一番大切なものを分かち合うと、豊かさがやってくる~出会いが美しい奇跡を運ぶとき~
人生には、思うようにいかず、
くじけて立ち上がれなくなって
しまう瞬間があります。
そんなとき、そっと自分を支えて
くれる“何か”があると、不思議と
「よし、明日からも頑張ろう」と思え、
立ち上がれるものです。
あなたにとっての“心の支え”は、何ですか?
私にとって、それは「歌」です。
きっかけは、3歳の頃。
親戚の前で歌を披露したとき、
思いがけずみんなが喜んでくれて──
その時の嬉しさが、今も忘れられません。
それからも、歌番組をマネして歌ったり、
賞レースを見てドキドキしたり。
幼少期のそんなひとときが、
あたたかい記憶として、今も私の心の中に
大切にしまわれています。
当時は、テレビの向こうにきら星の
ように数多くの歌手がいました。
ピンクレディーの歌で、妹と一緒に
踊ったりもして…
幸せな思い出がよみがえってきます。
でも、その中でもひときわ私の耳に
残ったのが、岩崎宏美さん。
幼いながらも「この人は賞をとるだろうな」
と感じるほど、心から惹きつけられる
魅力的な歌声でした。
思春期になると、今度は海外の音楽に
夢中になって、ファンクラブに入って
追っかけしたり、とても楽しんでいました。
そして大人になってからは、改めて
日本の歌の素晴らしさに気づくように
なったんです。
そんなある日、岩崎宏美さんの
コンサートが地元で開かれることを
偶然知って、迷わず足を運びました。
彼女の透き通るような、のびやかな歌声が
会場中に響き渡り、私の心の奥深くまで
染み込んできました。
とくに「シアワセノカケラ」という曲を
聴いたときは、まるでやさしく寄り添って
くれているような感覚になって、
気づけば、涙があとからあとから溢れて、
止まりませんでした。
それ以来、この曲は、私にとって
かけがえのない“宝物”になりました。
悲しみをそっと受け止め、そばにいて
くれるような──そんな力を感じたのです。
そんなある日──
この曲を作られた池間文規さんに、
「シアワセノカケラに元気と勇気を
いただいた」と感謝を伝える機会に
恵まれました。
凡人の私にとっては、本当に夢のような
出来事でした。
思い切って
「こんな素敵な曲はどうやったら
作れるんですか?」と尋ねると、
池間さんは静かに、
「いろいろ経験したからですよ」
と答えてくださいました。
その一言に、私は胸が熱くなりました。
「歌は人を表すというけれど、あんなに
心の琴線に触れる曲をつくれるのは、
深く豊かな人生を歩んでこられたから
なんだろうな」
そう思いながら、私は心の中でそっと
敬意を贈りました。
それからはSNSでつながらせて頂き、
池間さんのライブの集客を、少しばかり
お手伝いさせていただくようになりました。
そんなある日、
「今まで頑張ってきたから、誰かに
オリジナルソングをつくってもらいたいな」
という考えがふと浮かびました。
──あ、池間さんがいる!
閃いた私は、清水の舞台から飛び降りる
気持ちで、思い切って楽曲制作を
お願いしました。
すると、なんと池間さんは、二つ返事で
引き受けてくださったのです。
それは、 2019年1月の出来事でした。
なぜ私の依頼を受けてくださったのか
たずねると、「あなたは、純粋な人だから」
と答えてくださりました。
本当に嬉しかったです。
そして2019年4月。
私の人生の物語をお伝えして、制作して
頂いた曲──『おかえりなさい 魂の故郷へ』が、
手元に届きました。
その時の衝撃は、今も忘れられません。
「詞にメロディーが乗ると、こんなにも
パワフルに魂に響くんだ!」
まるで私の人生が音楽になって、
形になって返ってきたような──
そんな感覚でした。
2019年11月には、歌のレッスンも
受けることができ、池間さんとの再会を
喜びながら、またの再会を楽しみにして、
お別れをしました。
そして──
2019年12月28日。
知人から池間さんの訃報が届きました。
あまりにも突然の出来事に、私はパニックに
なりました。
「嘘でしょ…? 一か月前に会ったばかりなのに」
「またレッスンしようって言ってくれたのに……!」
涙が止まらず、頭も心もついていかず、
体が動かなくなってしまい、お葬式にも
参列できず、不義理をしてしまいました。
本当に申し訳なかったです。
それからというもの、私は
「この曲をなんとしてでも世に出さねば」と、
ひとりで歌の練習を重ねてきました。
そして、曲の完成から3年──
ようやく、収録することに決めたんです。
けれど、その音源を聴いた瞬間、
私は自分の声の未熟さに愕然としました。
でも、それ以上に、
ようやく“外に出せた”ことで心がスッと
軽くなり、癒された自分がいました。
「一番大切なものを分かち合うと、
豊かさがやってくる」
私にとって大切なものは、“心の傷”でした。
その傷を声にのせて、過去の私に癒しを
贈ったら──
不思議と、今の私にも、未来の私にも、
その癒しが届いた気がしたんです。
それからというもの、まるでこの曲に
導かれるように、私の人生はゆっくりと、
でも確かに変わっていきました。
音楽の素人である私に、真摯に向き合って
くださった池間さん。
その優しさとまなざしに、感謝があふれて
止まりません。
ようやく墓前に手を合わせることもできました。
そして、何かあるたびに、私は空を見上げて
語りかけています。
「池間さん、ありがとう。
私は今、ここで生きてるよ」
人との出会いが癒しとなり、人生が変わる。
そんな奇跡って、なんて美しいんだろう。
かつて孤独の中にいて、
人に心を開けなかった私が、
今はこう言えるようになりました。
「おかえりなさい 魂の故郷へ」と✨
🍀「おかえりなさい 魂の故郷へ」への
道のりを「自分史」とともにお楽しみ
ください✨
一輪の薔薇をあなたに🌹
kiyomi

Amazon+電子書籍各所より2025年春出版予定
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