📕境界の図書館|心のトランジットラウンジ#02🌙受け取る勇気を教えてくれた、月の夜🌕
こんばんは、みきです❤️
仕事からの帰り、電車の窓から
流れる景色を見ながら
今日の出来事を思い返していた
今日は、少しだけ
心がざわつくことがあった
朝礼で、ある同僚が表彰された
「○○さんは、このプロジェクトへの貢献が
評価されました」
拍手が起こります。
私も笑顔で拍手をしました。
本当に頑張っていた人だから
心から「おめでとう」と思いました。
でも、
心の中で、小さな声が聞こえました。
「私は、何年頑張っても
同じ場所にいる気がする」
頼まれれば何でも引き受けてるのに
毎日忙しく働いているのに
誰かが評価されている姿を見ると
「私の頑張りは、まだ足りないのかな」
そんな気持ちになってしまいました。
家に帰り、いつものように一枚カードを
引きます。
今日現れたのは──
18.「月」
「このカードは、
私に何を伝えようとしているんだろう。」
そう思いながらカードを見つめ、
そっと目を閉じます。
次の瞬間──

やわらかな土の感触が足元から
伝わってきました。
静かな夜の森。
月明かりに照らされた境界の森の入口です。
石畳の小道を歩いていくと、
見慣れた古い図書館の灯りが見えてきました。

重厚な扉を開くと、
暖炉の火が静かにはぜています。
丸い木のテーブルには、四人の守護者たち。
私は「月」のカードをそっとテーブルに
置きました
「誰かが評価されている姿を見ると。。。。」
「私の頑張りは、まだ足りないのかなって
思っちゃうんだ」
⸻
🌈 リリア
「そっかぁ……。」
「会社って、結果が見えやすい場所だからね。」
「誰かが評価されると、自分だけ
置いていかれたような気持ちになること
あるよね。」
私は静かに頷きます。

リリアは優しく笑いました。
「でもね、その人の”今日”は見えても、
その人が積み重ねてきた時間は
見えていないんだよ。」
「そして、自分は毎日の頑張りを
全部知っているから、
つい足りないところばかり見えちゃう。」
「だから苦しくなるんだよ。」
⸻
📚 セラフィーナ
リリアの言葉を聞きながら、セラフィーナは
静かに本を閉じました。
「私が気になったのは、この言葉です。」
『私は足りないのかな。』
「本当にそうでしょうか。」
暖炉の火だけが静かに揺れます。

「私は違うように感じます。」
「あなたは評価されたかったのではなく、
自分の積み重ねを認めてもらいたかった。」
私は思わず息をのみました。
「……そうかもしれません。」
セラフィーナは優しく微笑みます。
「月は、不安を責めるカードではありません。」
「その不安の奥にある、本当の願いを照らしてくれるカードなのです。」
⸻
🧭 エステル
エステルはコンパスをテーブルに置き、
静かに話し始めました。
「セラフィーナの言葉を受けると、
今回のテーマは『評価』ではないようですね」
「仕事では、評価と価値は必ずしも
一致しません」
「評価は環境やタイミングでも変わります」
「でも価値は、毎日の積み重ねで
育ち続けます」
私は静かに耳を傾けます

「そして、もう一つ。」
「最近、誰かから嬉しい言葉を
いただいたことはありませんでしたか?」
私は思い返しました。
「世界観が好きです」
「楽しみにしています」
「素敵ですね」
そんな言葉を、何人もの方がくださいました。
でも私は、そのたびに、
「いえいえ」
「私なんて」
そう返していました。
エステルは穏やかに頷きます。
「受け取ることは、信頼することです」
私は顔を上げました。
「相手が差し出してくださった想いは、本物だと信じること」
「そして『ありがとう』と受け取ること」
「それもまた、相手への敬意なのですよ」
その言葉は、ゆっくりと胸へ
染み込んでいきました。
⸻
🦊 コマチ
ずっと静かに話を聞いていたコマチが、
窓の外に浮かぶ月を見上げました。

「月は光っているように見える」
私は一緒に夜空を見上げます。
「だがな」
「月は、一度も自分では光っていない」
暖炉の薪が、小さく音を立てました。
「太陽の光を、そのまま受け取っているだけだ」
私は思わず月を見つめます。
コマチは静かに続けました。
「受け取ることを恥じる月を、私は一度も見たことがない」
その言葉に、胸が熱くなりました。
「人間だけだ」
「褒められても」
「助けられても」
「優しくされても」
「いやいや、と光を返してしまう」
私は何も言えませんでした。
まるで自分のことを言われているようでした。
コマチは少しだけ笑います。
「今日は、月になれ」
暖炉の火が静かに揺れました。
「差し出された光を、そのまま受け取れ」
「受け取った光は、いつかお前を通して誰かを照らす」
「それが、循環だ」
⸻
しばらく誰も話しませんでした。
暖炉の火だけが、静かに揺れています。
私はもう一度、「月」のカードを見つめました。
私は今まで、
誰かに何かを与えることばかり
考えていました。
でも、
受け取ることは、
甘えでも、
弱さでもありませんでした。
誰かが差し出してくれた想いを、
「ありがとう」
と受け取ること。
それは、その人の気持ちを信じること。
そして、その優しさを、
またいつか誰かへ届けるための
始まりなのだと知りました。
今日は少しだけ、
月のようになってみようと思います。

⸻
🌙 今日の道標
月は、自分では光りません。
太陽の光を静かに受け取り、
その光を夜の世界へ届けています。
私たちも同じなのかもしれません。
誰かの優しさ。
誰かの言葉。
誰かの「素敵ですね」
それを「ありがとう」と受け取ることは、
弱さではなく、
相手の想いを信じること。
今夜は少しだけ、
月のように、光を受け取ってみませんか。
⸻
今日の一枚


⸻
✨ 境界の図書館オラクルより
「境界の図書館|心のトランジットラウンジ」は、タロットの意味を解説する場所では
ありません。
カードをきっかけに自分の心と向き合い、
四人の守護者との対話を通して、
自分だけの答えを見つけていく物語です。
また心が少し立ち止まったら、
一緒に境界の森を歩きましょう。
⸻
それではまた、境界の図書館で📕🌙
あなたの席は、いつでも開けてあります☘️

4人の守護者が登場する物語
「時を超える光の約束」
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