旅のススメ①
旅のすすめ①
人生を変えた、最初の一歩
「旅が好きなんですね。」
これまで何度もそう言われてきました。
気が付けば、私が訪れた国は59か国になっています。
でも、最初から旅が好きだったわけではありません。
むしろ子どもの頃の私は、「旅行は連れて行ってもらうもの」という感覚でした。
それがいつの間にか、「次はどこへ行こう」と考えるようになり、気付けば人生の節目にはいつも旅がありました。
今振り返ると、旅は景色を見るためのものではありませんでした。
新しい価値観と出会い、自分の世界を少しずつ広げていくものだったのです。
今回は、そんな私の旅の原点について書いてみようと思います。
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初めての海外は、小学2年生
私が初めて海外へ行ったのは、小学校2年生の時でした。
母が旅行好きだったこともあり、母と妹の3人でイギリス・フランス・スイスを巡るツアーに参加しました。
細かなルートはほとんど覚えていません。
でも、不思議なことに景色だけは今でも鮮明に記憶に残っています。
石造りの街並み。
日本とは違う空気。
初めて見るヨーロッパの建物。
子どもながらに、「世界にはこんな場所があるんだ」と感じたことだけは今でも覚えています。
ただ、この頃はまだ旅行が好きだったわけではありません。
その後も家族旅行でハワイへ行き、中学生ではオーストラリアやイタリア、カリフォルニアなどにも連れて行ってもらいましたが、「旅行が趣味」という感覚はありませんでした。
今思えば、あの頃は親が連れて行ってくれるから行っていただけだったのだと思います。
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ニュージーランドで暮らした1か月半
そんな私にとって、大きな転機になった出来事があります。
中学2年生の時に、約1か月半、ニュージーランドでホームステイをしたことです。
旅行ではありません。
現地の家庭で生活をするという経験でした。
もちろん英語はほとんど話せません。
言いたいことが伝わらない。
相手が何を言っているのか分からない。
毎日がそんな連続でした。
それでも、一緒に食事をし、学校へ行き、現地の人たちと生活する中で、少しずつ海外という存在が特別なものではなくなっていきました。
旅行では見えない、その国の日常。
スーパーへ買い物へ行くこと。
学校へ通うこと。
家族で夕食を囲むこと。
そうした何気ない毎日を経験できたことは、とても大きかったと思います。
今振り返ると、このホームステイが、その後アメリカで暮らす人生につながる最初の一歩だったのかもしれません。
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人生を変えた香港一人旅
本格的に旅が好きになったのは大学2年生です。
就職活動が終わり、「一人で海外へ行ってみよう」と思いました。
選んだのは香港とマカオでした。
理由は単純です。
近かったこと。
そして、当時はLCCで往復19,800円ほどという、学生でも何とか払える金額だったことです。
今ではスマートフォン一つあれば世界中どこへでも行けます。
でも当時は違いました。
インターネットで調べた情報を印刷し、大量の紙を持って旅に出ました。
地図も紙。
ホテルの住所も紙。
電車の乗り方も紙。
「この道で合っているのかな。」
「本当に帰りの飛行機に乗れるのかな。」
毎日そんなことばかり考えていました。
今では笑い話ですが、当時は本気で不安だったのです。
それでも、その不安を乗り越えて無事に帰国した時、自分の中で何かが変わりました。
「意外と一人でも何とかなる。」
そう思えたのです。
今ではブラジルのような、「危ないからやめておけ」と言われる国でも一人で旅ができます。
でも、その原点は間違いなく、香港で道に迷いながら歩いていた大学生の自分です。
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学生だからできた旅
その後は、友人3人でグランドキャニオンへ行きました。
男3人でレンタカーを借り、大自然の中を走り回る旅でした。
卒業旅行では、当時付き合っていた恋人とスペイン、イタリア、フランスを巡りました。
学生時代の旅は、いつもお金との戦いでした。
少しでも安い飛行機を探す。
安宿を探す。
できるだけ歩く。
それでも、不思議と不満はありませんでした。
むしろ、その工夫も含めて旅だったように思います。
若い頃の旅には、若い頃にしか味わえない楽しさがあります。
体力もあります。
多少不便でも笑って過ごせます。
だから、もし学生の方がこの記事を読んでいるなら、一度はバックパックを背負って海外へ出てみてほしいと思います。
豪華なホテルも、高級レストランも必要ありません。
大切なのは、「自分の力で世界へ出た」という経験です。
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あの時、一歩踏み出してよかった
今思えば、香港へ行くことを決めたあの日が、私の人生を少し変えました。
あの一歩がなければ、その後の海外旅行もなかったかもしれません。
世界一周もしなかったかもしれません。
アメリカで働くこともなかったかもしれません。
人生は、大きな決断で変わることもあります。
でも、多くの場合は、小さな一歩の積み重ねです。
私にとって、その最初の一歩が香港への一人旅でした。
そして、この頃はまだ知る由もありません。
社会人になってから、旅が人生の一部になっていくことを。
毎年、「人生で一度しか行かない場所」をテーマに世界を巡るようになることを。
そして、旅を通して、自分の人生そのものが大きく変わっていくことを。
その話は、次回書いてみようと思います。
