いい働き方ってなんだろう|「葬送のフリーレン」から考える
「いい働き方」って、なんだろう。
私にとって働くということは、
生活すること、生きていくことに直結している。
だからこそ、長く続けていける働き方こそが
「いい働き方」なのではないかと思う。
そして長く続けていくためには、
多少なりとも「楽しく働くこと」が大切なように思う。
無理や我慢だけでは、いずれ力尽きてしまうのは目に見えている。
平日、起きて活動している時間に占める働く時間は長い。
その時間が楽しくなれば、
「楽しく生きること」にもつながってくるように思う。
そんな風に考えながら
アニメ『葬送のフリーレン』を見ていると
勇者ヒンメルの姿勢や言葉に、
「楽しく働き、楽しく生きる」ということについてのヒントが、
たくさん詰まっていることに気づく。
たとえば、第1期6話目の『村の英雄』に
描かれる回想シーンだ。
魔王討伐に向かうヒンメルパーティーたちは
岩肌に囲まれた薄暗い場所に集い、言葉を交わしている。
そこでヒンメルは、
危機感を滲ませて旅路を急ごうとするアイゼンに向かって、
こう言う。
アイゼンは、辛く苦しい旅がしたいのかい。
ぼくはね、終わった後に、
くだらなかったって笑い飛ばせるような
楽しい旅がしたいんだ。
魔王討伐とは、ヒンメル一行にとっては
報酬付きの任務であり、つまりは仕事だ。
しかも、命懸けである。
現代に置き換えるなら、想像を絶するほど辛く苦しいプロジェクト
という感じだろうか。
その渦中にいながら、将来的に
「くだらなかったって笑い飛ばせるような旅にしたい」
と言える姿勢。
その姿勢こそが、苦しい仕事を
楽しいものへと変えていくのではないか。
事実ヒンメルは、目標達成を急ぐあまり
拙速に動くことはない。
第1期23話『迷宮攻略ヒンメルのダンジョン攻略』では、
ヒンメルはダンジョンを一階層ごとに攻略し
楽しみながら進むことを優先する。
アイゼンが、このミッションの目的は
最深部にいる魔物を倒すことだと、
ヒンメルに対して念を押す。
そして、なぜ回り道をするのかと聞く。
するとここでも、ヒンメルはこう答える。
楽しんで人助けができるのなら、それが一番じゃないか。
楽しく冒険してダンジョンにもぐって、
魔物を倒して宝を探して、
気がついたら世界を救っていたような
そんな旅がしたいんだ。
この発言も、働くということや、
生きることそのものに重ねて考えることができるのではないか。
寄り道をする心の余裕こそが、苦しい旅路を楽しくする。
働くからには、楽しく働きたい。
生きるからには、楽しく生きたい。
だからこそ目的達成だけを追い求めたり
先を急いだりするだけではなく
時に寄り道をしながら、
そのプロセスを楽しむ心の余裕を持っていたいのだ。
ひとつひとつは、小さなことでいいのだ。
ヒンメルたちが、ダンジョンを一階層ごとに攻略しながら
ガラクタみたいな宝物を集めて笑うように
私も少しだけ回り道をして、楽しみを集めながら働きたい。
調べ物をする時に、本来の目的から少し横道にそれてでも、
自分が興味を持った周辺分野まで広げてみたり。
資料をまとめる時に、好きなデザインテンプレートを探すことに
あえて余分な時間を使ったり。
無駄なことや、寄り道をする余白を持って、働きたい。
そして振り返った時に、「辛かった」「苦しかった」と思うのではなく、
くだらなかったと、笑い飛ばせるようになりたいのだ。
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