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嫁語り

のそのそと遠慮なく膝の上に登ってきて
ゴロゴロと謎の音を立てながら目を瞑り
すぐに静かに寝てしまう。

あったかいお湯の入った袋のような重み。
草木のような、土とか砂のようなにおい。
もふもふとは程遠い、固めの毛の手触り。

これが野良猫。
長い時間を共に過ごした
かけがえのない野良猫。

寝ている口を指でむいっとこじあけると
きれいなカーブを描いた牙がのぞいた。

・・・

つくづく思うけど
ウチのヨメは猫に似ている。

ネコ目でキリッと警戒心が強くて
テリトリーに入ろうものなら猫パンチ。
我が強く気位が高く自分の流儀を崩さない。

だが
いったん打ち解けると距離が近い。
鼻と鼻を押し付けるほど接近してきて
なーなーと際限なく自分の好みを押し付けて
いなくなったと思ったら寝床で丸まっている。
そして顔は猫とタヌキのハイブリッドときた。

うーむ、こやつは猫かもしれん。
幼少期に散々遊んだ野良猫かもしれん。

いつの間にか隣にいたデカい猫。
それが我がヨメである。

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