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炭酸水がくれた意外な特技

毎年9〜10月に健康診断がある。

でも、その時期は仕事が一番忙しい。

結局、受けに行けるのは毎年2〜3月。

いつも滑り込みだ。

健康診断で一番憂うつなのは、バリウム。

最初に飲む発泡剤が大嫌いだ。

口の中はパンパン。

飲み込みたいのに、
どんどん膨れ上がって飲み込めない。

そのあとに待っているのは、
不味くてたまらないバリウム。

さらに台の上でぐるぐる回される。

何度も逆さにされ、
握力がない私は毎回、

「落ちるーー!」

と絶叫。

途中で休憩を入れてもらったこともある。

最近は肩を支える器具が付いて、
恐怖は少しやわらいだ。

それでも健康診断の日は、
憂うつしかない。

ところが、ある年。

発泡剤を飲んだ瞬間、

「あれ?」

普通に飲める。

へ?

なんで??

その頃の私は、
炭酸水にどハマりしていた。

毎日飲んで、

ズボラだから、
薬まで炭酸水で飲んでいた。

知らないうちに、

発泡剤のトレーニングをしていたらしい。

まさか炭酸水が、
こんな特技をくれるとは思わなかった。

とはいえ、
人生そんなに甘くない。

今年も健康診断はいろいろ憂うつだけど、

発泡剤は、
もう怖くない。

ありがとう、炭酸水。

まさかこんなところで
役に立つとは思わなかった。

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