上州温泉旅行(2026年初夏)
毎年恒例になりつつある、群馬の温泉と新緑を楽しむひとり旅の記録。(5月9日、10日)
姉山の家
猿ヶ京温泉の近くにあるお蕎麦屋さん。看板の案内に従って少し不安になる細い道を行くと急に視界が広がり、そこは別天地のよう。


玄関を跨ぐと、広い土間と囲炉裏があり、広い座敷が客席になっている。壁にはこのお宅の歴史を感じる写真や賞状などがかかっている。わたしの祖母の家は農家だったので、ここを訪れると子どもの頃の懐かしい思い出がフラッシュバックする。季節の山菜天ぷらがとても美味しい。

このお店は冬季はお休みで、春から営業が始まる。訪れるなら花の季節がベストだろうか。花びらが舞い散るなかでお蕎麦を食べて、食後は縁側でぼんやり庭を眺めることに勝る幸せは、そう簡単には見つからない。


高橋の若どり
朝食のみを付けて予約していたので、投宿前に食料を調達する必要がある。そこでみなかみのケンタッキーこと、高橋の若どりさんで照り焼きを調達した。蒸し焼きなのでさっぱりしている。中年の身からすると油が程よく落ちていて嬉しい。(食べてしまってから撮影していないことに気づいたので、現物の写真はない)


鳩ノ湯温泉 三鳩樓
建物・環境
創業が明治という歴史あるお宿。建物内の木は黒光りし、歩くと床の軋む音がする。音に敏感な人は気になるかもしれないが、これを理由に敬遠するのは勿体無いと思う。日中は生活音が賑やかだが、夜になれば聞こえるのはせせらぎの音ばかり。少し肌寒いくらいであったが、ぐっすりと眠ることができた。





近所を軽く走る。田んぼに水が張られて、稲を植える準備が進んでいる。



温泉
鳩さんが傷を癒していたところを里の人が見つけたことから鳩の湯と呼ばれているという炭酸泉。源泉が丁度適温である43度くらいということで、内湯には冷め防止用の檜の板が敷いてあり、入浴時には都度退かし上がる際には元に戻すスタイル。この板が結構重く、また適度なスペースを確保するためには8枚くらい退かす必要があるので、結構いい運動になった。川のせせらぎを聞きながらのんびり浸かるのに適したお湯で、長逗留に向いていると思う。ちなみに露天風呂もあるが、こちらには板がないこともあってか5月の気候だと少し寒かった。
朝ごはん
8時に宿の方から声を掛けてもらい食事処へ。天井が高く、木漏れ日が畳に落ちる空間でとてもいい雰囲気である。卓の上には既に一式が用意されている。はじめて地球を訪れた宇宙人から「温泉宿の朝食はどういうものか?」と聞かれたら、これだと言いたくなるくらいの王道っぷり。海苔の袋に屋号が印刷されている。こういう宿が減ってきて寂しい。


岩櫃山
帰り道、車窓から格好良く見えていた岩櫃山へ行く事にした。岩櫃城跡にも寄ってみたかったので、平沢登山口へ向かう。ここには親切なガイドさんがいらっしゃり、パンフレットをもらって簡単な説明を受けてから山に入った。


岩櫃城は真田氏ゆかりの山城であったが、お城は徳川幕府の一国一城政策の際に打ち壊しとなっている。跡地から当時を偲ぶ。



城跡見学を終えて山頂へ向かう。道中には巨岩奇岩が点在し飽きることがない。登山道はよく整備されており、所々に鎖場があるもののそこまで難易度は高くない。新緑の木漏れ日の中のハイキングがとても心地よい。




頂上付近で一度視界が開ける。真の山頂は鎖場の上にあるのが見える。頂上への壁はホールドが多くて、三点支持さえ怠らなければ鎖を使わずとも登れるだろう。



岩櫃山山頂からは360度の視界が開けており絶景が楽しめる。ここに城を建てた理由がよく分かる。




沢通りで下山。単調だけれどこちらの方が安全度高めか。コンパクトに見どころがまとまったいいお山でした。
リベロジェラート
帰りに寄り道をしてジェラート屋さんへ。わたしは旅行をする前に、アイス屋さん、ジェラート屋さんの綿密な調査をする事にしている。そしてこれも恒例だが、ジェラートをいただいている際には両手が塞がっているので写真がない。ちゃんと記録を残していれば結構なコレクションになっていたと思う。こちらはミルク系もソルベ系もレベルが高い、いいお店。池に面しているところもポイントが高い。近くを通る機会があればまた寄ろう。
多分また来年もこの時期にこの辺りを彷徨するだろう。紅葉の時期に行ってみるのもいいかもしれない。
