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218 老化か!?、電話番号が思い出せない

頭の中がうにょうにょしていた。
つい最近、訪ねた役所の窓口で、書類に自宅の電話番号を書く必要に迫られた時のことだ。「すぐ連絡できる番号でお願いします」と担当者は言うけれど、私はあえて自宅電話番号にしている。携帯番号など絶対記入しない。電話が苦手なのだから致し方ないよね。

一瞬、「市外局番は書かなくてもいいかな」と迷ったのがいけなかった。市外局番を省略した番号から書き始めると、途端に番号が頭から消え去った。ん~~そこから、頭の中で1234567890が入り乱れ、局番も下4桁も、どれもピンとこない。まるで暗号だ。組み合わせを試しても、全く正解が出てこない。携帯番号はスラスラ出てくるのに、情けない。そういえば、もう何年も自宅に電話をかけたことがない。誰かに自宅番号を伝えることもない。家族や友人とはLINE電話か携帯で済ませてしまうし、そもそも登録されているから問題ないのだ。盲点だった。

一度つまずいた自宅の電話番号。帰宅するまでの道のりでも、まるで念仏のように頭の中でブツブツと繰り返された。「○○○○の……、………」しかし、思い出せない。『自転車を漕ぎながらブツブツ言う女』、もう完全に不審者だ。あー、こんな田舎道でも、人とすれ違わなくて本当に良かった。職務質問でもされたら、恥ずかしすぎる(交番はあっても警官はいない無人だ)。

帰宅後、かなり必死に家の中を探し回ったが、どこにも自宅の電話番号をメモした紙などあるはずがない。そもそもメモしていないのだ。「そうだ!」ひらめいた私は、急いで自宅電話から自分の携帯に電話をかけた。「出た出た! 自宅の電話番号!」ばんざ~い、そうそう、この番号だった。

ああ、老化って、こうして突然形となって表れるんだ。まるで階段を踏み外したみたいに…ショック! その一言に尽きる。今まで意識していなかったけれど、私も確実に歳をとっているんだ。そう思うと、少しだけ、いや、かなりの大怪我に思えた。

冷蔵庫に電話番号でも貼ろうかしら…

そろそろ固定電話もいらないね