日向藍子の深すぎるお辞儀を見て私は最高位を確信した
15年目で辿り着いたA1という舞台
ご存じでしょうか。日向藍子プロが今期、最高位戦のA1リーグ、つまり最高峰リーグに初めて到達しました。2011年にプロ入りしてから15年目のことです。女性がこのリーグに所属するのは、山口まやプロ以来12期ぶり、史上2人目という快挙です。
正直に言うと、私はこのニュースを聞いたとき鳥肌が立ちました。麻雀プロ、しかもМリーグでも長年活躍してきた選手が、それでも15年かけてようやく辿り着いた場所がある。この重みを、まず知ってほしいと思っています。
30歳での苦悩と個性を受け入れるまで
実は日向さん、ずっと順風満帆だったわけではありません。30歳前後の頃、若手女流プロたちが次々と輝いて見える中で、「なんで自分はこんなにダメなんだろう」と悩んでいた時期があったそうです。プロクイーンというタイトルを持っていても、その気持ちは消えなかったと本人が語っています。
その状態から抜け出せたきっかけのひとつが、自分の子供が生まれたことでした。「1人1人の個性を受け入れる」という考え方ができるようになったことで、周りと比べて落ち込む癖が少しずつ和らいでいったそうです。Мリーグでは2022-23シーズンに渋谷ABEMASとして優勝も経験しています。頂点を知っているからこそ、A1という新しい頂点にも臆さず挑めているんじゃないかなと私は感じています。
女性がまだ誰も取ったことのない最高位というタイトル
A1に到達しただけでもすごいことですが、今回の主役はそこから先です。最高位戦の頂点である「最高位」というタイトルを、女性が獲得したことは一度もありません。日向さんがここでタイトルを獲れば、それは麻雀界の歴史そのものを塗り替える瞬間になります。
8月12日時点、A1リーグは水巻渉プロが262.4ポイントで首位、日向さんは112.6ポイントの3位につけています。残り3節、わずか12半荘という短期決戦の中で、2位から5位はプレーオフを勝ち抜けば最高位決定戦に進出できます。首位とは差がありますが、勢いのある今の日向さんなら、決して届かない位置ではないと私は見ています。
3索を切った思いきりの良さに才能を見た
先日のA1リーグでの対局で、日向さんは小四喜という役満を和了しました。
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