金沢大学発の生理痛体験キット|『家族で体感!生理痛体験WS』を開催
2025年1月に石川県金沢市にて、かねてより性教育の未来を話しあい、性教育の活動を行っている当時金沢大学4年生の小田波くんと共同し、金沢市地域チャレンジ事業の1つとして生理痛体験ワークショップを開催しました。
小田波くんとは、かれこれもう数年、正しい性教育を誰もが知ることができるように、共に試行錯誤をしながら活動をしてきました。
そのため、この生理痛体験キットが完成した際も真っ先に連絡をしていただき、性教育授業やイベントで生理痛を体験できる機会を作ろうと企画し、実現しました。
金沢大学発!生理痛体験キット
金沢大学の教授と小田波くんが企画し、生理痛を疑似体験する機器を開発しました。この生理痛体験キットの企画段階から、話を小田波くんより伺っており出来上がりを楽しみにしていたので、完成したと聞いた時は、とってもワクワクしました。
中日新聞にも、完成した生理痛体験キットについて取り上げられています。
https://www.chunichi.co.jp/article/973360?rct=k_ishikawa
機器は、EMS(筋電気刺激装置)を用いて、筋肉へ電気信号を送り、子宮が収縮する際の痛みを再現しています。
機器は縦横5センチ、高さ2・5センチと小型で、画面上で1~98の痛みレベルが調節でき、機器につないだ2枚のパッドを、下腹部と腰に直接貼って使います。

この生理痛体験キットはレベル80(現在は100?)まで痛みを調整することができます。男性は、レベル1〜9でも悶絶してしまうほどだとか…..!!
生理痛体験ワークショップ
ワークショップ参加者は、なんと家族(お父さん、お母さん、就学前のお子さん2〜3人という家族構成の参加者さま)が半分以上でした。
参加理由を伺うと、お母さんが生理痛に悩んでらっしゃり、
・お母さんがお父さんに生理痛を理解してほしい
・子どもに生理や、お母さんには毎月お腹が痛くなる期間があることを知ってほしい
という思いがありました。
そのため、単に生理痛を体験できるだけでなく、ワークショップはこの3ステップで行い、生理についての理解を深め、気づきを共有できる機会にしました。
STEP1:生理について知ろう!
STEP2:生理痛体験
STEP3:気づきを書き出そう!
STEP1:生理について知ろう!
就学前のお子さんにも理解しやすいように、生理紙芝居を使いながら生理について学びました。紙芝居は聞くだけでなく参加型だったので、参加者のお子さんも参加しながら、楽しく知ることができました。
STEP2:生理痛体験
待ちに待った生理痛体験。
▼ あるご家族は、
お母さんがはじめに体験し、お母さんが毎月感じている生理痛の痛みレベルに設定し、その痛みをお父さんが体験していました。
そして、パッドをつけた瞬間…..お父さんは痛みに耐えられずにパッドを取り外していました。
お父さんは、お母さんが毎月感じる痛みを実際に体験したことで、「生理期間は家事を率先して行うようにします」とおっしゃていました。
そしてお子さんは、生理痛体験は行わなかったですが、お父さんが痛みに耐えられずに悶絶している姿を見て、お母さんが毎月すごい痛みを感じていたことを知りました。「お母さん、かわいそうだね」と、お母さんの痛みをお父さんの表情から発見できたと思います。
▼ また他のご家族は、
お父さんがまずはじめに生理痛を体験し、どの程度までなら耐えることができるのかを試していました。お父さんは、レベル36くらいまで耐えることができ、ちょっとドヤ顔、笑。
その後にお母さんが毎月感じている痛みレベルまで痛みを強めていくと、なんとレベル48でした。先ほどのお父さんのドヤ顔はどこにいったのやら…こんなにも強い痛みを感じていたのかと、パートナーへの理解がグッと深まりました。お母さん自身も、かなり強い痛みを感じていたのだと改めて思い、これまでの自分をちょっと褒められていました。
▼ また他のカップルは、
生理痛は、生理期間の1週間の間にも大きく変わるものなので、生理1日目、2日目、3日目…..の痛みレベルを設定して、各日の痛みを体験しながら1週間の痛みを疑似的に体験されていました。
「今日は痛くて動けない日」とパートナーに言われても痛みの理解ができなかったけれど、今後、「今日は痛みレベル40」のように言ってもらえると、動けないのが分かるので助かる、とおっしゃっていました。
痛みや痛みのレベルを可視化、数値化することで、痛みへの理解が促進されました。
STEP3:気づきを書き出そう!
生理痛体験を通しての気づき・発見を付箋に書き出し、壁に貼り出しました。
同じ体験をしても気づきや発見は異なってきます。だからこそ、体験で体感する+言葉に書き出しアウトプットをすることが、互いの理解の促進に大切だと思います。
3ステップを大体2〜3時間程度で行いました。
(生理痛体験機器の個数に限りがあるので、参加者人数によって時間が変動します)
生理痛体験は、生理への理解を深めるために有効的な方法!
別に、この生理痛体験パッドの高い痛みレベルに耐えられることがすごいわけではないです。
生理痛体験を通して、個人差、生理期間中の痛みのグラデーションがある、生理痛を体験し、相手の理解を深めることが重要です。
女性間でも、個人差が大きくあります。男性の理解が乏しいことも問題ですが、女性から痛みの理解が得られない時が、1番悲しかったりします。
生理痛体験パッドは、男性が女性の理解をするためでなく、女性が自分のことや周りの女性を知るためにも活用することができます。
家族やパートナー、職場、学校など、さまざまな場面で体験することができます。
今後も、小田波くんと共同で生理痛体験ワークショップを日本各地で開催予定です。
また大変ありがたいことに、生理痛体験ワークショップを社内研修に活用したいというお声をいただいています。
社内研修や学校の授業など、生理痛体験ワークショップのご希望やご質問等がございましたら、どうぞこちらにご連絡をいただければと思います。
連絡先:Aki
(ワークショップの様子は、プライバシーの観点からオープンにできる写真が少なく貼れませんでした)
