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MagSafe卓上スタンドの罠

MagSafeという存在は、登場した当初から非常に魅力的なテクノロジーであった。マグネットで簡単に位置決めができ、ワイヤレス充電の新たなスタイルを提示してくれたのは事実である。だが、しばらく使ってみて、日常の中に潜む小さな不満が積み重なっていくのを感じた。

とりわけ、卓上スタンドと組み合わせて使うMagSafeのスタイルには問題がある。マグネットの吸着力が強すぎるため、iPhoneを持ち上げるとスタンドごと持ち上がってしまうのだ。最初は気にならなかったが、朝の忙しい時間や、片手でさっと取りたいときなど、スタンドがいちいち動いてしまうのは想像以上にストレスであった。結局、もう一方の手でスタンドを押さえないと取り外せない。MagSafeの利便性は、片手でさっと操作できるという期待を裏切るものであった。

また、スタンド側の素材や重量によっては、机の上でズルッと滑ってしまい、スタンド本体の位置がずれてしまうこともある。毎回少しずつズレるたびに位置を調整しなければならない。しかも、MagSafeの機構上、ピタッと中心に吸着させるためには、丁寧な操作が必要になる。それも日常的な使い勝手としては冗長である。

このような理由から、私はMagSafe付きの卓上スタンドをやめ、普通のQi充電器に戻すことにした。Qi充電器であれば、置くだけでいいし、取り上げるときにスタンドが一緒に持ち上がることもない。多少位置合わせに気を遣う必要はあるが、その手間はMagSafeスタンドを使って感じるストレスより遥かに軽い。

もちろん、MagSafeを全否定するわけではない。外出先でのモバイルバッテリーとの併用や、車載マウントでの使用など、用途によっては確かに便利だ。しかし、据え置きの卓上スタンドに関しては、いまだに「これだ」と思える使い勝手に達していないのが現状である。

現時点で私が求めているのは、何気ない日常の中で、意識せずともスムーズに使える道具である。技術の進歩がユーザビリティの進化につながることを願いながら、今日はQi充電器の上にiPhoneを静かに置く。それだけで、ちょっとした安堵を感じるのだから面白いものである。

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