男が文字を読めるという設定はスルーで🙏 #毎週ショートショートnote
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(本文417字)
昔、昔あるところに貧しいが心優しい男がおった
男がいつものように畑を耕していると、
罠にかかった一匹の狸をみつけた
男は迷わず罠を外し、たぬきを助けてやった
その夜
月の光が淡く差し込む頃、戸口を「コトン」と叩く音がした
戸を開けると狸が深々と頭を下げた
「命を助けてくださったお礼に、なんでもお力添えをしたいのです」
男は思わず尋ねた
「ならば教えておくれ。どうして儂の畑には、良い野菜ができんのじゃろう?」
するとたぬきは「ひょいっ」と跳ねると、
やがて一冊の分厚い本と変身した
『うまい野菜のつくり方』
驚く男をよそに、狸は再び変身する
『やさしい経済学』
それから数年。
男はたぬきの姿を借りた本で学びに学び、畑は豊かに実り、村には評判が広がり、
ついには街で一番の経営者と呼ばれるまでになった。
ある日、男は
「たぬきよ、久しぶりにお茶でも飲みたいのう」
たぬきは嬉しそうに茶釜に変身する
こうして男は、学びと恩を忘れぬ「文学茶釜」とともに、幸せに暮らしたという
田原にかさん、こんばんは
今週は2作、書いてみました☺️
