届けしたいと思います。
写真提供:白木彩子さん

■ Hakushiさんが、カスタマークラウドに参画されたことについて
今回の個展について書く前に、
ぜひお伝えしておきたいことがあります。
Hakushiさんは現在、
カスタマークラウド株式会社 のメディア事業において、
AI講師・インフルエンサー枠として参画されています。
2026年を「第二創業元年」と掲げ、
AGI駆動開発を軸に、渋谷から世界へ挑戦しているカスタマークラウドにとって、Hakushiさんの参画は、大きな意味を持つ出来事です。
実際、2026年1月には、
日本のAIアートNFT市場で最高額となる「1ETH」での販売実績を持つ
精密AIアートクリエイターとして、公式に発表されています。
Hakushiさんは、
・10種類以上の生成ツールを組み合わせた独自技術
・高密度・高精度な表現力
・教育と制作を両立できる希少性
これらを併せ持つ存在として、高く評価されています。
(後ほど詳しく解説します)
また、元予備校講師という経歴もあり、
難しい技術をわかりやすく伝える力にも定評があります。
その姿は、
今回の個展や特別講座を見ていても、強く感じました。
「創る人」であり、
「育てる人」でもある。
Hakushiさんが今、
日本のAIアート・教育・ビジネスを横断する存在として注目されている理由が、ここにあります。
■ AIアートとの出会いは「好奇心」から
HakushiさんがAIアートを始めたのは、約3年前。
まだAIアートをされている方は周りに全くいなかったようです。
きっかけは、
「Midjourneyが話題になっていたから、ちょっと触ってみようかな」という、ごく自然な興味からでした。
「もともと、絵を描いていたわけでも得意だったわけでもありません。
実は、学生時代の美術の成績は「2」。
密度の高い絵を描こうとしても、全然評価されなくて(笑)」
そう気さくにお話しされるHakushiさん。
ずっと“見る側”として、
「こういう世界、いいな」と憧れ続けてきた方でした。
AIが登場する前から、
イラストレーターさんや“神絵師”と呼ばれる方々の作品を見るのが好きで、
「すごいな」「こんな世界をつくれたらいいな」と思い続けてきたそうです。
でも、自分にはできない。
そう思っていた世界に、
AIという入口が現れました。
「プレイヤーになれるって思ったんですよね」
見る側から、つくる側へ。
そこから、Hakushiさんの人生は、大きく動き始めました。

■ 数学教師×AIアートという意外な組み合わせ
以前は、塾講師として数学や生物を教えていたHakushiさん。
一見、アートとは無関係に見えます。
でも、こう話してくれました。
「ロジックを組むところは、かなり関係してます」
構図、構成、配置、密度、バランス。
すべてに、緻密な“論理”があります。
だからこそ、
Hakushiさんの作品には、圧倒的な安定感があります。
感性だけではなく、
思考と設計が支えている世界。
そこに、独特の深みが生まれています。
HakushiさんがこのようなAIアートを描ける理由が
ほんの少しだけ理解できた気がしました。
■ 1枚の作品に、何日もかけて向き合う
Hakushiさんの作品は、
1枚完成するまでに、少なくとも50回ほどの生成と調整を重ねています。
展示されている作品の中には、
80回以上の試行錯誤を経て完成したものもありました。
1回ごとの待ち時間をすべて合計すると、
およそ4〜5時間ほど。
ただ、それは「机に向かっている時間」だけの話です。
日々の生活や、ご家族の用事などもある中で、
1枚の作品を仕上げるまでには、
実際には3〜4日ほどかかることが多いそうです。
細部を直せば、全体が変わり、
全体を整えれば、また別の部分が気になってくる。
その繰り返しを、何日も続けていく世界です。
拡大して、細部まで確認し、
破綻がないかを何度もチェックする。
とても地道で、根気のいる作業です。

■ 「9割、楽しい」──その言葉に、私は驚いた
AIアートは、
待ち時間も長く、修正も多く、とても大変です。
私自身も経験があるからこそ、
「大変じゃないですか?」と聞いてみました。
すると、Hakushiさんはこう答えてくれました。
「9割、楽しいですね」
この言葉に、私は正直、驚きました。
私は、楽しい気持ちと同時に、
大変さを感じることも多かったからです。
でもHakushiさんにとっては、
試行錯誤そのものが、楽しい時間。
(もちろん大変なこともたくさんあると思います)
うまくいかない時間も、
待つ時間も、
直す時間も、
すべてが「創る楽しさ」になっている。
この姿勢こそが、
作品の奥行きを生んでいるのだと感じました。
■ 10以上のAIツールを使い分ける職人技
Hakushiさんは、
ひとつのAIツールだけで作品を仕上げることはありません。
用途ごとに、10種類以上を使い分けています。
・細部調整
・構図調整
・質感表現
・反射表現
・レイアウト調整 など
すべて、独学です。
誰にも教わらず、
ひとつずつ試して、失敗して、見つけてきました。
「説明書じゃなくて、絵で覚えるんです」
英語も得意ではない中で、
翻訳ツールを使いながらプロンプトを作っては
画像生成。その繰り返しです。
この積み重ねが、
“真似できない作品”を生んでいます。
■ 「真似できない構造」をつくるという思想
印象的だった言葉があります。
「真似しようとしても、崩れるように作ってます」
一見すると再現できそうに見えても、
表面的に真似しただけでは、すぐに破綻してしまう。
それほど緻密に設計されているのです。
参入障壁を、自分で築いている。
職人であり、研究者であり、戦略家でもある。
そんな姿勢を感じました。
AI時代にはとても大切なことだと感じました。
■ 尊敬する人はいない理由
「尊敬する人はいないですね」
理由は、こうです。
「尊敬した瞬間、止まる気がするんです」
誰かの後ろを歩くのではなく、
誰もいない道を進み続けたい。
暗中模索を楽しむ人。かっこいい。
もうこのお話を話してくださっている声が力強くて、
この先どこまでお一人でAIアートの世界を
切り開かれていくんだろう、と感じました。
唯一無二のHakushiさん。
■ 「憧憬」─ ずっと胸にあった世界と、出会う場所
今回の個展タイトルは「憧憬」。
それは、
Hakushiさんが長い時間、心の中で抱き続けてきた“世界”そのものです。
描けなかった時代も、
遠くから見つめるしかなかった時代も、
「いつか、こんな表現ができたら」と願い続けてきた日々も。
そのすべての時間が重なって、
今、この場所にたどり着きました。
この展示に並ぶ一枚一枚は、
ただの作品ではありません。
憧れ続けた時間と、諦めなかった想いが、
静かに、そして確かに、形になったものです。

■ 個展が始まってから見えた、もうひとつの物語
個展が始まってから、
もうひとつ、とても印象的な光景がありました。
個展初日に、
Hakushiさんと同じように歩んできたAIアートアーティストの方が、
お二人、とても静かに訪れました。
X界ではとても有名ですが、
顔出しはされていらっしゃらないお二人。
3人の間には、
言葉にしなくても伝わるような、深い絆があると、
Hakushiさんが教えてくださいました。
「普通の人には分からない会話してます(笑)」
カフェで技術の話をしていても、
きっと誰にも理解できない世界。
同じ道を本気で歩いてきた人にしか通じない言葉です。
そのお二人が初日にいらしてくださったことが、
Hakushiさんは本当に嬉しかったようで、
私にも伝わってきました。
この個展には、
人と人の物語も流れています。

■ 作品だけではない、「教える人」としてのすごさ
今回、もうひとつ強く感じたのが、
Hakushiさんの講師としての素晴らしさです。
日本工学院では、2027年に
「グローバルアニメクリエイター科」が新設されます。
Hakushiさんは、
そのカリキュラムアドバイザー・講師として登壇予定です。
数学講師としての経験があるからこそ、
「伝える力」がとても高い。
それは個展で開催された講座の時に、垣間見ることができました。
話し方、間、例え、盛り上げ方。
すべてが自然で、上手です。
会場には笑いが起こり、
子どもから大人まで引き込まれていました。
AIアートのことをもっともっと深く知ることができる、
身を乗り出して聴きたくなるような
そんな講座でした。
この姿を見て、私は思いました。
日本工学院の新しい学科は、きっと人気になるだろう!!
なぜなら、
技術だけでなく、
・楽しさ
・好奇心
・挑戦心
・継続力
を伝えられる先生がいるからです。
Hakushiさんは、
創る人であり、育てる人でもあります。

■ なぜ、実物を見るべきなのか
画面越しでは、伝わりきりません。
朝発見できなかったことが、夜発見できたり。
深く見れば見るほど、見えてくるものがありました。
光。
質感。
奥行き。
密度。
空気。
朝の光と、夜の光、
個展のライトのあたり具合も変わって、
その場にいる方々で、空間の雰囲気も変わるような。
帰りたくないな、
明日も来たいな、そんなふうに思ってしまう場所でした。
■ 最後に
Hakushiさんは、
・小さい頃から絵が得意だったわけではない
・最初から評価されていたわけでもない
ただ、
「好きで、やめなかった人」。
ぜひ、足を運んでいただきたいです。
AIアートだけでなく、
Hakushiさんとぜひお話ししていただきたい。
お人柄を感じていただきたいです。
きっと、あなたの中にも、
何かが静かに残るはずです。

