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自分の土台

未来を思えば不安になるから
今日を思って
あぐらの姿勢で深呼吸をする。

そうすると、腹の底から安定してくる。

この感覚が私の土台になる。


土台が安定しないと、
そこに何を詰め込んでも
結局使えるのははじめだけで、

時間が経つと不安定になって
詰め込んだものが
何の役にも立たなくなる。

この土台がしっかりとしていたら
あとはどうにかなる。

そう思うのだけど…。


私たちが大切にしてきたものは
何だったのかなぁと考える。

目の前にはたくさんのものが溢れて

不自由はもうほぼ
なくなっているように思う。

昔は洗濯も手仕事だし、
お湯が簡単に出るわけでもないし

何もかも自分が
体を動かさなければ進まなかった。

私たち、
今とても便利な暮らしになって
とても幸せになった。



……そのはず。


いつから幸せがわからなくなったんだろ。

こんなにありとあらゆる物があるのに、

なんで、悲しみも寂しさも不満も
増えていくんだろ。

どこかで間違えたかな。

もうその間違いさえも見えない
ような気がする。


人間が生きる上で
一番大切な

基本のこと。

それさえ大切に生きられたら
こんなに苦しくなかったかもしれない。


今は、そうじゃない、
本当は5番目か6番目に大切なものを

1番2番に持ってきて
しまっているような感覚がする。


何かを見失ってしまったのかな。

本当に見つめなければいけないこと。

そこを避けて
そこを忘れて

別のことにかまけてなかっただろか。


生きることは本当はとても
シンプルで

何か偉業を成し遂げることでもない。

きっとほとんどの人が
名もなき花だと思う。

私もその一人。


私たちこの世に命として生まれて
ここで生を全うするということは、

ただ、丁寧に正しく
自分の命に
向き合って

コツコツ、誰にも見えないことを
積み重ねていく。


地味なそんな暮らしの一つ一つが
本当は、
大きな国を支えている

大きな力ではないのかな、と思った。


華やかさはないけど
そこに、

名もなき花の楽しさと
美しさがあったはず。

その花が
どこにでもあったことが
この世界の彩りで

その穏やかさが
美しさだった。


どこかに置いたままだから、
取りに戻らなきゃ。

どこまで戻ったらいいのかな。

名もなき花の私は思う。


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