113.セールシーズンの狂騒
久々に洋服のセールに行ってきた。
セール開始後最初の週末、しかも3連休の中日ということもあって、ものすごい人手だった。
筆者が元町のチャーミング・セールに来ることはこれが初めてではなかったので、見たい店はある程度決まっていた。
だから、商店街の中でも3、4店しか見ていない。
それでも、人びとが争うようにものを買うさまに充分驚かされた。
とにかくすごい混みようだから、もう人にぶつからずに店の中に入るのは、みんなはなから諦めている。
免罪符の「すみません」だけ申し訳程度に言い、あとは失礼にならない程度に、自分の体を店の中に押し込む。
押し込んでからも大変だ。
目当てのラックの前にまっすぐ行けるとは限らない。
人混みもそうだし、
「B品」や「最終値下げ」とかのラックには必ず人だかりができているので、往々にしてなかなか近づけない。
なのでまず、そのときいちばん近くにあったラックを見る。
白いズボンがほしい、とか、紺のシャツがほしい、とか、ある程度目星はついているので、目を色センサーにして、
白とか紺が見えたらとりあえず引っ張ってみる。
ズボンとスカートは、ハンガーに掛けて並べてあるだけだと、見分けがつかない。
だから色や生地感でお!と思っても、なあんだ、スカートかあ、みたいなことも結構ある。
そういうときは同じラックに何が掛けてあるかを参照して、
目当てのものが少しでも早く見つけられるよう、気を張るのだ。
…こう書いてみると、セールってなんだかものすごく大変なもののように見えるかもしれない。
でも、居合わせた人びとの熱気とか、その中で目当てのものを安く手に入れられたときの喜びは、ほかでは味わえないものなので、実は結構楽しいのだ。
それでも、筆者がこの手の人気セールイベントで毎回思うのは、
必死の形相で服の山を漁り、今身につけているものと全く違うテイスト(に見える)服を血眼になってレジに積み上げる一部の客である。
こういうひとは、免罪符の「すみません」も言わないし、たとえこちらがぶつかって謝っても、それに気づいてすらいない。
とにかく、彼ら彼女らのゾーンに入ってる。
そんなに買って、ほんとに着るの?
おかねもちなの?
よく出かけるひとなのかな?
まず、そんなこわい顔して、そもそも買い物を楽しめているんだろうか。
筆者には全く関係ないながら、どうしても勘繰ってしまうのである。
