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thekingofmouse
井戸
麻袋に雑に詰めた宝石を
底の見えない井戸に次々放り込むように
ただただ目につくものを読みふける。
もっと、もっと
BOOK OFFから漫画喫茶に移って
日をまたいで寝落ちするまで
読んで、読んで、また読んで。
もうあらかた「名作」を
読み尽くしたかなと思っても
「新しい名作」はポコポコ湧いて出るし
「自分だけの名作」だって
宝探しのようにたくさん埋まってる。
読めば読んだだけ「読みたい」が
いくらでも増えていく予感。
ああ楽しい。
今
底の見えなかった井戸が
いつの間にかあふれていて
いっちょまえに厳選しちゃったりして。
これは良い
これはダメ
そりゃあ楽しいけど、なんか虚しい。
そういえば
この井戸の底には
なにがあったんだっけ。
