受検前最大の母娘喧嘩勃発― 全国統一小学生テスト 算数偏差値48の大波乱 ―【不合格体験記13】
10月。
無料の保護者説明会に参加したときのことです。
(やっぱり有料には出ないんかい、というツッコミはさておき)。
そこで講師が、こんな話をしていました。
「全国統一小学生テストは、一つの目安になります。
特に算数は合格者との相関が強い。
偏差値60は取っておきたいですね。
50以下は、正直かなり厳しいです」
夏休み後から模試は何度も受けてきましたが、
その中でも相関性が一番高いのが、このテストだそうです。
つまり、ここは天王山。
小学3年生から受け続けていた全国統一小学生テスト。
多少の浮き沈みはあれど、
ここ数回は偏差値60以上で高め安定。
「今回も、まあなんとかなるだろう」
そう思っていました。
▪️採点して、手が止まる
試験を終えて帰宅後、すぐに自己採点。
国語:最近ほとんど対策していないのに相変わらず高得点
理科:よし
社会:いい感じ
そして、問題の算数。
「……え?」
手が止まりました。
全統小の算数を受けたことがある方ならわかると思いますが、
前半は基礎、後半は応用。
前半が取れれば偏差値50はいく、そんな構成です。
その「前半の基礎問題」で、落としている。
ちょっと待って。
「今日は大事な試験だよ」
「今の実力を見るための指標になるからね」
「真剣に受けてきてね」
口を酸っぱくして、しつこいくらいに言ったはず。
前半で落としているのに、
後半が解けるはずもなく。
答案用紙から漂う、
「わからないからテキトーに書いた」感。
頭の中を、講師の言葉がぐるぐる回ります。
「偏差値60を目指しましょう」
「50以下は厳しいです」
焦りが、一気に押し寄せました。
▪️母、暴走する
「どうしよう……足りない?」
「もっと勉強しなきゃ……!」
一方の子どもは、
「はぁ〜、疲れた。あとはゲームしよ」
完全に通常運転。
「ねえ、算数あんまりできてなかったみたいだけど」
「今、休憩してるの。話しかけないで」
「今日の試験、大事だって言ったよね? 真剣にやったの?」
「いいじゃん、別に。
それよりゲームやってるんだから、あっち行って。くそばば。◯ね!」
……ぷつん。
何かが、確実に切れました。
私がこんなに真剣に向き合っているのに。
大事な試験だって言ったのに。
どうして、そんな態度が取れるの?
私は何?
ご飯を作るロボット?
世話係?
信頼していたのに。
裏切られた気がして、
ただただ憎たらしかった。
手が出ていました。
そして私は布団をかぶり、
夫にメールを送りました。
「もう嫌だ。この家からいなくなってしまいたい」
▪️家庭崩壊寸前で踏みとどまる
一方の子どもは、
「休みの日に、長時間の試験受けてきたのに、どうして怒るの?」
と泣きながら押し入れに籠城。
(ドラ○もんか?)
普段は自分の時間最優先の夫も、
さすがに「これはまずい」と察知したようで、
仕事を終えてダッシュで帰宅。
夫は子どもと話をしていました。
受検が辛いなら、やめてもいい
でも、どこかで受験と向き合う日は来る
感情的に怒るお母さんが悪い
だからといって、生意気な言い方でお母さんを傷つけるのはよくない。
お母さんは、合格させたくて必死なんだ
……そんな内容だったと思います。
正直に言えば、
普段からもう少し協力してくれていれば、
私もここまで感情を爆発させずに済んだかもしれません。
でも、
このとき即座に動いてくれたことには感謝しています。
同時に、
母親一人で背負いすぎていたことにも気づきました。
そこからは、
父にも明確な役割を持ってもらい、
母の負担を減らすようにしました。
そしてもうひとつ。
講師が話していた数字にこだわり、
偏差値60とれなければこの世の終わりのように感じてしまっていました。
それはひとつの「値」でしかないのに、
合格を保証する免罪符のように捉えてしまっていたのです。
後日、この全統小の時のことを聞くと
学校での行事、家の用事でしっかり休めていない中でのテストで、
特に算数は集中できなかったとのこと。
その裏事情も考えず、ただ、数字だけをみていました。
なんというか、情けないですね。
▪️それでも日常は戻ってくる
不思議なことに、
母よりも精神的に成熟している(?)
子どもの鋼メンタルにより、
気がつけば、いつもの日常に戻っていました。
この話、
正直とても恥ずかしいです。
でも、
「どこの家も情緒不安定になるんだな」
「うちだけじゃないんだ」
「うちは、まだマシかも」
そう思ってもらえたらいいな、と思い、
あえて書きました。
受検は、
学力だけじゃなく、
親の感情コントロールも試される場なのだと、
痛いほど学んだ出来事でした。
🔜次回予告
大荒れだった我が家の受検後半戦。
次は、ちょっと頭を冷やして。
今度は「作文」の話です。
得意なはずなのに、まったく書けなかった理由。
そこには、学校作文とは違う“ルール”がありました。
作文で行き詰まっている方の、何か参考になればうれしいです。
🌿 このシリーズは、塾なしで公立中高一貫校受検に挑戦し、不合格だった我が家の記録です。
合格の秘訣を書ける立場ではありません。
その代わり、
・思うようにいかなかったこと
・親が空回りしたこと
・それでも家族で前に進んだこと
を、できるだけ正直に残そうと思いました。
受検の結果は不合格でしたが、この記録がどこかのご家庭の気持ちを少し軽くしたり、何かのヒントになったりしたなら、とてもうれしく思います。
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