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#3「みそらーめん」【博打打ちアマジの朝食】

 ……朝食は「朝、人を良くする」と書く。
 「金杯は荒れる」などという事があるが、金杯が荒れるのではない。「金杯は難しい」というが、難しいのは他のレースも一緒だ。
 公営競技に置いて「荒れる」というのは「大方の期待を裏切る結果になった」という事であって、特売にならず払い戻しが確定していれば「それを見抜いていた人」がいて、その人にとっては「荒れたレース」ではなく、「当然の結果」ということになる。

どみそ みそらーめん(炙りチャーシュー3枚) ¥1250-

 パークウインズの方が好きだったりする。人が少なく、席も自由で、飲食店の営業も少ないが、本場開催とはまたちがった趣があって好きだ。たまに来る。
 まさか並ぶとは……と思ったが、冬だ、並ぶだろう。最初は列は少なかったが、並びがうまくいかず並び直しやなんやかんやで後方スタートだった。
 うちのやつも珍しくラーメンを食べたいというので並んだ。どみそは好きで、どみそやその系統をよく食べた。一時期通っている店さえあった。うちのやつも以前そうだった。
 実際に口にすると、少しずつ私たちが求めている、もしくは知っているどみそや、その系統と違う気がするのだが、それはそれで美味い。競馬場で食べれることに感謝が先に来る。
 濃厚なみそのスープは体に染み入るようだ。とても濃く油っぽさはあるが、これこそ冷えた体を細胞レベルで温めてくれる。浸透するスープを全身で感じながら、麺をすする。おそらく他のお店より少し細いのかもしれないと錯覚する。もちもちの中太縮れ麺をワシワシと食べていく。麺がスープを連れてくるが、そのスープをものともしない個性がある。しっかりと麺の味を感じ、スープをレンゲですくって飲む。一体感ではなく、一緒に味わうからこその良さを、教えてくれる。
 もやしやコーンもそうだ、それぞれに味があって、その上でスープと一緒にいられる。もちろん、海苔もそうだ。一体感は、同じ味になればいいということではなくて、バラバラだからこそ生まれるチームワークというものもある。
 ……朝食は「朝、人を良くする」と書く。
 攻殻機動隊の荒牧ではないが「都合のいいチームワーク」など本当のチームワークではない。みんながバラバラだからこそ生まれる「相手を信頼する事」「思いやれる力」こそがチームワークである。
 つまり何が言いたいかと言われれば、今日は大きく勝って帰りにいいものをうちのやつにご馳走したという事だ。

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