通勤は不審者、診察では観察する人──健診という仕事

この時期、外出する時は紫外線対策として農業帽とサングラス装着している。農業帽は、顔から肩まで完全に覆われて紫外線対策としてはかなり優秀なのだ。しかし、それにサングラスをすると見た目がイマイチすぎる。
今日もその格好で巡回健診に出かけた。不審者感丸出しで事業所の受付によって通行カードをもらう。それから、来客用駐車場に車を止めて健診車の止まっている建物内に入っていく。やっぱりここでも不審者感が漂っている。
髪の毛まだまとめてないから農業帽子取るわけにいかず、男性のリーダーが話しかけていいのかな、と戸惑いながら連絡事項話してくる。私は話しかけるなオーラ全開でそれを聞いて、その後トイレで髪の毛纏めて白衣着て準備完了。通勤姿とのギャップに我ながら呆れた。

私は、受診票では体重の変化を見ている。
10kg近い体重増加のある30歳代男性。ストレスでやけ食いをしてしまったとのこと、さすがに詳細聞くわけにはいかないので、人には言えない悩みがいろいろあったんですね、とはぐらかしつつ、そりゃあ人生長いんだもの、いろいろあるわよ、と励まし、ウォーキングなど身体動かしたりして別のやり方でストレス発散して下さいね、とお伝えすると、笑顔で応えられる。
急に腹痛と下痢に襲われ、一気に体重が落ちて現在通院中の人、最近運動始めた人、知らないうちに不摂生が続いた人、ラーメン大好きで高血圧などと放置している人、、、 受診票に書かれた数字からは、その人達の生活習慣が垣間見える。
気をつけて下さいね、というお声掛けがどれ程意味があるのかわからない。その場では何も変わらないかもしれないが、一年後の数字に現れるかもしれない。今日も、来年の健診の時の数字が改善していることを期待して一人一人に声をかけ続ける。

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