【北大生から受験生へ】受験生たるんできてない???
先日古本屋に行った際、ある親子が赤本とにらめっこしていた。
志望大学の赤本を探しているのかなと思い、そそくさと後ろを通ろうとした。
親子の真後ろを通ろうとした瞬間、母親の声が耳に入った。
「あんたは北大なんか無理なんだから別の大学受けなさい。」
私は思わず足を止めそうになり、何とも言えない悲しい気持ちになった。
その母親の言葉は感情的なものというより、今までの勉強に対する態度を鑑みて、子どもにこの言葉を吐いたんだろう。「(今までの勉強量・態度で)北大が受かるわけない。」という意味で。
何かしらの事情があったことは推察できるが、それでも何とも言えない気持ちになった。
受験生・浪人生の“あなた”に向けて書く。
第1志望の大学に合格したいなら、周囲が何も言えないくらい勉強をする必要がある。
受験はマラソンであり、一定のペースで最初から最後まで走り続けなければならない。合格できるか不安になることも、周囲の言葉に揺れることもある。しかし、結果を決めるのは積み重ねてきた勉強量である。
高校時代に同級生に言われた言葉を思い出すことがある。
高3の夏、「お前に北大が受かるわけない」と嘲笑された。殴りたいほどの怒りを感じたが、当時の自分には実力はなく、反論することもできずただ黙って受け流すしかできなかった。
受験というのは、甘えが全く通用しない冷たいシステムである。
どれだけ志望校に対する気持ちがあっても、勉強を頑張っている実感があっても受験では評価されない。
努力の質と量が、結果に直接結びついてしまう。
どれだけ努力しているつもりでも、成果に結びついていなければ評価はされない。
他人の言葉に傷つく前に、自分がどれだけ積み上げてきたかを見つめなおす必要があるのである。
もう4月5月が終わり、6月に入った。中途半端に現状に慣れてきてないだろうか?4月に抱いていた危機感や焦りが薄れて、「まだ時間がある」と思い始めていないだろうか?
受験において、慣れ・根拠のない自信は最も危険な状態である。
成績が伸びるのは、違和感や焦りを感じながら継続的に勉強しているときだけ。現状に満足している人間は絶対に成長することはできない。
受験は「やるべきことをやっている人」が伸び、「やっていない人」が伸びないという単純なもので、この差が積み重なり結果として表れる。そして厄介なのは、その差が一気に開くものではなく、毎日のほんのわずかな差が数か月をかけて決定的な差として現れるというもの。
もしやるべきことをやっておらず、「まだ大丈夫」と感じているのであれば、それは本当に大丈夫ではなく、単に変化が見えにくいだけかもしれない。
勉強は階段のように段階的に伸びるのではなく、ある程度の蓄積を超えたところでようやく結果として現われる。だからこそ、途中の段階では自分の立ち位置を正確に把握することはできない。
その不明瞭さが油断を生んでしまう。
この記事を読んでいる“あなた”に伝えたい。
今の自分の勉強量と質は本当に適切で足りているだろうか?
それとも「やっているつもり」で止まってはいないだろうか?
受験は残酷だが、同時に正直でもある。いい方向に変わった分だけ、結果は自ずとついてくる。何もしなければ変わらない。
多くの受験生が油断するのが今の時期である。この時期に危機感を持ち勉強することは、大きなアドバンテージになる。何が自分の弱点なのか、志望校との距離感は何なのかを分析し、地道に継続して勉強してほしい。
