【永田町はどう変わる?】第5回国会議員の通信簿は作れるのか?
【永田町はどう変わる?】第5回
国会議員の通信簿は作れるのか?
―「好き・嫌い」ではなく「政策・実績・透明性」で政治家を評価する ―
政治家を評価するとき、私たちは何を見ているでしょうか。
テレビでよく見る。
話し方が好き。
地元でよく活動している。
SNSで発信している。
選挙で応援している。
もちろん、それも政治家を知るための情報です。
しかし――
「政治家として、実際に何をしたのか?」
そこまで見えているでしょうか。
選挙では「約束」が並ぶ
選挙になると、候補者はさまざまな公約を掲げます。
「景気を良くします」
「社会保障を守ります」
「子育てを支援します」
「地域を活性化します」
「改革します」
どれも大切な言葉です。
でも、選挙が終わったら、
その約束はどうなったのでしょうか?
ここを検証する仕組みが必要なのではないでしょうか。
国会議員の「通信簿」を作ってみる
例えば、こんな評価項目が考えられます。
① 政策立案力
自分自身の政策を具体的に作っているか。
② 実現力
掲げた政策を実際に前へ進めたか。
③ 国会活動
法案、質問、委員会などでどのような活動をしたか。
④ 説明責任
政策のメリットだけでなく、問題点や負担まで説明しているか。
⑤ 数字・財政への理解
「やります」だけではなく、財源や制度設計まで考えているか。
⑥ 公約達成度
選挙で掲げた約束を、どこまで実現したか。
⑦ 政策の結果
実施した政策によって、社会や国民生活がどう変わったのか。
⑧ 長期的なビジョン
次の選挙だけではなく、10年後、20年後の日本を考えているか。
そして、もう一つ大切な項目
⑨ 支援団体・推薦団体・政治資金の透明性
これは政治家を評価するうえで、非常に重要な情報ではないでしょうか。
誰がその政治家を支援しているのか。
どの団体から推薦を受けているのか。
どのような政治資金の流れがあるのか。
どんな団体や業界との関係があるのか。
こうした情報が見えることで、有権者は政策との関係を考えることができます。
もちろん、
「この団体が支援しているから悪い」
という話ではありません。
支援すること自体は民主主義の中で認められた政治活動です。
大切なのは、
「誰が支援しているのかを、有権者が知ることができるか」
です。
そして、
「その支援関係について、政治家自身が説明しているか」
です。
「誰に支援されているか」も政治家の情報
例えば、
「この政策を強く主張している」
↓
「この政策に関係する団体から推薦を受けている」
という関係が分かったとします。
それを見て、
「だからダメだ」
と決めつける必要はありません。
むしろ、
「なるほど。この政治家は、こういう支援を受けながら、こういう政策を掲げているのか」
と判断できる。
それが有権者にとって大切なのです。
つまり、
情報を隠すのではなく、見えるようにする。
最後に判断するのは国民です。
ただし「賛成票の数」だけでは測れない
ここも重要です。
例えば、ある法案に賛成したから「良い政治家」。
反対したから「悪い政治家」。
そんな単純な評価ではありません。
なぜ賛成したのか。
なぜ反対したのか。
代わりにどんな政策を提案したのか。
その政策にはどんなメリットとデメリットがあるのか。
そこまで見なければ、本当の評価にはなりません。
「好き・嫌い」から「仕事の評価」へ
政治家にも、それぞれ考え方があります。
だから、
「自分と意見が違う=悪い政治家」
ではありません。
むしろ重要なのは、
「その政治家は、何を目指し、何を実行し、その結果どうなったのか」
です。
自分とは違う意見でも、
「この人は筋の通った政策を作っている」
「約束したことを実現しようとしている」
と評価することはできます。
逆に、自分と同じ意見の政治家でも、
「言っているだけで何も実現していない」
なら、厳しく評価する必要があります。
「政治家の通信簿」があれば何が変わる?
政治家にとっても、国民にとっても大きな変化が起きるかもしれません。
選挙前だけ、
「私はこれをやります!」
と言うのではなく、
「前回の公約はここまで実現しました」
と説明する必要が出てくる。
さらに、
「私は、こういう団体から推薦・支援を受けています」
という情報も、有権者が確認できる。
国民側も、
「この人が好き」
だけではなく、
「この人は何を実現したのか」
「誰から支援を受けているのか」
を含めて比較できる。
そして政治家同士も、
政策・実績・透明性で競争する。
そんな政治になれば理想的です。
本当に欲しいのは「政治家ランキング」ではない
通信簿を作る目的は、
政治家に順位をつけて遊ぶことではありません。
まして、
「Aランクだから偉い」
「Cランクだからダメ」
と単純に決めつけるものでもありません。
目的は、
政治を「見える化」すること。
そして、
政治家が国民に説明する材料を作ること。
さらに、
国民が選挙で判断するための材料を増やすこと。
これが本当の目的です。
選挙の新聞より「仕事の成績表」を
選挙になると、候補者の名前や顔写真、公約が並んだ新聞やチラシが配られます。
でも、本当に知りたいのは、
「この人は前の選挙から何をしたの?」
ではないでしょうか。
だから、
公約 → 行動 → 実現 → 結果
を追いかける。
さらに、
支援・推薦 → 政治資金 → 政策との関係
も見えるようにする。
それを一枚の「通信簿」にまとめる。
これは、政治をもっと身近にする方法になるかもしれません。
政治家も「評価される仕事」に
会社員なら、仕事の成果を評価されます。
スポーツ選手なら、成績が数字になります。
学校なら、テストや成績表があります。
では、
国の方向を決める国会議員には、どんな評価があるのでしょうか?
もちろん政治は数字だけでは測れません。
しかし、
「測れないから評価しない」
ではなく、
「測れるものをできる限り見える化する」
ことはできるはずです。
政治家の仕事を「見える化」する
これからの政治に必要なのは、
「誰が好きか」だけではなく、
「誰が何をしたのか」
を見ること。
そして、
「誰が支援しているのか」
も知ること。
選挙のときだけ評価するのではなく、
4年間の仕事を評価する。
そのうえで、次の選挙で判断する。
それができれば、
「選挙に強い政治家」から「仕事のできる政治家」へ。
政治家を取り巻く競争そのものが変わるかもしれません。
国会議員の通信簿。
それは政治家を叩くためのものではない。
国民が政治を評価するための「ものさし」を作ることです。
そして次回は、いよいよ――
「国会議員の通信簿」を実際に作ってみる
政策・実績・国会活動だけではありません。
公約達成度、説明責任、支援団体・推薦団体、政治資金の透明性など、どんな項目を何点で評価するのか。
果たして、政治家を100点満点で評価することはできるのでしょうか。
次回、実際の採点表を作ってみます。
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