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なぜ職人の私はオルファではなく貝印を選ぶのか?

長い物、短い物、太い、細い、黒いの、白いの……ホームセンターのカッター売り場は、DIY勢や新人職人の前に立ちはだかる最初の『壁』かもしれません。そんな方たち、また職人になりたての方の参考になればいいなと書いてみます。


1. カッターの刃は「消耗品」か「投資」か

クロス貼りにおいて、カッターは最重要パーツ。切れるのは当たり前、その先の「自分の意図した通りに動くか」が一つのカッター選びの基準です。「自分の意図した通りに動かせる」のは使う人の腕ですね。これを読んでくださっているあなたが職人かそれ以外がで選び方も変わります。
カッター難民のあなたを迷わせている大きな要因には「値段」もあると思います。そう、替え刃って意外と高いんです。
なんなら100均で全部そろえてやるぜ!っていう人もいるかと思います。実際そういう「100均でオシャレにDIY✨」みたいな紹介のされ方もします。でもホントに綺麗な仕上がりを考えるのであれば、こだわって欲しいところ。カッターは消耗品じゃないんです。投資なんです!



2. 徹底比較:オルファ(優等生)vs 貝印(プロ仕様)

クロス屋として扱うカッターのブランドとしては大きく二つ。オルファの特専シリーズと貝印の職専シリーズです。他にタジマやNTといったブランドもあるのですが、私の周りでは少数派です。

長年使ってみて両社の違いは(カタログスペック以外の部分です、全くの個人的な感覚で何かで計測したわけではないです)「硬さ」にあります。
オルファは貝印に比べて若干柔らかく、しなるような気がしています。このしなりがクロスへの食いつきの良さ、ミスを吸収するサスペンションのような役割を担っている感覚があります。誰が使っても80点が出せる優等生的な感じでしょうか。
対して貝印はオルファよりも硬さがあります。これが実は仕上がりにつながると私は感じています。

ちなみに私は親方がオルファ派だったので、最初はオルファでした。
その後、特専と職専を行ったり来たりだったのですが、最近(といってもここ2,3年だった気ががします)は『職専 超鋭角 厚さ0.38ミリ』の刃に落ち着いています。


3. なぜ「硬い」と仕上がりが変わるのか(経験と技術を硬さに乗せる)


刃がしなるということは、力が変形に奪われ、切断に100%伝わっていないということ。この微細な『遊び』がカットラインのブレを生みます。貝印の硬さは、私の技術をそのまま形にしてくれる『直結感』があるんです。
オルファももちろんいい刃なんですよ!えらそうでごめんなさい。オルファでもキレイな仕事をする職人さんはいっぱいいます!好みの問題な部分もあると思います。


4. 現場で差がつく「刃の作法」

カッターの刃を折る頻度なのですが
『まだきれる!はもう切れないの合図』
なことを忘れないようにするのが大事です。まだまだ切れるじゃんて思いながら切っていたら、切った面が毛羽立ってがっかりなのはクロス屋あるあるかと。また経験豊富な職人さんも慣れない頃は、切れないカッターで切ろうとして破いてしまったという経験をしているかと思います。

クロスのジョイントを一本切ったら折るくらいの頻度で私はやってます。枠回り、巾木の上などを切るときはもう少し長く使いますね。ジョイント用とその他用で2本持ちしてます。

私の中の最強カッター 職専 (オルファも悪くないよ!)


一回切って終わりなんてもったいない!と思うかもしれません。でも、失敗した時の手直しや、貼り直しのコスト(材料費と時間)を考えれば、数十円の刃をケチる方がよっぽど高くつきます。刃を折るのは、最高級の『保険』なんです。結果として余計な力が不要になり、怪我と疲労防止にもつながるかと。

貝印の硬さを活かす、私的コツを上げるとしたら
「(新しい刃で)一定のスーッと切れる力と角度を保って」切ること。このとき刃をなるべく寝かせるのが長年の経験からのポイント☝️寝かせることによって力の加減が繊細になる、切れ味がよくなるんです。ほんとですよ!騙されたと思ってお試しあれ!!
(頑張って図で説明するつもりです、作成中!!)


5. 関わる人全てを幸せにする「一断」

私、職人なんで、やっぱり道具にはこだわっちゃうんです。新しもの好きですし。最近ではホームセンターのプロ版みたいなお店が増えて嬉しい限り!職人さんでなくとも道具フェチみたいな人いますよね?わかってくれとは言わないまでも半分くらいこの気持ち伝わって欲しいんです。

でもこれ自分のためだけじゃないって思っていて。こだわりの道具で隙間のないジョイント、美しい断面を積み重ねていく。それがお施主さんの笑顔と、長く住み続けられる壁を作っていくのではと考えています。

ではホダカ、行ってきます!

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