【フェス】ビバラ忘備録レポ 2026.5.6 Nikoん/氣志團/HHS/the bercedes menz/10-FEET/Good Greif/礼賛/アジカン/Tempalay/ELLEGARDEN
4年連続参戦のビバラ!今年はたまアリが改修工事で1年少し使えないため最初で最後?の野外開催。
これまた野外は野外でよかったんだな~!見たバンドの感想レポをつらつら。
ライブ
Nikoん
読み方はそのまま「ニコン」。オルタナ界隈に身を潜めている私は長年ずっと気になっていたバンドである。しかしサブスクが解禁されていないので、飛び込み参戦に近い形で見ることにある(YouTubeにはいくらか上がっているが、普段Spotifyで聴いているためなんか聴かないまま当日が来てしまった)。
トッパーということもあり到着時は人もまばらだったため、不覚にも最前列が取れてしまう。
ボーカルのオオスカさんは今時珍しい丸坊主に白いTシャツと硬派な風貌で、ライブ前にこう話す。
「GWはJAPAN JAM、OTODAMAは出る予定だったけど中止になってしまい、昨日はライブハウスでライブ、そしてビバラとたくさんフェスに出させてもらってる。思ったことはライブが出来ることが当たり前では無いということ。でも本当はフェスとか嫌いで、次のバンド見に行くお客さんが途中で抜けちゃうのを見るのが嫌。でも、逆に考えれば俺たちを選んでくれた。選択してくれてありがとうと気持ちと、選択したなら死ぬ気でも盛り上がって最後までよろしく」
繰り出される音は想像通り岩石のような轟音ではあるが、しなやかなメロディで緩和される。Nikoんは男女ツインボーカルで、曲ごとにバランスよくメインボーカルが変わる。
マナミさんがメインボーカルの「とぅ~ばっど」では荒削りで武骨な重低音からふとしたときにSuper Junky Monkeyっぽさを感じたり、「(^。^)// ハイ」や「グバマイ!!」ではオオスカさんのギターのアルペジオや音作りからtoeのようなポストロック味を感じたり、特別トリッキーなことはしていないのに曲幅の広さには驚いた。
個人的に「ghost」がベースがイカつくて一発で気に入った。
朝イチで裏はフォーリミ。でもサブスク出してないのにフェスに出演する実力はどんなもんかと集まった人はたくさんいて、このフェスシーンがただのイベントや地域活性化だけの見世物だけではなく、初出場ながら彼らからすべてのフェスの根本は”ロックフェスである”ことを改めて教えられた気がした。彼らがいる限り、ロックは死なない気がする。
渋く飾り気もまるでない。でもそこにあるのは、世界観と言う名の岩のような強固な信念だった。
まさかのモッシュピット行く前に轟音で鼓膜負傷。すぐ直ったけど(笑)
今後Nikoんがフェスに出るなら絶対見に行け!
氣志團
氣志團知らないひとは令和生まれだけなのでは?というぐらいに圧倒的知名度を誇る氣志團。実は随分前にフェスで1〜2曲ほど見ているので回数としては2回目であるが、当時は後方で何も見えなかったので実質初見である。
全員が昭和のリーゼントやロン毛に特攻服にサングラス、そして重鎮・綾小路翔がバイクをふかして登場!
モニターの歌詞も昭和の音楽番組のテロップなので平成生まれの私からするとダサいのだが、なんか好きなダサさなのである。カップルのことをアベックと言ったり、ベストのことをチョッキと言ったり、そんな感じのちょうどいいダサさ。
ことあるごとに真ん中にメンバーが集まっては「We are 氣志團!」の掛け声であいさつ代わりの決めポーズ。いいなこれ、今度友達と集まったときにやろ。
途中で5連の和太鼓+壇上にも和太鼓がセッティングされ、ほぼ全員が和太鼓を叩く圧巻のパフォーマンス。和太鼓を聞くと祭り感出るのは日本人だからかなあ。
「氣志團です!ビバラは初見参。今日の出演者は大御所ばかり!僕たちはバンドに行ったら違うんじゃない?って言われたり、TVに行っても違うんじゃないと言われたり…でも今日は、唯一のアイドル枠できてます!」
「氣志團って名前だけでも覚えてもらいたいんですが、漢字が難しくて、氣は難しい…あ、スピリチュアル系の人が使う方!ちなみに僕たちはスピリチュアルな能力は有りません!スピリット、魂のスピリット系のスピ系!スピ系アイドル!志はこころざし、團はよくある団じゃなくて…なんか永谷園の園みたいな!?なんか手紙書くときとか「口」書いて中を適当にうにょうにょ~って書いても、届きます!」
「そんな僕たち名ジャーデビュー25周年!」とツアーの告知、そしてSNSで話題になったあのタイムへ…
そう、本来氣志團のライブは撮影禁止だが、ステージに現れたツアーの申込にリンクが飛ぶQRコードを読み込むとうっかり写真にメンバーが映り込んでしまうQR読み込みタイム!

私もQR読み込もうとしたら…うっかりメンバーが映ってしまった!💦
超ヒット曲「One Night Cranival」はなんか知らないけど私も踊れたし、普通にみんな踊ってた。覚えた記憶ないんだけど踊れるの何?
最後は「踊って終わろう」と散々踊ったのにと思ったら…まさかのジャンボリーミッキーと「One Night Cranival」のマッシュアップで「ジャンボリーカーニバル」!
※ちゃんと公式セトリに「ジャンボリーカーニバル」って書いてある
しかも本人がいるのに本人の着ぐるみが登場!めっちゃ無意味!いくら同郷だからって夢の国の力を借りるのはズルいだろ!ここ埼玉でよかったね、千葉なら海に沈められてたかも()あ、埼玉海無いけど狭山湖はあるわ()
最後にまた「We are 氣志團!」の決めポーズをしステージにバイク、リーゼントに特攻服、和太鼓、QRコード、着ぐるみにジャンボリと昭和スタイルのマイルドヤンキーによる圧巻のエンターテイメントショーは終了。
綾小路翔さん以外知らなくて後でメンバー調べてみたらダンサーポジションあって笑った。なんでダンサーが和太鼓叩けるんだよ
Hammer Head Shark
何かと縁があり今までも何本かライブを観れている知名度急上昇中のHHS。彼女らは3月に新代田でのtricotとのツーマンを見たばかり。彼らの存在を知ったのは3~4年前で、以来なんだかんだ年単位ではあるが、ちょっとずつライブを見ているという感じだ。
今回出演者のなかで唯一のシューゲイザーの刺客。
「死んだことになりたい」から「アトゥダラル僻地」の繋ぎは私の中でアジカンの「Re:Re」の2段階イントロと同じぐらいにいい。
「園」では特にシュワシュワと泡が小さくなりかける抜けかけの炭酸のように繊細なながいひゆの歌声と、楽器隊の力強い轟音が世界観を強固にさせ、奇跡的なバランスで一気に世界観を繰り広げる。
ひゆさんの歌声は目に見えない空白にみっちりとはっきりと誰も手出しできない”何か”が詰まっていて、沸騰しそうな怒りをゆっくりと沈めてくれるような力を持っている気がする。
「僕たちが深呼吸できる場所はライブハウスだ」と言い残し、ラストの「魚座の痣」は海のような深さを含んだまま、空へ伸びていった。
MCでは「大きいステージに行こうとは思っていない、自分たちの音楽を全うする」というようなことを話しており、まさに”シーンに媚びない自分たちの音楽”を体現した伸び代を大いに感じるライブだった。
風吹く芝生の野外もいいけど、ライブハウスは「Hammer Head Shark」のバンド名に相応しい水族館のような深い没入感があってそれはそれで最高です!
the bercedes menz
続いてフェス飯が集うVIVA LA GARDEANへ。ここは入場無料なのでチケットが無くても誰でも見れるいわばフリーライブコーナーである。
こちらもかなり気になっていたバンドである。もともとバンドを発掘するにあたり、「メンバーの顔を覚える」というのは曲を聴く、SNSをチェックすると3の次ぐらいなので顔出ししてないという情報はだいぶ後々に知る。
凶悪的なベースの轟音から「the anomaly」、実質フリーライブコーナーとは言いつつ基本的にネクストブレイクを発掘する新人ステージ+DJブースではあるが、よく考えたら誰でも見れるステージでこの轟音はほぼ非合法的である。
そもそもビバラにくる客層なんてイカつければイカツイほどいいのが大半だと思うが、これを書きながら「フェス中は楽しみにしていたので足早に向かったが世間的にはこれはいいのか?」とちょっと冷や汗をかいている。
「knuckle duster」ではゴリゴリのハードコアサウンドにフロアにはファンによるグッズのペンライトが振られ、音楽と光物が全く似合ってない。どちらかと言えばモッシュダイブ系のサウンドだ。でも不思議となんかいい。なんかいいのだ。
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ネットでは顔出ししていないのでビジュアルに言及するのはナンセンスではあるが、なかなかパンチの効いた風貌をしており、顔出ししてない意味が全く分からなかったが、気になったらライブに行くと良い。
10-FEET
フェスと言えば10-FEET!ビバラはモッシュダイブOKの希少なフェス。もちろん暴れに来たので前線へ。
この日は本人リハでGreenDayの「BasketCase」のカバー演奏で涼しいGWも一気に熱が入る。こんなに大ベテランなのに未だに本人リハやってるのありがたいよなあ。TAKUMAさんが「ありがとうございました、10-FEETでした〜」と言うと一度退場。
それからはアンコールの手拍子が止まらない…!
SEが鳴ると再登場し、そしてアンコールの「ハローフィクサー」からスタート。まさかのアンコールから始まる前代未聞のスタートである。
「ELLEGARDENのTシャツ着たやついっぱい飛んできたで!」と嬉しそうなTAKUMAさん。そしてまたしても鳴り止まないアンコール。ここからダブルアンコールで「埼玉、アホばっかや!」と笑い飛ばしながら「RIVER」でダイバーもサークルも大洪水。
「みんなスマホ出してライト出して!ウェーブするから!」と四方八方が人で埋め尽くされたSTARステージは、前方から真後ろまでのウェーブと、後ろから前方へウェーブ。ちなみに全く光は見えず、ただスマホを持った大多数がウェーブしているだけだった。
2~3年前にスラムダンクのブームの後押しもあり、初めて10-FEETを見るというフェス初心者の友人を連れて行ったら「こんなにテンフィ楽しいと思わなかった、予習してくればよかった」と何人かが口をそろえて言ってくれたのを嬉しくて今でも覚えてる。
「第ゼロ感」はスラムダンクガチ勢として今年もTHE FIRST SLAMDUNKの復活上映を心の底で願いつつも熱気が爆裂。間奏では埼スタがホームの浦和レッズのコールを挟み、埼玉県人なのに初めてコールをする。まあ湘北も赤ユニだし、レッズも赤ユニだしちょうどいいね(?)(サッカーファンの間のいざこざ?は厄介そうなのでさておくことにする)
ちなみに、埼玉にはなぜかもう1つ「大宮アルディージャ」というサッカーチームもある(以前仕事の関係でアルディージャの試合を見に行ったことはある。)
「その向こうへ」では1番では「顔色を変えず埼玉にきた」2番では「~ビバラに来た」と歌詞変えし、「時間かかっても幸せになれよ!」と「ヒトリセカイ」へ。
「残り1分!1分でできる曲なんでもう俺らが結成した当初ぐらいの曲しかないやん!みんな知らんか!」と刻一刻と迫る時間、ラストは「 DO YOU LIKE...?」でラストのラストで拍車がかかりリハーサルから爆発した熱気にさらにガソリンを注ぐが如く灼熱の最高温度を更新して終了。
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「埼玉はええな、ACIDMANやdustboxとかバンドの友達もおるし、RUDIE'Sっていうカッコイイブランドもあるし」と言っていたが、埼玉には他にも凛として時雨やthe cabsやthe telephones、若手はKOTORIやペルシカリア、大御所は椎名林檎や星野源やTHE ALFEEなど大スターがいるので、スターの宝庫なのである。
この日は私含めて大半がエルレのTシャツを身にまとっていたが、時点で多かったのは10-FEETや京都大作戦のTシャツを着た人たちだ。
まさかのリハとアンコールとダブルアンコールという本編無しのライブという珍妙な回。しかもダブルアンコールで8曲もやるとは…ベテランのサービス精神は旺盛すぎる。
「goes on」で走りまくって肩組みサークルやりたかったけどやらなかった!また次の機会に!
Good Greif
昨年DEAD POPの出演をかけたオーディションでHammer Head Sharkらと競り合っていたことで知ったGood Grief。この時に存在を知って気になっていたところビバラに出るということでマストチェック(メロコアパンク系はあまり掘っていないので、基本的にDPFやサタニックの出演で知ることが多い)。
今回のオルタナティブ全開のラインナップで唯一のポップパンクを掲げるバンド、メロディックコア全開の「July」からはじまり、洋風EDM風味のあるアンニュイな「VICES」とキャッチーなメロディで一気に魅了。
BRIGHTステージは唯一芝生があり、課金エリアのなかでは一番小さいながらも一番野外フェスらしい会場である。
吹き抜ける爽やかなメロディに帯びる熱がライブバンドのそれでありながら、前方はダイブやサークルを楽しむ人、後方や丘になっているエリアでは椅子に座ってのんびりとお酒を嗜んだり寝転んだりとかなり緩い雰囲気。それをどちらも尊重しているような彼らの音楽はまさにグッドメロディ、グッドミュージックで、「GRAYSCALE」「Foever」までみっちり鳴らして出番は終了。
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「俺らみたいなまだ売れてないバンドが出させてもらえるのもビバラのいいところだ」と言っていて、本当にそうだと思う。
だから私はビバラロックに行く、まだ無名でフェスに名を連ねていないようなバンドが出る小さなステージへ見に行く、未来のロックスターを埋もれたままにさせないために。ネクストブレイクを発掘するのもフェスの役目では無いだろうか。
想像以上にかなりよかった!確かになんで10年も埋もれていたのか分からないな。
礼賛
ずっと気になっていて初見。ボーカルはお笑い芸人のラランドのサーヤにバンドメンバーはゲスの川谷絵音、個人的にはDALLJUB STEP CLUBやosterreichのレギュラーサポートでもあるドラムのGOTOさんが見れたのがこのドデカイステージで見れたのがアツかった。
実際見て以前からサーヤの歌声はかなり歌向きの声質だなと思ったのだけど、歌も上手けりゃボーカリストしても板についている上に、本業なのでMCも上手い。正直これと言った予習はしておらず「鏡に恋して」ぐらいしか知らなかったけど、メロディアスでどこかムーディな曲とサーヤの歌声の相性が非常に良くて聴き入ってしまった。
モニターが障害物で隠れた位置で見ていたので聴くに徹していたのだが、最初からベースヤバすぎない!?と終始思っていたが「TRUMAN」のベースが特にヤバさ炸裂していたので誰なんだ?とよくみたら休日課長だった。課長もこのバンドに参加していたのはすっかり忘れていた…そりゃ上手いわ。そろそろ休日副社長ぐらいには出世した方がいいんじゃないかな。
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ライブ全体通して、サーヤのラップがオシャレでとてもよかった。
バンドメンバーに四股名みたいなのついてると知って調べたら休日課長は春日山でなんか解釈一致だし、GOTOさんはfoot vinegarとか異質で笑った
ASIAN KUNG-FU GENERATION
アジカンを見るのは2023年のロッキン以来。曲も結構な数知っているし彼らもライブ自体はよくやってるのにも関わらず、ライブを観た本数は極端に少ないという謎(多分ワンマン行けるぐらいには曲知ってる)。
「センスレス」「アフターダーク」の2連発ロックチューンで2000年代のロックシーンへタイムスリップ。
1日を通して太陽が顔を出すことはほとんどなく、ライトグレーの薄い雲が曇りがかった終始涼しく快適な気候だったが、ふとモニターを見るとまるでイベントの成功を祝福するかのように西日が顔を出し、夜を迎える目前の空にはピンクと青色のグラデーションが描かれていた。
数分のマジックアワーの下で演奏された「転がる岩、君に朝が降る」はエモーショナルさに磨きがかかり、あんなに大きなステージを埋めていたにも関わらず、不思議と誰もいない夜景の見える丘から1人で夕陽を眺めているようで、状況的には孤独では無いのにどこかで孤独を嗜んでいた。
「ぼっちざろっく!」の影響もあるのか、イントロに1分半は割かれる時間の限られたフェスで「Re:Re:」を演奏してくれるのは嬉しい限りだ。長いイントロから一気に「Re:Re:だ!」と分かった時のアドレナリンが出まくる。
この曲はぼざろブーム以前から大好きで、先日は結束バンドのライブに行き後藤ひとり役の青山さんが歌うこの2曲を1か月で本家から回収できたのも個人的にエモだった。オリジナルのアジカンも、結束バンドのアレンジも、本当に好きでどちらも良く聴いている。
「リライト」では待ってました!と言わんばかりの今日一番の大盛り上がり。誰もが拳を上げて大合唱に続く大合唱で 、まだ出番を控えているバンドは残っているにも関わらず実質集大成。そして2番に行く前の間奏でゴッチが何か言いたげな様子。
「(既に1番でダイバーが発生)あの、首とか気を付けてね、ダイブとか。やれとは言わないけどさ、上手くやってね。次はそういうのバンバンしてもいい人たちだし、次に取っておいてもいいんじゃない?でも、周りに気を付けて、上手くね。2番は、君たちのものだ」
と言う訳で、リライトでダイバー続出!
しかも「リライト」大好きすぎて全員歌えてしまうので、ついにゴッチが歌わなくても大合唱で成立してしまう始末。
最後に「MAKUAKE」で開放的なポップでフィナーレを飾る。メンバー紹介で知ったけど、サポートにRopesのアチコさんが参加してたのが個人的にNo.1びっくりだった。どうもコーラスいい声だなと思ったら…ライブでのメンバー紹介って大事だよなと思い知る。
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王道の「ソラニン」や「藤沢ルーザー」「江ノ島エスカー」が大好きなので聴きたかったなあという気持ちもあるが、聴けて嬉しかった曲も、聴きたかった曲もわんさか出てくるアジカンは凄いなと改めて思う。
昨今形骸化されたエモーショナルが蔓延しているが、アジカンが本来のノスタルジックなエモーショナルであることを証明してくれているように思う。マジックアワーに太陽が顔を出した奇跡のドラマティック。
Tempalay
ライブを観るのは7~8年ぶり。すっかり日も暮れて肌寒い夜になると、照明との相性も抜群だ。
1音聴くだけでTempalayだ!と分かるモザイク貫通ならぬサウンド貫通で「脱衣麻雀」からスタート。
心地よく癒されるAAAMYYYさんのウィスパーボイスと、甘いマシュマロのような粘り気のあるサウンドが繰り広げる無重力空間のような浮遊感に気を抜くと異空間に飛ばされてしまいそうになるなか、小原さんのギターと歌だけはどこかリアリティがあり、ハーネスのように繋ぎ止める。空の顔が夜になっただけで照明が相対的に機能し、まるでチャーリーとチョコレート工場に迷い込んだようだ。
続けて「人造インゲン」のダンスミュージックにノリノリになってしまう…人造インゲンってなに…?
このキモ気持ちよさは一体何なんだ?というかそもそも”キモ”と”気持ちいい”は両立するのか?するんだなあ、Tempalayなら。
挨拶程度のMCを挟むだけでEDMをひたすら鳴らし続けると同時に、飴玉が口の中で溶けるように脳みそもじんわりと溶けていく感覚に陥るなか、「かみんち」では幽体離脱をしているような、骨が抜かれてふにょふにょになるような脱力感があった。
埼玉スタジアムは住宅街にドカンとそびえ立っているので街並みは人工的ではあるのだが、涼しい夜の野外ライブとの相性が良すぎて、彼らが演奏されるときだけはふとフジロックやRISING SUNのような雄大な大自然に囲まれた場所にトリップした感覚がした。そんな気持ちよさのなかで、スクイーズのような何とも言えない柔らかな音の弾力の感触に虜になるばかりだった。
大トリのELLEGARDENの前のVIVAステージのトリをTempalay託したビバラスタッフの選球眼には脱帽するしか無い。
この日をTemlpalayで終える人を納得させ、同時にELLEGARDENに行く人も尊重する素晴らしいパフォーマンスだった。
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ぶっちゃけ7〜8年前から最近の曲聴いてなくて今回ライブでやった曲はほとんど知らなかったけど世界観強すぎて何にも思わなかった(笑)「人造インゲン」と「かみんち」が好き!
ELLEGARDEN
Tempalayの魔法に酔いしれたのも束の間、GWのラストを飾るのはこの男たち。この日のフロアは私も該当するが6~7割がエルレのグッズを身にまとった客たちに埋め尽くされており、圧倒的カリスマ性は顕著に現れてた。
バックモニターにデカデカとELLEGARDENのロゴが映し出されると、大一番のアクトのステージへ。
「Breathing」「Space Sonic」「Salamander」「チーズケーキ・ファクトリー」と新旧織り交ぜた曲をノンストップで演奏し、ダイブもあればサークルモッシュもあり、「チーズケーキ・ファクトリー」ではモニターに肩組みサークルがいくつも発生しており、あれだけ広い野外にも関わらず熱気はまるで狭い狭いライブハウスのようだ。
前回のエルレがDPFでこのときは「カーマイン」が発表される前だったので今回初聴き。バンドにのめりこみ始めた高校生の頃は、特に細美さんの日本語の歌詞は耳にスッと入ってくるから不思議だと思っていたのだけど、それは今でも変わらない。
「俺たちはお前らと同じ普段から悩んだりしてるただのおじさん。お前らと一緒。日々傷つき細かいことで悩んでる。凄いよな、音楽をしているおじさんとお前らがただ集まって音楽を楽しんでるんだぜ?そんな俺たちを輝かせてくれるのはお前らがいるからだ。神様ありがとうって思うよ。」
エルレで一番好きな曲は?と言われると悩むが、じゃあTOP5は?と聞かれれば「Supernova」は確実に入るぐらいに好きだ。細美さんがライブオリジナルのサビを歌った瞬間から心の中になった何かがパアッと弾け飛んで消えてしまうような気がするのだ。
「風の日」「Missing」とライブ定番曲が続くと唐突な「Sliding Door」で、この曲をフェスでやるとは思わずびっくりした。
「今日はすげえ楽しい!なんでだろうな。なんか生きててさ、些細な嫌なこととかどうしても気にしちゃうじゃん。でも今日は本当にそういうのどうでもいい!なかなかないよな、嫌なことすらがどうでもよくなる瞬間って。人生で3番目に楽しかったと言いたいけど、どのライブでも言ってるから嘘になってしまう。つまり、最高が更新されるんだよな。今日が最高に楽しい!」
「お前がいい人だって決めるのは周りの人間じゃない、信じられるのは思っていることと言っていることが一緒な奴だ」
それからの「ジターバグ」は燃え盛る熱気に埋もれるなかで、「正直に生きることの大切さ」を教えてもらったような気がした。
直後の「Make A Wish」でスモークがたかれるも「このモクモクいらねえよ!お前らの顔が見えない」とクリアなステージのまま演奏。夜空の下に響く大合唱はいつになく美しい気がした。
ラストは「Strawberry Margarita 」で本編終了。
実はエルレからもらえるパワーをどう言語化すればいいのか分からず長年悩んでいる。ライブの次の日には筋肉痛にうなされる一方で「今の私は超最強卍全員かかってこいや卍」とありえないほどパワフルになっている。ガソリン直飲みするとか、金づちを振り回しながら建物を壊すとか、そんな感じで自分のキャパを超えたエネルギーを得たようで、とにかく有り余っているのだ。
MONOEYESもthe HIATUSも大好きなのだが、やっぱりエルレからもらえるパワーは圧倒的に積んでる馬力が違う気がするのだ。ストレス発散やデトックスの域を超えて、心に知らずのうちにとっかかってダマになったものを物理的にブチっと取ってくれるような気がするのだ。
「アンコールありがとう!2曲やっていい?最初で最後の野外らしいから、星が見えたらいいなって曲をやります」
「瓶に入れた手紙」では「あれやってよ、スマホのライトで照らすやつ」とお願いされれば一瞬にして光の海が放たれる。地上の星の海はとても綺麗だ。
「瓶に入れた手紙」は映画と絵本の同名作品が存在する。
1つの映画の元タイトルは「メッセージ・イン・ア・ボトル」であるので「瓶に入れた手紙」は和訳になるのだが、海辺で拾った亡き妻へ宛てられた手紙入りの瓶の内容に心を打たれた女性が差出人である男性を探し出す悲恋のストーリー。
もう1つの絵本は、イスラエルに住む少女がパレスチナ人による自爆テロの発生にショックを受け、「何故戦争をするのかパレスチナ人の心境が知りたい」と瓶に手紙を入れて海に流したところ、ガサの海でパレスチナ人の青年がその瓶に入った手紙を拾ったことでイスラエル人の少女のパレスチナ人の青年がメールを始める、というものだ。
そこにもう1つ、ELLEGARDENの楽曲の「瓶に入れた手紙」が加わることになる。直接言葉を交わさなくとも、お互いに言葉が分からなくても、一緒に光を照らしたという事実こそが音楽で命を紡いでいると解釈出来るのかもしれない。
ラストは「スターフィッシュ」、実際にこの日月も星も見えなかったが、ダイバーが止まらないアグレッシブな曲ながらも夜空の下で歌われる「こんな星の夜は全てを投げ出したってどうしても君に会いたいと思った」の歌詞が似合うほどロマンチックなことないよな。
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エルレは心から好きでライブに行くのだけど、復活が発表されたときにバンドなんて知らないようなリア友がこぞって騒ぎ復活ライブに申し込んでいたが、あれからコロナも明けて数年経ち、未だにライブを観ていたり新曲を聴いているのは私だけである。
そんな「クソミーハーめ」みたいな反骨精神は未だに胸にあるけど(笑)、あの時復活ライブに行けた私は間違っていなかったと数年経って証明されてる。
エルレはビバラに3年前も出ていて、違う日のチケットを取っていたこととその時は既にエルレの箱ツアーのチケットが取れていたこともあり見送ったのだけど、第二の故郷の埼玉でエルレ観れると思わなかったな。
毎年ELLEGARDENを見れるご縁に感謝。神様にもエルレにもビバラにも埼玉にも感謝。
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※細美さんのライブMCをSNSに投稿することに関してブログで書かれていますが、今回についてはライブの流れもあるので一部のみかかせていただきました。
Twitterで細美さんのMC投稿について嚙みついているひと見かけたけど、実際に「MCをSNSに投稿するな」とは書いていません。「この投稿者さんにはそういう風に聞こえてたんだねと受け取ってもらえれば〜」と書かれています。でも解釈違いのデタラメやバズり目的で録音しているとか論外だけど、承認欲求のために細美さんの言葉を使っていい訳ではない。確かにこういう勘違い禁止警察がいるから細美さんも言わざるを得ないんだよなあ…
あれこれ勝手に思い込んで禁止だの言う前に、いないのであればそういうに受け流し、現地にいたのであれば自分の心に細美さんの言葉を留めて置いたらどうだろうか。
総括
今回はジャンルごとに日割りをするビバラにしては珍しく王道のロック、パンク、オルタナティブ、シューゲイザー、ブラックミュージックやR&B、氣志團のようなアイドルまで雑多なジャンルを詰め込んでいたが、共通しているのは知名度の有無以前に実力派揃いであることだ。
これがオルタナティブの真骨頂かと思う、出演者がそれぞれ突出した違うジャンルだからこそ思い切れる良さがパフォーマンスに出ていて今回見たバンドは全員優勝でした。
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埼玉の地名の由来をご存知だろうか?行田市の「さきたま古墳」に由来し、神道の幸魂(さきたま)の意味も含むと考えられており、これは神が人々に幸せを分け与える側面の意味があるとされる。
何かと馬鹿にされがちな埼玉だが、意外にも名前の由来はハッピーなものである。秩父には関東最強パワースポットと言われる三峯神社があったり、観光で人気の川越にも有名神社が点在したり、大宮には氷川神社の総本宮があったり、八百万の神の国でもとりわけ”神の県”とも言えるのかもしれない。
無事4日間開催されたことも、大きなトラブルが無かったことも、演出のようなアジカンのときのマジックアワーも、土地柄と相性がいいのかなと思う。
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ビバラ運営の皆様、今年も全力で遊ばせて頂き、時には全力で休憩させていただきましてありがとうございました!凄く考え抜かれてて、細かいところまでの努力が見えました。
やっぱりフロアに全てを託してくれる自由なフェスは超最高!
個人的MVP
全員優勝だけど、特に良かったのジャンル別で。
🥇全体MVP:ELLEGARDEN
本命だからというのもあるけど圧巻のオーラと音の厚み、カリスマ性、フロアの支持率、全てが圧倒的で異次元でした!まさに誰もが崇拝せざるを得ない味方のラスボス。
「なんでエルレってこんなに人気なの?」をライブで分からせられるぐらいの、ライブ終わった後の「最高」という安易な褒め言葉すらも出なかったぐらいにパーフェクトなライブでした!
🥇オルタナ枠MVP:Tempalay
照明のこだわりも相まって世界観と進化が凄まじく、音楽を第六感で聴くに徹している感じが良かった。
実際はバックのギターとベースも良く(どの曲か忘れたけど、ギターが見たことない楕円?みたいなやつ持ってた)、特にベースの存在感とグルーヴは要だった。よく見えなかったけどベースはODDのエノキさんかな?ナツキさんのドラムも存在感があり、我々が思うより相当な技量だと思う。
時々ふわっとKing Gnuの香りもしたと思ったが交流あるもんね(笑)あまりに完膚だった。
🥇ルーキー枠MVP:Nikoん
悩んだがNikoんにしましょう!GGもベルセデスも良かったけど、今回は一番ロックフェスにロックバンドがいなくなっている現実にストップをかけてくれたなと一番感じ取れたのが硬派なNikoん。そもそも時代に逆行している音楽が好きなので必然といえばそうかも。
同時にロックフェスの名はしぶとく生き残れる未来を感じたのでMVP。今度はライブハウスで見たいな。
🥇アイドル枠MVP:氣志團
バイクふかし登場から最後のジャンボリまで楽しすぎてエンターティナーだった!綾小路さんの喋りもバラエティのまんまで面白かったし機会あればまた見たい!ああいうリーゼントってどうやってんのかな?全員幸せにしすぎてた!みんな!氣志團みて幸せになろうぜ!
🥇フロアMVP:10-FEETやエルレのTシャツきたマッチョ
両バンドのファンがマッチョすぎて1人のダイバーに対し5人がかりで飛ばすものだから見た目平均体重〜以下の男性はぶっ飛ばされて宙に浮いていたのが、ダイバーより発射台の方が多いという最近見ない光景すぎたのでMVP。でも結構な数のダイバーいた(笑)
そしてフロアの生き残りもMVPです。ほんまやで、なんでやねん、知らんけど!
フェスの全体的な感想
・一番は天気に恵まれていたというものあるが、5月上旬は半袖でもロンTでも過ごしやすい気候でストレスがなかった
・スタジアムの席やトイレが開放されていたので、休憩するにも丁度良くトイレも綺麗でよかった
・トイレのハンドソープが備え付け以外にLUSHが置かれていていい匂いだった。モッシュピットもいい香りだった
・最終日は最前待機する地蔵があんまいなくて客層も良かったと思う
・モッシュダイブサークルは正義
・今回は行かなかったけど今年もうっとりエリアがあって良かった。他のフェスでも導入して欲しい
・下コンクリで怪我したら大変なのでダイバー落さないようにみんな頑張ってた、でも落ちてケガしても自己責任です!
・トリ後にクローク行ってもすぐ荷物回収出来てスムーズで良かった
・ビバラに限らずどのフェスも麺やおがたと桜井食堂は早めにいかないと売り切れる、桜井食堂のチャーシュー丼はギリギリ食べれたけど13:00過ぎに行って既にバターチキンカレーは売り切れ 麵やおがたは朝イチで行き朝ごはんで食べたので余裕 どちらも美味しかった



・次も出来るのであれば野外で開催できそうだが、実際スタジアムの方がたまアリよりかなり広いので、ただやりたいだけであるとしても金銭的に厳しそうだし住宅街なので根回しとか考えたら厳しいと思う。ビバラだからできたフェス
・最寄りの浦和美園からもめっちゃ歩くので合計24000歩も歩いてた。休息シートと足つぼマットで足ケアして次の日は下半身だけ無事
・腕ですか?筋肉痛ですよ?肩もヤバイ
・メインのStarと隣のVivaで互いのステージ終演後に数分だけ近道出来る同線は良かった。たまアリもスタンディング前方だけこんな感じで出来ないかなあ…(たまアリのビバラはスタンディング前方ブロック行くときは常時一方通行なので一回逃すとまた一周しなくてはいけない)
・帰るときスタッフさんがいっぱい手振ってくれる
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毎年来年も行きますって言ってるけど、やっぱり公式でモッシュダイブOKしてくれているので好感度しかないです!
各地でいろんなフェスやってるけど、同じメンツに同じルールのモッシュダイブ禁止ならフェス常連からすると正直お腹いっぱいなんですよね。一味ラインナップ変えるか、モッシュダイブOKにしてもらわないと形骸化されたフェスの差別化できないですからね。今のところ大きなケガはしたことないけど、こちらもケガする覚悟で前行ってますし、あ、なんか帰って鏡みたらおでこに可愛い傷が出来てました!
たまアリの快適さもいいけど、野外は野外で快適で楽しかったです!来年も楽しみ👍その前に行くか迷ってる夏フェスを考えるところから!

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