見出し画像

がんばれがんばれファイティン!これはMOVIX昭島を、勝手に熱烈に応援する記事です。

今日は東京都昭島市にあるシネマコンプレックスMOVIX昭島を、勝手ながら紹介させていただきます。僕にとってここは非常に大切な場所であり、思いを綴らずにはいられませんでした。もしご興味があれば、少しだけ覗いていただければ幸いです。


  • 概要:松竹子会社である松竹マルチプレックスシアターズが経営・運営

  • 場所:JR昭島駅北口徒歩5分

  • 開館:2006年。2026年3月に20周年を迎える予定

  • 設備:12スクリーン・総座席数2,429席 最大の2番スクリーンは495席、サイズは17.10m × 7.10m

  • 特徴:IMAXやドルビーシネマ、4DXといったプレミアフォーマットは未導入。DCP機材も最新とは言い難く、作品によっては輝度不足を感じることもある(2025年末現在)

僕は東京西部を拠点としており、映画鑑賞はMOVIX昭島に加え、TOHOシネマズ府中や立川シネマシティを併用してきた。その後、TOHOシネマズ立川立飛やイオンシアタス調布がIMAXデジタルを導入し選択肢は増えたが、依然として僕のホームベースはこのMOVIX昭島なのだ。

なぜなら、ここは圧倒的に上映ラインナップがヘンテコだから。
そして、幸か不幸か、いつでも空いているからだ。

いや、これは意地悪なことを言ってるのではない。僕がMOVIX昭島をどれだけ愛しているか、を説いている話なのね。

まずは上映作品。2025年に僕がここで鑑賞した一般的なシネコンにはあまりかからなかった「少し変わった映画」の一例を挙げてみよう。
日本映画「BLUE FIGHT」「ゆきてかへらぬ」「片思い世界」「ゴーストキラー」「見える子ちゃん」「ルノワール」「キャンドルスティック」「次元を超える」「恋に至る病」「ミーツ・ザ・ワールド」「愚か者の身分」「旅と日々」「トリツカレ男」「ブルーボーイ事件」「金髪」「ChaO」「遠い山なみの光」「桐島です」
韓国映画「プロジェクト・サイレンス」「秘顔」「脱走」「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」「ハルビン」「浸食」「殺人配信」「ハンサム・ガイズ」
クセの強いその他各国作品「ロングレッグス」「ヘルボーイ ザ・クルキッドマン」「フライト・リスク」「TATAMI」「エミリア・ペレス」「HERE 時を越えて」「サイレントナイト」「ガール・ウィズ・ニードル」「サスカッチ・サンセット」「犬の裁判」「親友かよ」「ラコシーナ」「アスファルト・シティ」「スタントマン 武替道」「入国審査」「リモノフ」「バード ここから羽ばたく」「THE MONKEY」「ボーイ・キルズ・ザ・ワールド」「プロセキューター」「KILL 超覚醒」

もちろん「鬼滅の刃」「名探偵コナン」「国宝」「爆弾」、さらにはマーベルやDC作品も欠かさず上映されています。大作公開時にはスクリーンを多数使った編成も行われますが、12スクリーンあるため他の作品もきっちり残されるのが魅力です。
極めつけは11月28日公開の「WEAPONS/ウェポンズ」だ。ホラージャンルということもあって、日本劇場公開が危ぶまれた作品だが、本国大ヒットもあって急遽公開決定。その時に、最初の上映を決めた劇場の中にわれらがMOVIX昭島があったのだ。なんと誇らしい。結局公開時には全国で33館(スクリーン)しかなかった。いつしかワーナージャパン最後の配給作品の看板も背負って、「WEAPONS」は思い出深い映画となったわけで。僕はもちろん初日初回にかけつけた。

これら通好みの映画を積極的にセレクトする個性…というかクセの強さがTOHOさんの自社ゴリ押しと比べて好ましいんだよね。松竹だから「TOKYOタクシー」のような自社はもちろん、「国宝」ヒットの時に「ババンババンバンバンパイア」をグイグイ推していたり、「パリピ孔明 THE MOVIE」「事故物件ゾク 恐い間取り」「ストロベリームーン 余命半年の恋」「ベートーヴェン捏造」などの予告がバンバン入ってくる。いま(25年12月)は「ラストマン -FIRST LOVE-」がホットだ。

もちろんミニシアター系の地味な作品や韓国映画をしっかり押さえてくれる。これが何よりありがたい。映画を愛する支配人やスタッフが番組編成をしてくれるんだろう、と推測する。

が、それゆえに心配でたまらないことがある。

だってさ、いつも空いているんだもの。
特に平日昼間。ネットで予約しようとすると、誰も予約してないことがある。「鬼滅」や「国宝」クラスでも上映時間直前まで余裕だ。ウランバートルでは「1席しか売れてないから今日は上映しないんで金返すわ(上映する電気代のほうがもったいない)」ってこともあったと、現地に住む息子から聞いたことがある。まぁ昭島はさすがにキャンセルはないけれど、席が埋まってないとハラハラしてしまうのですよ。
シネコンは年間の入場者数、興行収入、チケット以外の売り上げなどで成り立ってるんだけど、東京でも日比谷・新宿・池袋と言った繁華街に比べると、地方(ローカル)のシネコンは苦戦を強いられているところが少なくない。
東京都下のシネコンは人の集まる商業施設との併設が常で、昭島も「モリタウン」という昭和飛行機都市開発株式会社の運営する“独立系”のショッピングモールに隣接している。JR昭島駅に直結しているが、車で来たほうが便利だったりする。ここは三井のららぽーとやイオンモールと異なり、地味でかつ個性的だ。余談だが、構内を見まわして驚いたことの一つが、「マクドナルド」の不在だ。マックないんだよ、ほんとに。他のファストフードは各種あるけどね。

MOVIX昭島ががんばるところは、映画以外の映像上映だ。日本ではODS(other digital stuff,other digital source)とインチキ英語で略記されるけど、いわゆる映画ではないコンテンツが毎週何かしら上映されている。人気アーティストやアイドルのライブ(劇場生中継も)、松竹ならではの歌舞伎、舞台中継、メトロポリタンオペラもやる。先日、夕方に異様なテンションのおじさんが集まってた。矢沢永吉のライブビューイングをやってたのだ。

こういった非映画、他社の大ヒットアニメなどのおかげで“つないでくれる”昭島だが、そうはいっても現実はシビアだ。入らない映画をいつまでも上映する余裕はないだろう。マニアックな映画は、初週から1日1回しかかからないし、全然動きがないと、2週目は朝9時半からに回されてしまうこともある。
また、あくまで推測だが、市条例や併設駐車場の関係もあって、一日の最終回は22時半前にはほとんど終わるようにスケジューリングされている。つまり、レイトショーの上映開始は20時台だ。スタッフたちも電車で帰れる時間だ。なので12スクリーンあっても、番組編成で時間がコロコロ変わり、毎週末に出る予定をしっかり見て鑑賞予定を組む必要がある。

いやいや、とりあえず現状に不満はないんですよ。でも、ここに通っていると、「このままだと映画人口はまずます減って終息してしまうんじゃないか」な不安がぬぐえないのです。ここがなくなることは、僕の今後の人生にはまだ予定されていない困る。もっと動員を盛り上げるアイディアはあるんじゃないか、とゲートをくぐるたびに思うのである。

ついでにもう一つ利点を記しておく。
SMTの会員システムが映画ファンにはうれしいのだ。無料の登録で6回見たら1本無料。しかも鑑賞後に割引クーポンが届く。一般料金で観ている人は、これを利用しないのは愚かである。僕はこれまでさんざん利用してきたけれど、今はシニア料金になってしまった。シニアで観て、ポイントももらってしまってるのはごめんなさい。その分リピートしてるから許してね。2026年にはTOHOシネマズの会員システムが改変されるが、これはポップコーンを買わないシニア世代いじめなので、松竹がそれに倣わないことを祈るばかりだ。

さて、ここからはさらなる私見。MOVIX昭島が“こうなったらいいのに”案だ。
まずは上映設備。スタッフがいつもきれいにしてくれているが、もう20年の建物なのでやや古め。通常の映画は問題ないのだが、突出したバキバキデジタル映像映画には物足りない。IMAXを入れろなどのむちゃは言わないけど、シアター1と2はプロジェクターの明度や音響などにアップデートをかけてもらえないだろうか(もうやってたならごめん)。
コンセッションが小さい。これも仕方ないところだが、シニア客が多いので、饅頭とかあんパンとか、昔ながらの「おせんにキャラメル」に緑茶セットなどを用意してはどうか。ジジババはポップコーンを買わないのだから。ポップコーンは脂っこく、しょっからいからだ。
そして上映映画。松竹の至宝たち、つまり小津、木下、大島渚、「砂の器」「八つ墓村」、寅さん、釣りバカ、ガンダムを毎日やってもいいんだよ。ここに来れば、必ず「あの映画に会える」の習慣づけをしましょうよ。最初はダメでも、ジジババのコミュニティはゆっくり広がりますから根気よく。毎日松竹映画をやってこその松竹直営、じゃないですかね。特別料金1500円(学生500円)とかで。年寄りは家にいるより外に出したほうが健康にもいい。

つらつらと勝手な思いを書き綴ってまいりましたが、生まれてこの方、50年以上映画館に通ってきたジジイとしては、映画館がなくなるなんて考えられないわけです。VRゴーグルで観る未来の映像ならともかく、これまで愛してきた映画の主軸がスマホ配信でいいわけないじゃん。映画館とその客が抵抗しないでどうすると常に思う中、一方で劇場という建物が永遠にあるわけではない未来も想像できる。
最近の映画館が閉館する事情に賃貸契約の終了、があったりする。取り壊してマンションにするなんて計画もあるだろう。映画なんて配信で観ればいい、と考えてたらあなたの街から映画館はなくなりますよ。それでいい、と万人が思うのなら、こりゃもう諦めて墓にいくしかない、か。
そんなモヤモヤして気分の今、このMOVIX昭島がなくなったらどうしよう、と日々思うのであった。

ひとまず、いつもありがとうMOVIX昭島
そしてこれからも、よろしく頼むぜ。

※近郊にお住みの方、SMT会員の方、気になる地味目な映画がかかっていたら、ぜひ一度昭島まで来てみてください(これといった名物はない町だが…)。
(2025年12月「ナイトフラワー」を観た帰り道)

※2026年8月7日映画「プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争」公開。
都内7館しかやってない、そのうちの一つが昭島。
1日1回上映は残念だが、初日に行ったら同好の士がたくさんいた。

(本文は今後状況が変われば加筆編集します)


いいなと思ったら応援しよう!