間違えると申請却下?NOCコードで変わる永住権への道
「あなたの職業・ポジションは何ですか?」
移民の相談を受けていると、必ず最初に聞くこの質問。
でもこれは、単なる世間話ではありません。カナダ移民の世界では、この答えが永住権の扉を開ける鍵になるのです🔐
初めて移民関連の情報を調べていた頃、私は“職業コード”や“NOC”という言葉を何度も目にしました。
でも、そのときの私は「ただの職業分類でしょ?」くらいに思っていて、
正直あまり重要視していませんでした。
それが大きな間違いだったと気づくのは、申請準備を本格的に始めてからです。
NOC(National Occupational Classification)は、カナダ政府がすべての職業を整理して割り当てた5桁のコード。
このコードは、自分の職務内容がカナダでどう評価されるかを示す基準になります。そして、あなたがどの移民カテゴリーに申請できるか、さらに必要な英語スコアや経験年数まで、すべてこのNOCに左右されるのです‼️
たとえば同じレストランで働いていても、
レストランマネージャーだと、
NOCコード 60030 (TEER 0)
になり経済移民クラスのエクスプレスエントリー申請対象となります。
しかしレストランサーバーだと、
NOCコード 65230 (TEER 5)となり、エクスプレスエントリー申請対象外となってしまうんです😢
つまり、同じ業界・会社内でも、ポジションや業務内容…..
つまりNOC次第で永住権の可能性が変わってしまうということです。
しかも単に肩書きを申告するだけではダメで、NOCに記載された「主な職務」に一致していなければ認められません。
このNOCへの理解が浅いと、LMIAや就労ビザ、PNP、そしてExpress Entry(以下EE)まですべての計画が崩れます。
でも逆に、正しく理解していればどの英語スコアを狙うべきか、どんな職務経験を積むべきか、移民までの道筋が一気にクリアになります。
今日はそんな「大事なNOC」への理解を深めていきましょう!!
そもそもNOCとは?
NOC(National Occupational Classification)は、カナダ政府が定めた職業分類システムで、カナダ国内のあらゆる仕事を5桁のコードで整理したものです。
このコードは、単なる分類表ではなく、移民申請・就労ビザ・PNPなどのあらゆる制度の基盤になっています。
そしてこのNOCは、大きく次の3つの要素で構成されています。
職業名(Job Title) – 例えば「Restaurant Manager」や「Software Engineer」など
主な職務(Main Duties) – その職業で求められる仕事内容のリスト
TEERレベル(Training, Education, Experience and Responsibilities) – 仕事をするために必要な教育レベルや経験の度合い
となります。
では次に、特にExpress Entry (EE) において重要となってくる、3つ目の「TEERレベル」について説明していきます。
TEERレベルとは?
TEERレベルは0〜5まであり、数字が小さいほど高い教育・経験レベルが求められます。
TEER 0:管理職(例:レストランマネージャー、営業マネージャー)
TEER 1:大学の学位が必要な専門職(例:エンジニア、会計士)
TEER 2:専門短大や数年以上の訓練が必要な職(例:コンピューター技術者)
TEER 3:短期カレッジや見習い訓練で習得できる職(例:大工、調理師)
TEER 4:高校卒業や数週間〜数か月の訓練が必要な職(例:ホテルフロント、販売員)
TEER 5:特別な資格不要で短期間のOJTでできる職(例:サーバー、清掃員)

ちなみに…
Express Entry (EE)における
Canadian Experience Class (CEC)* やFederal Skilled Worker (FSW)*など、多くの経済移民カテゴリーでは、TEER 0〜3の職種であることが条件になります。つまり、TEER 4や5だと上記のカテゴリーでは、そのままでは申請できない可能性が高いのです。

NOCの調べ方🔎
自分のNOCを調べるのは意外と簡単!
政府公式サイトのNOC検索ページにアクセス
自分の職務に近いキーワード(英語)で検索
出てきた候補の中から、「主な職務(Main Duties)」が自分の仕事内容の大方一致するものを探す
ここで注意したいのは、肩書きだけで判断しないこと。
たとえば「Assistant Manager」という肩書きでも、実際の職務がマネジメントではなく接客メインであれば、マネージャーのNOCには当てはまらない可能性があります。
間違いやすい例
レストラン勤務
サーバー・接客中心 → NOC 65200(TEER 5)→ CEC/FSW対象外
人員管理・売上管理あり → NOC 60030(TEER 0)→ CEC/FSW対象
事務職
一般事務(データ入力・書類作成) → TEER 4
専門職(経理、貿易事務など専門知識必須) → TEER 2または3 となる可能性が高いです。
NOCを正しく理解することが、移民成功の第一歩
間違ったNOCで申請すると、最悪の場合「不適格」として申請が却下されることもあります。
逆に、自分の職務内容を正しくNOCに当てはめれば、必要な英語スコアや経験年数が明確になり、無駄な努力をせずに最短ルートで移民申請を進められます。
もし調べてもわからない、自信が無い場合は、移民コンサルタントに相談することをお勧めします。
💡 まとめ
NOCはただの職業コードではなく、カナダ移民戦略の地図のような存在です。
最初にこの地図を正しく読み解けば、ゴール(永住権)までの道筋が見え、迷わず進むことができます。
次にやるべきことはシンプルです。
まずは自分の職務内容をもとに、NOCコードを正しく特定すること。
そして、Express Entryで永住権申請をするのであれば
それぞれで求められる英語スコア・経験年数を確認しましょう。
一歩目を間違えなければ、その先の計画もぐっと立てやすくなります。
移民への道は複雑に見えても、正しい地図を持てば迷いません。
📝 本記事は、IRCC(カナダ移民局)公式サイトの情報をもとに作成しています。
📅 この記事は2025年8月に作成されました。
カナダのビザ制度や申請要件は、予告なく変更されることがあります。最新の正確な情報は、必ずカナダ政府移民局(IRCC)公式サイトをご確認ください。🔗 IRCC公式サイト:
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html
