私を選んで生まれてきてくれてありがとう。
〜母でいることは時々息苦しい〜
第2話 良い母になりたかった。
そう言うと、昔から理想の母親像があったように聞こえちゃうかもしれないが…
でも、本当は少し違う。
私は「こんなお母さんになりたい」と強く思っていたわけではなかった。
ただ一つ。
「私が育ったようには育てたくない。」
そんな漠然とした思いだけは、ずっと心の中にあった。
母はとてもしつけに厳しい人だった。
もちろん、愛情がなかったわけではない。
でも私は、小さい頃から「もっと話を聞いてほしい」「そのままの私を認めてほしい」と思うことが多かった。
だから、自分に子どもができたら、できるだけ子どもの気持ちを受け止める母でいたい。
そう思っていた。
もちろん現実は理想通りにはいかなかった。
怒る日もあったし、感情的になって後悔した日もある。
時間に余裕がなくなるから、子供の気持ちを受け止めることができなくて…
「もっとこうすればよかった。」
そんな反省は、今でもたくさんある。
それでも、私なりに大切にしてきたことがある。
それは、「あなたが生まれてきてくれてよかった」という気持ちだけは、伝え続けること。
親も完璧じゃない。
子育てに正解なんてない。
だからこそ今、改めて伝えたい。
私の元に生まれてきてくれて、本当にありがとう。

