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第6回 『キルアオ』+「次回作にご期待下さい」その②

 かつて『バクマン。』に登場したジャンプ編集者、港浦は、
「50万部を超えれば、もう打ち切りの心配はない」
と作中で語っていた。
 また、あの荒木飛呂彦先生も、『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』連載時、読者アンケートの成績が、かなりひどい時期があったそうだが、編集会議に於いて、打ち切りを口にする編集者は一人もいなかったという逸話がある。
 では『黒子のバスケ』という代表作を持ち、ジャンプ誌上にて多大なる功績を残してきた藤巻忠俊先生の『キルアオ』はどうであろうか?
 明らかに不自然な展開後に完結を迎えており、打ち切りの可能性も十分考えられるが、もう一つ、作者である藤巻先生の意志による早期終了も否定できないと思われる。もし後者であるならば、筆者は非常に悲しい。
 筆者は、“文化祭売上げバトル”あたりで、アニメ化を確信しており、もう打ち切りはないと思っていた。だがその面白さに反比例するが如く、ジャンプ誌上での掲載順位は最後尾をさ迷っており、ようやく上位に浮上してきた矢先の出来事であった。
 しかし今回の『キルアオ』に関しては、少々問題児的な側面もあり、そもそも設定自体『コナン』と丸被りであり、たまに元の大人に戻る所も同じ。普通ここまで被ったら、メガネキャラは避けるのが定石と思われるが、それすらしておらず、絶海の孤島でのミステリーエピソードといった『コナン』尽くしの展開まで存在する。  
 さらに言えば 容姿の変貌してしまった元伝説の殺し屋という設定も『SAKAMOTO DAYS』と丸被りであり、もしかすると、これらの要因が『キルアオ』の連載終了を早めたとするのは考え過ぎか?
 ヒロインであるノレンが実は元々大人であったり、ラスボスと思われていた桜花がクローンであったりといったクライマックス突入の契機となった新事実は、一朝一夕に思いついた設定とは思えないくらい秀逸であり、藤巻先生が完結用に用意していた構想と思われ、多少のショートカットはあったものの、藤巻先生が思い描いたエンディングへとたどり着いた可能性はある。
 だがしかし『キルアオ』は完結し、アニメ化もされた。
 筆者としては、複雑な心境ではあるが、ここは藤巻先生の次回作に期待するしかない。
 そして次なる『超巡!超条先輩』ではさらに謎は深まることとなる。
 沼駿先生の前連載作である『左門くんはサモナー』は、その面白さ、アニメ映えしそうなビジュアルなどから筆者は、かなり早い段階でアニメ化を確信していたものの、コミックス全10巻という、アニメ化まであと一歩というところで連載は終了。アニメ化には至らなかった。
 『超巡!』も十分に面白い作品ではあったが、『左門くん』に迫っていたとは言い難く、案の定全8巻という短命での終了となった。にも関わらず、アニメ化された。
 ちなみに『超巡!』は、新連載時を除けば、一度も巻頭カラーや表紙を飾っておらず、このような作品がアニメ化されたという記憶が、筆者の中には全くない(『キルアオ』も、1回のみであり、ジャンプ最速アニメ化作品『ジモトがジャパン』は例外とした)。
 やはり現在のジャンプに於けるアニメ化のハードルは相当緩くなっていると思われる(『鬼滅』効果か?)。
 また長谷川智広先生の傑作『青春兵器ナンバーワン』も『超巡!』と同様のケースに見えるが、こちらは、次回作となる『森林王者モリキング』共々、アニメ化には至らず、連載終了となってしまった。   
 そういう意味では、前作『AGRAVITY BOYS』が、かなり善戦していた中村充志先生の新作『ロクのおかしな家』が現在、好評連載中あり、筆者としては、こちらの作品の動向からも、目を離すことが出来ない。
                つづく


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