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邪鬼が好き

邪鬼をご存知でしょうか?四天王などの仏像の足元にいて踏みつけられている、ちょっと気の毒な彼らです。

私は正統派の仏像も好きですが、この邪鬼たちにも、たまらなく惹きつけられてしまいます。

この感覚は何なのでしょう?邪鬼を特集した本やグッズがあるところを見ると、どうも私だけではなさそうです。今日は彼らにちょっと注目してみたいと思います。


邪鬼との出会い

おそらく初めて見たのは,高校の修学旅行で行った奈良東大寺戒壇堂にいる、四天王の足元の彼らでしょう。

四天王は4人とも強そうでかっこいい

当時は、邪鬼ってなんか散々な目にあってるけど、悪さをしてやっつけられたってことかな、と思っていました。大げさでなんだかコミカルだし、強く印象に残りました。

医者になってからは、邪鬼の指は3本くらいで少ないし、独特の低身長で、これは何か構造異常をきたす先天性疾患とか代謝・内分泌疾患の人なのではないかと思うようになりました。昔は偏見・差別があっただろうし、虐げられていたのかも、可哀想に、などと勝手に同情するようになりました。

その目でみると、邪鬼も案外普通の人に見えてきます。

四天王の中でも私は静かで厳格に見える広目天が好きです。彼は遠くを見ているように見えますが、よく見ると耳を澄ましているようにも見えます。遠くから聞こえてくる音に集中している顔に見えるのです。筆と紙を持っているし、聞こえてきたことばを書き取ろうとしているのではないでしょうか。踏みつけた邪鬼に対して、「しっ!静かに」と言っているように見えます。すると、邪鬼もそれに協力して、それまでうにうに動いていたのを止めてじっとした…ように見えませんか?

耳を澄ます広目天と協力する邪鬼

協力する邪鬼といえば、部屋の四隅を守る、唐招提寺金堂の隅鬼が知られています。これも邪鬼の親戚っぽい。先日参拝時にファイルを購入させていただきました。

こちらは実直な仕事人という感じ

冒頭の写真は、東大寺二月堂で香炉台を支える、文字通り縁の下の力持ちです。こうして見てくると、皆で支え合っているようですね。

邪鬼界のヒーロー、天燈鬼龍燈鬼!

大部屋の切られ役的な邪鬼ですが、そんな中から飛び出したヒーローたちが興福寺にいる龍燈鬼・天燈鬼です。口を開いた天燈鬼(右)と閉じた龍燈鬼(左)がセットで、阿吽の関係をなしています。天燈鬼は「出前お待ち〜!」と現れたかのようですよね。

左が龍燈鬼、右が天燈鬼

高級仏像フィギュアの店でも売られています。

思い出す、昭和の名優

大部屋切られ役で、後に大活躍した昭和の名優といえばこの人です。

下のリンクから動画がみれます

https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250231_00000#

邪鬼の魅力について考えているうちに、川谷拓三を思い出しました。

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