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【第4部】アナログ vs デジタル:消える記録と、残る実感〜スタンプ帳は紙か?アプリか?〜



■ 導入:デジタル人間の私が、なぜか紙を捨てられない

私は筋金入りのデジタル人間。
断捨離にもハマり、いらないモノはどんどん手放すタイプだ。

…なのに、スタンプラリー完了の賞状や達成証明書だけは捨てられない。
もちろん写真を撮ってデジタル保存もしてるのに、なぜか紙は残したい。

たとえば「美人三湯巡り」で手に入れた“男前証明書”。
正直、モノとしてはゴミみたいなものかもしれない(笑)。
でも、わざわざ作ってくれたし、旅の記憶としてちゃんと残したい気持ちがある。

「手で触れる記憶」って、けっこう良いものなんだよね。


■ ARスタンプラリーは、なぜ儚いのか?

最近はARスタンプラリーが増えた。
スマホさえあれば参加できて、手軽で楽しい。

でもその反面、多くは「期間限定」や「イベント終了」でサーバーごと消えてしまう。
集めたスタンプも、行った場所のログも、すべてが消える。

スクショで残すこともできるけど、どこへ行ったのかどう旅したかの文脈が消えるのは切ない。

デジタルは便利だけど、「儚い」のもまた事実なのだ。

(現在の絶景ハンターHP)

■ サーバー依存が「旅の記憶」を壊す瞬間

スタンプラリーだけじゃない。
ドラクエウォークやIngressなどの位置ゲームにも、サーバー依存の恐怖はある。

(架空のサービス終了のイメージ)

ドラクエウォークで全国制覇を目指していた頃、こんなことを思っていた。

「もしサービス終了したら、この旅、全部消えるよな…?」

五島列島、対馬、四国の果て。
簡単には行けない場所にも、わざわざ足を運んだ。

でももしサービスが止まったら、それらは全て「幻」になる。
私は焦って旅に出たし、時にはスタンプのために無理して移動もした。

楽しいはずの旅が、“消える前に残さなきゃ”ってプレッシャーに変わった瞬間もあった。


■ 紙のスタンプ帳が生き残る理由

紙のスタンプ帳には、消えない強さがある。

・押したスタンプのかすれ具合
・押しミスのズレ
・旅の途中でついた汚れや折れ目

それら全部が、**「自分がそこにいた証」**になる。

(紙のスタンプ帳)

スマホと違って、すぐには開かないのも良い。
意図的に見に行くからこそ、思い出がじっくりよみがえる。

そして、空白のページを見ると——
「次、どこ行こうかな」って自然と旅心が動き始める。


■ “物として残る記録”が与えてくれる実感

もちろん、デジタルの便利さはすごい。
写真を見れば、その日の風景や気温、空気まで思い出せる。

今は気軽に写真が撮れて、しかも“無限保存”の時代。
正直、今の若い人たちがちょっぴり羨ましくなるくらいだ。

だけどボロボロになったスタンプ帳や、達成証の入ったバインダーには、また別の価値がある。

大人になると、誰かから賞状をもらうなんてこと、ほとんどなくなる。
でもスタンプラリーでは、自分で旅して、自分で押して、
最後には「よくやったな」って証明書がもらえる。

…このうれしさ、ちょっとクセになる。

(道の駅)
(絶景ハンター)

■ 次回予告:1000年後のスタンプ帳は、どうなっている?

いよいよ次回はシリーズ最終回。
テーマは「スタンプラリーの未来」。

御朱印帳のルーツは、なんと室町時代。
すでに1000年の歴史がある“押す文化”は、この先どう進化するのか?

AIとARが当たり前になった未来、
人はどんな旅をし、どんなスタンプを集めていくのか?

そして、それは“人生の記録”になりうるのか——
そんなお話を、次回じっくり語ります。


安田 智也 (Tomoya Yasuda)

「旅人型ゲームクリエイター」 
幼少期スペースインベーダーでゲームの虜
それからゲームをやり続け、今では立派なゲーム廃人
遊びが仕事になる時代で良かったと内心ホッとしてる
尊敬する人・リチャード・ブランソン


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