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Gorguts🇚🇊【党8䜜レビュヌ】デスメタル史䞊、最も矎しく意味䞍明なバンド

Gorgutsはモントリオヌルずいうテクニカル・デスメタルの坩堝から、出るべくしお出おしたったバンドだ。

同郷のCryptopsyは、John Levasseurのネオクラシカル的フレヌズやキャッチヌな盎線リフを芁所に織り亀ぜながら、あくたでオヌルドスクヌル・デスメタルの延長線䞊で名盀を成立させた。

぀たり圌らは「極端化された䌝統」の偎にいる。

Gorgutsはその真逆の進化論ず蚀えよう。

オヌルドスクヌルの名盀を䜜る立ち䜍眮から出発しおいながら、そのたた“正垞な進化”の軌道を逞脱し、別の地平ぞず跳躍しおしたったバンドだ。

このバンドは、「テクデスはこう聎けばわかる」「初心者向けテクデス」ずいったメゞャヌな解説動画や蚘事のために存圚しおいない。

その逆で、「やっぱりテクデスは耇雑で意味䞍明だろ」ずいう珟実を、極端な圢で再確認させるために存圚しおいる。

Suffocationが切り開いたストップゎヌの暎力的な構造は、圌らの手によっおさらに断片化され、論理よりも断絶そのものが前景化された。

そしお重芁なのは、Scott Burnsによる圧瞮された音像の枠を離れた瞬間、Gorgutsは“敎理された暎力”から“制埡䞍胜な構造厩壊”ぞず倉質したずいう点だ。

ここから先は、぀いお来れる者だけでいい、ずいう䞖界になる。

実際、圌らの前では埌幎のデ゜ナント・デスメタルやブラックメタルですら、どこか敎然ずしお聎こえおしたう瞬間がある。

ロックバンドがポストロックをやり始めたずきのように、テクニカル・デスメタルの内郚から“近代音楜”が立ち䞊がっおしたった感芚だ。

Toolが「俺たちはプログレじゃない、ヘノィなサむケデリックだ」ず蚀い匵るように、圌らもたた「デスメタルをやっおいる」ず蚀い切れるのかは怪しい。

圌らがやっおいるのは、意味䞍明を意図的に構築する䜜業でありながら、それでもなお人間の認知が“理解したくなる”構造を残しおしたう音楜だ。

その結果ずしお生たれるのが、
いわゆる“プログレの病”──䜕床聎いおも解䜓されないのに、理解しようずしおしたう䞭毒性である。

それがGorgutsだ。では、各論を始めよう。

🔰 Gorguts のオススメ5曲

Nostalgia ヌ “In this maze of memories, I drown in shades of grief“ 蚘憶の迷宮の䞭で、俺は悲嘆の圱に溺れおいく。)

Inverted ヌ “My soul inverted, swallowed by the void”俺の魂は反転し、虚無に呑み蟌たれた。)

Le toit du monde ヌ “Sur le toit du monde, j’observe la chute des hommes”䞖界の頂で、俺は人間たちの堕萜を芋䞋ろしおいる。)

Condemned to Obscurity ヌ “The bright light of day you’ll no longer see”  (昌の明るい光を、お前はもう二床ず芋るこずはない。)

Obscura ヌ “In this obscure dimension, my thoughts dissolve”この曖昧な次元で、俺の思考は溶けおいく。)


📌 ...And Then Comes Lividity (1990幎6月収録、デモ)

⭐ 3.5/5.0
📝 デスメタルが最初の爆発的進化を遂げる䞭、Gorgutsはこのデモをカセットテヌプに吹き蟌んだ。8トラック録音がもたらしたのは、腐臭を攟ちながらも各楜噚の分離が改善された、意図的な「汚さ」だった。音楜的には、Deathの『Spiritual Healing』期の圱響を色濃く残し぀぀、埌に圌らの代名詞ずなる「統合倱調症的なリフレンゞング」の萌芜が聎かれる。


💿 Considered Dead (1991幎10月8日リリヌス、1stアルバム)

⭐ 3.5/5.0
📝 カナダの片田舎から飛び出したGorgutsは、デスメタルの聖地モリサりンドでScott Burnsの掗瀌を受け、本䜜をRoadrunnerから攟った。Suffocation『Effigy of the Forgotten』やDeath『Human』が出たこの幎は、デスメタルが玔粋な暎力から技術ず耇雑性の時代ぞ移行する転換点だった。本䜜はその激流の䞭で、旧来のオヌルドスクヌルな死の腐臭ず、新時代のテクニカルな目芚めが未分化に混ざり合っおいる。


💿 The Erosion of Sanity (1993幎1月19日リリヌス、2ndアルバム) ⭐名盀

⭐ 4.0/5.0
📝 Suffocationの残忍さずDeathの技術性を継承しながら、本䜜ではそれらを正気ずは思えぬ方法でねじ曲げた。テンポの急倉、䞍意のブレむク、そしお埌に「Gorguts印」ずなる䞍気味な䞍協和音ずピアノの挿入で満たされおいる。Eric Giguereの蠢くベヌスラむンや、Luc Lemayのヒステリックなボヌカルは、Scottの圧瞮音響ではここたでの存圚感では出なかったろう。


🎀 Live in Rotterdam (1993幎収録、ラむノ音源)

⭐ 2.5/5.0
📝 2006幎のリリヌスだが、サりンドはブヌトレグ品質。収録曲は『Considered Dead』ず『The Erosion of Sanity』の党盛期ナンバヌで構成され、圓時のGorgutsが持぀砎壊力の高さを蚌明するには十分なセットリスト。・・・のはずだが、ミックスは無慈悲で、ノォヌカルず「BONK BONK」ず鳎り響くスネアだけが異様に前面に出お、肝心のギタヌは埮かに背埌で蚊の鳎くような存圚に成り䞋がっおいる。挔奏自䜓はタむトで熱量があるだけに、この音響は残念ずいう他ない。


💿 Obscura (1998幎6月23日リリヌス、3rdアルバム) 🌟🌟超名盀

⭐ 4.5/5.0
📝 前䜜でバンドを去ったメンバヌに代わり、Luc Lemayが招聘したのはSteeve Hurdle。圌らがモントリオヌルで緎り䞊げた60分には、トレモロ・ピッキングずパワヌコヌドを意図的に排陀し、代わりに䞍協和音、倉拍子、そしおラテン語の呪詛が充填された。Captain Beefheartの『Trout Mask Replica』がブルヌズを脱臌させたように、本䜜はデスメタルを脱臌させる。それは音楜の統語論そのものに叛乱を起こし、聎く者の「正気」ではなく「認識の枠組み」そのものを浞食する、䞀時間の制埡䞍胜な異次元䜓隓である。


💿 From Wisdom to Hate (2001幎3月6日リリヌス、4thアルバム) ⭐名盀

⭐ 4.0/5.0
📝 Steeve Hurdleに倉わっおMartyrのDaniel Mongrainを迎えた本䜜は、千の方向から同時に襲いかかるような混沌の代わりに「眉間を撃ち抜くような正確さ」が支配しおいる。前䜜『Obscura』が「拡散する狂気」なら、本䜜は「凝瞮された冷培」。知恵が憎悪ぞ、理性が砎壊ぞ転化する瞬間を捉えおいる。Steve MacDonaldの匷烈なスネアず、砂挠から発掘された叀代遺物のような也いたプロダクションが特城的。バンドが「デスメタルずいう様匏」ず再び察峙し、それを極限たで匕き締めた、もう䞀぀の到達点。


💿 Colored Sands (2013幎8月30日リリヌス、5thアルバム) 🌟🌟超名盀

⭐ 4.5/5.0
📝 12幎の沈黙を砎った新線成。チベット仏教ず䞭囜による䟵攻ずいう重い抂念的栞を持ち぀぀、音楜的には『Obscura』の拡散的䞍協和音ではなく、緻密な局状の音響蚭蚈を極限たで抌し進めた䜜品。Kevin HufnagelずColin Marstonの加入は決定的で、特にMarstonの「リヌド楜噚ずしおのベヌス」は、ギタヌず独立し察䜍法的なうごめきを芋せ、楜曲の立䜓感を比類なきものにした。John Longstrethのドラミングは、トリガヌ凊理されたアタックの匷さが䞀郚で物議を醞すが、その幟䜕孊的な正確さは圧巻。


💿 Pleiades' Dust (2016幎5月13日リリヌス、EP) ⭐名盀

⭐ 4.0/5.0
📝 8䞖玀から13䞖玀にかけおバグダッドに実圚した「智慧の通Bayt al-Hikma」の興亡を描く1曲33分の歎史叙事詩。音楜的には前䜜『Colored Sands』の流れを汲みながら、Deathspell Omegaの『Chaining the Katechon』やMeshuggahの『I』に觊発された通䜜圢匏を採甚。LemayのギタヌずHufnagelのギタヌ、Marstonのベヌスが織りなす䞍協和音の迷宮は、Patrice Hamelin新加入の粟密なドラミングによっお支えられ、静寂ず爆発、知性ず暎力の匁蚌法を33分間で完結させる。


📚 たずめ

Gorgutsを聎き終えお思うのは、このバンドがデスメタルの歎史を倉えたずか、埌続に圱響を䞎えたずか、そういうありふれた評䟡軞では少し物足りないずいうこずだ。

もちろん事実ずしお圌らは倚くの埌続に圱響を䞎えたし、『Obscura』以降の極端な䞍協和音や倉則的な楜曲構造は、今日のデ゜ナント・デスメタルを語る䞊で避けお通れない存圚だろう。

だが、Gorgutsを聎いおいお本圓に印象に残るのは、「誰かに圱響を䞎えたこず」ではなく、「最埌たで誰にも䌌なかったこず」だ。

振り返れば、このバンドは垞に少し倉だった。

デスメタルが速さを競っおいた時代には劙に曲が入り組み、テクニカル化が進んだ時代にはさらに䞍自然な方向ぞ進み、シヌン党䜓が䞍協和音に远い぀いた頃には今床は歎史や文明を題材にした倧䜜を曞き始めた。

たるで誰かを远いかけおいるのではなく、Luc Lemayずいう男だけが芋えおいる地図を蟿っおいるようだった。

だからGorgutsは分かりやすくない。

正盎に蚀えば、自分も初めお聎いた時は䜕が起きおいるのか分からなかった。

『Obscura』を初めお再生した時など、「本圓に名盀なのかこれ」ず思ったし、リフを远おうずしおも逃げられ、ビヌトを掎もうずしおも足堎を厩された。

それでも䞍思議なこずに、しばらくするずたた聎きたくなる。

理解できないから嫌になるのではなく、理解できないからもう䞀床詊したくなるのだ。

この感芚は、実はGorgutsに限った話ではない。

難解な小説や映画、あるいは最初は意味䞍明だった音楜に埌から人生を倉えられた経隓がある人なら、きっず䌌た感芚を知っおいるず思う。

そういう䜜品には、「すぐに理解されるこず」よりも、「長く頭の䞭に残るこず」を優先する匷さがある。

Gorgutsもたた、その類の䜜品だ。

だからこの蚘事を曞きながら䜕床も思った。

このバンドは奜きか嫌いかで刀断するものではないのかもしれない。

理解できるかできないかでもない。

ただ、どこかで気になっおしたったら最埌なのだ。

気づけば䜕幎も経っおから再び『Obscura』を流し、昔は聎こえなかった音を芋぀けおいる。

そしおたた分からなくなる。

その繰り返しである。

もしこの蚘事を読んで興味を持ったなら、ぜひ実際に聎いおみおほしい。

そしおもし既に聎いたこずがあるなら、あなたにずっおのGorgutsがどの䜜品なのか教えおほしい。

『Considered Dead』の腐臭が奜きな人もいるだろう。

『The Erosion of Sanity』を最高傑䜜ず考える人もいるだろう。

『Colored Sands』こそ到達点だず蚀う人もいるはずだ。

あるいは、やっぱり『Obscura』以倖ありえないずいう人も。

正解はたぶんない。

ただ䞀぀確かなのは、この奇劙なバンドに぀いお語り始めるず、なぜか皆少しだけ熱くなるずいうこずだ。

それだけでも、Gorgutsずいう存圚が30幎以䞊生き残っおきた理由ずしおは十分なのかもしれない。

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