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オンラインで繋がっていても、会いたい人がいる

オンラインで繋がっていても、会いたい人がいる。

それって、考えてみると少し不思議なことだと思う。毎日のようにメッセージを送り合って、画面越しに顔を見て、声を聞いて、時には何時間も話し込むこともある。それなのに、「会いたい」という気持ちは静かに残り続ける。むしろ、オンラインで繋がれば繋がるほど、リアルで会いたくなる人がいる。

この感覚について、いくつかの視点から考えてみたいと思う。

まず、物理的な距離が関係性に与える影響について。わたしの周りには、遠方に住む友人とオンラインで深い関係を築いている人がたくさんいる。彼らは毎週のようにビデオ通話をして、日々の出来事を共有し、悩みを打ち明け合う。会えるのは年に一度か二度だけれど、その関係性は決して薄くない。むしろ、限られた対面の時間があるからこそ、一緒に過ごす瞬間がかけがえのないものになるのかもしれない。オンラインが日常を支え、オフラインが特別な彩りを添える。そんなバランスで成り立っている関係性がある。

一方で、近くに住んでいるのにオンラインでのやり取りが中心になっている関係もある。忙しい日々の中で、タイミングを合わせて会うことのハードルは思っているより高い。でも、チャットなら仕事の合間にも、子どもが寝た後にも、ふと思い立った瞬間に言葉を交わせる。そうやって細く長く繋がり続けることで、いつか会えるときにスムーズに深い話ができる土台が育っていく。オンラインは、会えない時間を埋めてくれる存在だ。

そして、もうひとつ。オンラインでしか繋がっていないけれど、いつか会いたいと思っている人がいる、という話。

SNSやオンラインコミュニティで出会い、文字だけのやり取りを重ねてきた相手。顔も声も知らないのに、なぜか心が通じ合っている気がする人。そういう人に「いつか会えたらいいね」と言うとき、その言葉には独特の温かさがある。まだ見ぬ相手への期待と、これまで積み重ねてきた信頼が混ざり合った、不思議な感情だ。

どの関係性も、形は違う。距離も、頻度も、繋がり方も、それぞれまったく異なっている。

でも、共通することがひとつある。
それは、「この人に会いたい」という気持ちの芯にあるものは、オンラインでもオフラインでも変わらないということだ。画面越しに感じた優しさ、文字から伝わってきた誠実さ、声のトーンに滲む温もり。そういうものが積み重なって、「会いたい」という感情を育てている。オンラインは関係性を薄めるものではなくて、むしろ「会いたい」という気持ちを静かに温めてくれる場所なのかもしれない。

あなたにも、きっといるのではないだろうか。

オンラインで繋がっているけれど、会いたい人。あるいは、会えないからこそ、より大切に思える人。そういう存在がいるなら、それはとても豊かなことだ。




山田克基(こにー)
PRアドバイザー・コミュニティデザイナー・ワークショップデザイナー
京都を拠点に、企業・自治体・NPO・スタートアップの「きっかけ創り」に伴走しています。
🔗 燈スタジオ:https://akaristudio.jp

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