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「魔法というのは、イメージの世界だ」|葬送のフリーレン

『葬送のフリーレン』の世界で使われている「魔法」は
一体何を指しているのだろう。
物語の序盤から、私はずっと不思議だった。

  • かき氷を出す魔法

  • 花畑を出す魔法

  • 温かいお茶を出す魔法

  • 油汚れを落とす魔法

……などなど。

フリーレンが収集する魔法はどれも
細分化された課題を一つずつ解決する魔法だ。
現代人がざっくり思い描くような
「なんでも叶えることができる魔法」とは
かけ離れているように思えた。

かき氷を出す魔法が使えても
それと一緒にシロップを出すことはできないし
花畑を出す魔法は使えるが、
見たこともない花を咲かせることはできない。

魔法だからといって、
複数のことを一気に解決できるわけではなく
それぞれの用途に合わせて
一つずつ実現する魔法が存在する。

私は、フリーレンの世界の魔法とは
現実の世界における「実現する力」だと思っている。

人間は、知識や教養、スキルや経験を積み、
自分が実現したいことを具体的にイメージできるようになった上で
培ってきた能力を使って、物事を実現できるようになる。
この「培ってきた能力」が、つまりは「実現する力」であり
物語の中ではメタファー的に、魔法として表現されているのだと思う。

たとえば。
「なにか、デッカイことを実現したい!」
と夢を語ることは、誰にでもできる。

しかし、具体的にどのような状態が
「デッカイことを実現」した状態なのか、
具体的にイメージし、
そのために必要な要素に分解し
必要なスキルを一つずつ身に付けて実行に移さなければ
「デッカイこと」は実現できない。

それどころか

「美味しい料理を作りたい」
「面白い遊びを考えたい」
「美しい絵を描きたい」

くらいの小さな目標であっても、
中身や工程を具体的にイメージすることができなければ
第一歩目を踏み出すことすら、かなわないだろう。

S1E21『魔法の世界』の中でリヒターが
魔法とはどういうものなのか、シンプルに言語化している。

魔法というのは、イメージの世界だ。

アニメ『葬送のフリーレン』S1E21 - リヒター

知識・経験・スキルが伴い、
具体的にイメージできるものだけを「実現できる力」。
それが、フリーレンの世界の魔法なんだ。


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