見出し画像

ワガコノコト/たしかなことに涙した日

私には4人の子供がいる。
そしてそれだけは絶対に避けたいと思っていた
できちゃった婚である。

旦那は三男だが一人っ子で
(理由は今回割愛させていただく)
寂しかったから子供は3人欲しいと言っていた。
私もなんとなく2人か3人と思っていた。

長女を出産した時、嬉しいとか可愛いとかいう感情よりも先に
「私はこれからこの小さな命から絶対に逃げることは出来ないんだ」と責任の重さに押しつぶされそうだった。
責任が怖かった。
今でこそ、生まれた我が子を見て手放しで
嬉しい!可愛い!と思えなかった理由が生い立ちにあったことが理解出来るが、当時はそんな風に思う自分には母性というものがないのかと怖くなった。
私のような人間が母親になってはいけなかったのではないかと。

そんな思いと裏腹に少しずつ湧く愛おしさと
小さな娘を抱いて退院した日
たまたま母の車の中でかかっていた
小田和正さんの「たしかなこと」

雨上がりの空を見ていた 通り過ぎてゆく人の中で哀しみは絶えないから
小さな幸せに 気づかないんだろ
時を越えて君を愛せるか ほんとうに君を守れるか
空を見て考えてた 君のために 今何ができるか
忘れないで どんな時も きっとそばにいるから
そのために僕らは この場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ

自分のこと大切にして
誰かのこと そっと想うみたいに
切ないとき ひとりでいないで
遠く 遠く離れていかないで
疑うより信じていたい たとえ心の傷は消えなくても
なくしたもの探しにいこう
いつか いつの日か見つかるはず

いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのまゝで 見つめていること

君にまだ 言葉にして 伝えてないことがあるんだ
それは ずっと出会った日から
君を愛しているということ

君は空を見てるか 風の音を聞いてるか
もう二度とこゝへは戻れない
でもそれを哀しいと 決して思わないで

いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのまゝで 見つめていること

忘れないで どんな時も きっとそばにいるから
そのために僕らは この場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ

どんな時も きっとそばにいるから

小田和正「たしかなこと」

"時を越えて 君を愛せるか
ほんとうに君を守れるか"

小さな娘を抱いて
このフレーズに号泣した。
この歌詞全てが刺さった。

自分の命に変えてでも守らなければと静かに思ったものの未知なる小さな娘を前に不安でたまらなかった。

その不安は娘に伝わっていたのだと今思う。
娘は飲まない、寝ない、機嫌が悪いの三拍子。
病院にいる時から小さな体でよく泣き
いつも機嫌が悪かったので
助産師さん達から「お嬢」と呼ばれていた。

元々、変化に適応するのが苦手な私は
子供との生活に戸惑うばかりでオロオロする日々。
少しの体温の差にオロオロ。
おっぱいを飲まないとオロオロ。
うんちが出ないとかそんなことでいちいちオロオロしていた。

起きた瞬間から機嫌が悪く抱いてないと泣く。
今なら少々泣かせてもなんてことはないとわかるけれど当時は泣かれることがとにかく怖かった。

おっぱいを飲んで寝る、ベビーベッドに寝かせると泣く…の繰り返し……
夕方までずっと抱っこしていて顔も洗ってないしご飯も食べてないみたいな生活をしていた期間もあった。

大変だったけれど日々成長する姿に
責任の重さ云々より可愛さが上回るようになった。
長女は何故か旦那がダメだった。
旦那に抱かれるとギャン泣き。
スーパーでたまに見かける
「ママがいいー!!ギャー!」
あれである。
私がお風呂に入っている間さえ旦那と待つことは出来ずお風呂のドアの前で泣いていた。
片時も離れないのが少し大変ではあったけれど今思うとそんな時期はほんのわずかな時間だったのだなぁと思う。

2歳差で2人目が欲しかったし
2人目から不妊になる人もいると聞いたので2人目を計画。
その時にふと不安になったことがある。

「今目の前にいるこの子が可愛くてたまらないのに2人目もこの子と同じように可愛いと思えるだろうか、同じように可愛がれるのだろうか」

そんなことを考えていたら2人目はいつまで経っても作れない。
予定では2年離すつもりだったのだが
不妊などなんのその1年10ヶ月で2人目を妊娠。


                                                        つづく

いいなと思ったら応援しよう!