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なぜ今もカナン株(CAN)を保有しているのか

私は現在、Canaan Inc.(NASDAQ: CAN)を保有しています。
昨日(2025/10/28)、株価は -16.87% と大きく下落しました。
X(旧Twitter)上では「もう売りだ」という声も多く見られますが、私は常に疑問に思います。──果たしてそれらの人々は、本当にファンダメンタルを理解しているのか?

私はテクニカル分析ではなく、ファンダメンタル(企業の本質的価値)のみで投資判断を行っています。これまでの投資では、以下のように企業の成長力を見抜き、成果を上げてきました。

  • SoFi:$6 → $31(神決算でしたね)

  • Symbotic:$20 → $68

  • Lithium Americas:$3 → $6(利確済み)

  • YPF:$20 → $35(利確済み)

  • CRISPR:$40 → $64

  • CAN:$1.95→$1.45(😨)

そして今、私は全力でEthereum(ETH)を買っています。
(→ @イーサリアム全力漢 よければフォローしてください)

私の基本スタンスは「半年以上の保有を前提とした中長期投資」です。
短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、「企業の成長ストーリーが崩れていないか」を冷静に見極めることを重視しています。

昨日のCANの下落は、確かに気分的には最悪でした。
ですが、だからといって感情的に「すぐ売る!」という選択は取りません。
むしろこういう時こそ、なぜこの銘柄を買ったのか、投資仮説(Thesis)を振り返るタイミングです。
短期目的の方にはまた違う視点があるでしょう。
しかし、私は「なぜCANを買い、今も自信を持って保有しているのか」を、ここで改めて言語化したいと思います。


Canaan Inc.──数字が語る収益性の転換点

2025年10月時点で、Canaanの時価総額は約 $710M
同社はASICマイニング機器「Avalonシリーズ」を中核とし、家庭用マイニングソリューション「Avalon Home」、さらに自社でのビットコインマイニング事業も展開しています。
この垂直統合型モデルにより、暗号資産市場の変動に対して複数の収益源を確保できる点が強みです。

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Q2決算ハイライト

  • 総売上:$102M(前年比 +39.5%)

  • Avalonシリーズ:$71.9M(+16.4%)
     └ 産業用ソリューション:$55.9M

  • Avalon Home:$5.7M(+359%)

  • 自社マイニング収益:$28.1M(+201.6%)

収益性の改善

  • EPS:-$0.03(前年から改善)

  • 調整後EBITDA:$25.3M(黒字化達成)

  • 営業損失:$86.4M → $27.1M(約69%縮小)

  • 粗利益:$9.3M(前年同期は -$19.1M)

次期(Q3)ガイダンスでは、総売上 $125M〜$145M(QoQ +25〜45%) と予想されており、さらなる加速が期待されています。
つまりCanaanは、赤字企業から黒字化目前の成長企業へと転換しつつあるのです。


NASDAQ最低価格要件の再遵守──市場の信頼回復

CanaanはNASDAQが定める「株価1ドル以上を10営業日連続で維持」という最低価格要件を再度クリアしました。
これは、株価だけでなく企業の存続リスクそのものを解消した極めて重要なイベントです。

1ドル割れが続けば上場廃止のリスクがありますが、再遵守によって不安要素は正式に解消。
市場心理の改善とともに、投資家の信頼感が回復しています。

また、1ドル未満の株式を保有できない機関投資家やETFが再び購入可能となり、機関資金の流入余地が復活しました。
CEOも「市場の信頼回復と長期的成長ビジョン」を明言しており、ファンダメンタル重視の投資家にとってプラス材料です。

ここで強調したいのは──この再遵守はATM(At-the-Market)よりも遥かに重大なリスク克服だったということ。
ATMは企業がコントロールできる戦略的資金手段ですが、上場廃止リスクは企業の存続に直結します。
Canaanはそれを乗り越えた。この事実こそが、同社の経営陣の実行力とガバナンスの証明です。


米国大手からの大型受注──Avalon A15 Proが切り拓いた新章

2025年10月2日、Canaanは米国大手ビットコインマイナーから「Avalon A15 Pro」5万台超を受注したと発表。
この規模は過去3年間で最大級であり、BitmainやMicroBTといったライバルを押しのけた極めて重要な契約です。

  • Avalon A15 Pro:ハッシュレート 218 TH/s、消費電力 3662W、効率 16.8 J/TH

  • 1台あたり推定価格:$2,000〜3,000(中央値 $2,500)
    → 総額:約 $125M

これはQ2総売上(約$102M)以上になります。
納品はQ4予定であり、売上2億ドル超の可能性も見込まれます。
この契約以外の売り上げも足したらQ4は恐らく化け物決算が来るのではないかと私は見ています。

この契約は、Canaanが単なるハードウェアメーカーから、グローバル競争力を持つ技術企業へと進化した証拠です。


次世代モデル「Avalon A16XP」──競争力をさらに押し上げる

2025年10月末に発表された「Avalon A16XP」は、Canaanの技術力の結晶です。シェア1位、2位の企業製品との比較してみましょう。

🥇 Avalon A16XP(Canaan)

  • ハッシュレート:300 TH/s

  • 消費電力:3850 W

  • 電力効率:12.8 J/TH

  • 価格:約 $6,999

  • 特徴:新世代ASICチップ搭載。現行トップクラスの性能と効率


🥈 Antminer S21(Bitmain)

  • ハッシュレート:200–220 TH/s

  • 消費電力:約 3500 W

  • 電力効率:約 17.5 J/TH

  • 価格:$6,000–$7,500

  • 特徴:シェアNo.1。安定性・実績◎


🥉 WhatsMiner M60S(MicroBT)

  • ハッシュレート:186 TH/s

  • 消費電力:約 3440 W

  • 電力効率:約 18.5 J/TH

  • 価格:$5,000–$6,000

  • 特徴:コスパ重視モデル。電力効率はやや劣る。


A16XPの優位性

  • 圧倒的な電力効率(12.8 J/TH)

  • ハッシュレート1.5倍(A15XP比)

  • 高い耐久性と長期運用性

これにより、Canaanは米国市場でのシェア拡大自社マイニング収益の強化を同時に狙える立場となりました。


サプライヤーなのにペニー株?──市場の歪みを突く投資論

現在、CANの株価は約$1.45
P/Sはわずか1.41倍、EV/Salesは2.01倍という極めて低い水準です。

一方で、同社の顧客であるマイナー企業は次のように評価されています:

  • CleanSpark:P/S 8.58倍

  • Cipher Mining:P/S 約42倍

  • Soluna Holdings:P/S 約6倍

つまり、技術を提供するCanaanが、機器を使う側よりも1/6〜1/30の評価しか受けていないという明らかな歪みが存在します。

理論株価試算(P/Sベース)

比較対象理論株価上昇倍率現在値
(P/S 1.41)$1.52—
CleanSpark(8.58×)の場合約$9.25約6倍
Cipher Mining(42×)の場合約$45約30倍

過去の強気相場(2021年)ではCAN株が$39超まで上昇しており、P/Sも10〜15倍で取引されていました。
したがって、現在の評価は
「割安」を超えて「異常な過小評価」といえます。


ATMの本質──「株価を壊さない資金調達」

実際のツイート

Canaanの副社長によると、ATMは単なる資金調達手段ではなく、機関投資家とのネットワーク構築ツールとしての性質を持ちます。複数の投資銀行と連携することでリサーチカバレッジや市場での露出を拡大し、企業価値を高める戦略的目的があります。

また、株価が急騰した局面で少額ずつ調達する柔軟な設計であり、「株価を傷つけないよう慎重に行う」よう銀行に明示しています。コスト面でもRDOや転換社債より有利で、しかも2025年2月以降はATMを停止中。希薄化リスクを最小化する姿勢が明確です。

そして誤解されがちなのが、ニュースで「ATMプログラム開始」と聞くと、“今すぐ大量発行して株価が下がる”と捉えられがちな点です。実際にはそうではありません。
副社長は「今回の発表は、あくまで将来的な成長に備えて仕組みを整備しただけ
」だと説明しています。つまり、前回のATMでわずかしか株を発行しなかったように、今回も必要なときに必要な分だけ柔軟に使えるようにするための準備であり、即時の希薄化を意図するものではありません。

要するに、ATMは世界が終わるような悪材料ではないということです。むしろ、資金の柔軟性を高め、投資家との信頼を築く戦略的・防衛的なツールであり、Canaanの経営姿勢の安定性を裏付ける存在です。

最後に──「ストーリーは崩れていない」

昨日のCANの急落は確かに痛い。
しかし、本質的なストーリーは何ひとつ変わっていません。

  • NASDAQ再遵守で上場リスクは解消

  • 大型受注でQ4売上の加速が見込める

  • 新製品A16XPで競争力がさらに強化

  • ATMの戦略的活用で資金調達リスクも限定的

  • P/S1.4倍という依然として異常な過小評価水準

つまり、短期の値動きに惑わされる必要はないということです。
市場はノイズに過剰反応しますが、ファンダメンタルの物語は揺らいでいない。

少なくとも、Q3決算まではHOLD。
結果を見て、また冷静に判断します。
焦らず、誤解されやすい“今”こそ、企業の中身を見極めたいと思います。

そしてもし、どこかで“ストーリーが揺らぐ”サインが見えたなら、
その時は素直に立ち止まり、再評価する柔軟さも忘れません。

読んでいただき、ありがとうございました。

カナンレポートpart2も作成したのでについても読んでください!
https://note.com/crisp_frog9617/n/n3f0acf3529d3

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最後に、参考までにひとつ情報を共有しておきます。

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