[海外就職]#4 海外で就職するまでに、実際にやったことを時系列でまとめる
前回の記事では、海外大学院に来ても、勝手にキャリアが開けるわけではなかったという話を書きました。
今回は海外で就職するまでにやったことについてまとめていきたいと思います。
まず簡単に自己紹介すると、自分は日本の大学を卒業した後、ヨーロッパのとある大学院に進学し、そのまま現地でソフトウェアエンジニアとして就職しました。 現在もヨーロッパに住んでおり、アメリカ発の企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。この note では、海外大学院や海外就職を考えている方や関連する情報を集めている方に役立つ情報を発信しています。この記事がいいなと思ったら他の記事も読んでもらえると嬉しいです。
海外大学院に進学したことは、自分にとって大きな一歩でした。英語で授業を受け、海外の学生とプロジェクトに取り組み、現地で生活する。その経験は、間違いなくその後のキャリアにつながっています。
ただ、それだけで仕事が決まったわけではありません。実際には、その前にかなり長い準備がありました。
今回は、現地就職するまでに自分が実際にやっていたことを、時系列で整理して書いてみます。
まずは、開発経験を作る必要があると思った
最初に意識していたのは、ソフトウェアの開発経験を作ることでした。
当時の自分は、将来的にメガベンチャーに行くにせよ、海外大学院に進むにせよ、海外で働くことを目指すにせよ、まずは実際に開発した経験が必要だと考えていました。
そのため、メガベンチャー系のインターンに行く前に、小さい企業でアルバイトとして開発経験を積みました。期間としては、合計で1年強くらいだったと思います。
ここで注意したいのは、開発経験になれば何でもよいわけではありません。
大事だと思っていたのは、ちゃんとした開発経験を積めるかどうかでした。ただコードを書けるだけでなく、設計やレビューの流れに触れられるのかや、開発経験が豊富な人と一緒に仕事ができるのかです。
学生のうちは、何が良い開発なのか、何が良いコードレビューなのかを、自分だけで判断するのは難しいです。だからこそ、できるだけ経験のある人と一緒に働ける環境を選ぶことが大事だと思っていました。
この頃は、開発系の有名な本もいくつか何周もして読みました。
本で読んだことを実務で試し、実務でわからなかったことを本に戻って確認する。その繰り返しでした。
今振り返ると、この時期に大学院に向けて成績を維持するのに加えて、「開発経験」と「基礎の勉強」をセットでやっていたことは大きかったと思います。
メガベンチャーのインターンは、就活で効くと思っていた
小さい企業で開発経験を積んだあと、メガベンチャーや外資ITの短期インターンに応募しました。
これは、単に有名な会社で働いてみたかったからだけではありません。就活を考えたときに、そのような企業でインターンをすることは、かなり有利に働くと思っていました。
採用する側の立場で考えても、同じくらいの力量に見える学生が二人いたときに、一人はメガベンチャーでインターン経験があり、もう一人はほとんど開発経験がない学生だったら、前者の方が安心して取りやすいはずです。
もちろん、会社名だけで実力が決まるわけではありません。メガベンチャーでインターンをしたからといって、自動的に優秀になるわけでもありません。
それでも、学生や新卒に近い段階では、実務で出せる成果はまだ限られています。その中で、どんな環境で開発したことがあるか、どんな選考を通過してきたか、チームで開発した経験があるかは、採用側にとって一つの判断材料になります。
自分の中では、日本でメガベンチャーや大手外資IT企業のソフトウェアエンジニアを目指すなら、まず長期インターンで開発経験を積み、そのうえでメガベンチャー系のインターンに参加し、新卒就活につなげる、というのはかなり王道のルートだと思っていました。
また、海外大学院に進むことになったとしても、日本で就職することになったとしても、開発経験があることは無駄になりません。むしろ、どちらの道に進むにしても必要になる。
そう考えて、早めの行動を心がけていました。
海外大学院に進んでも、日本就職を完全に切っていたわけではなかった
その後、海外大学院に進学しました。
ただ、海外大学院に進んだからといって、日本で就職する選択肢を完全に切っていたわけではありません。
自分の中では、海外で働きたい気持ちはありました。一方で、日本にも魅力的だと思う企業はありました。特に、ソフトウェアエンジニアとして良い経験が積めそうな会社であれば、日本で働くことも現実的な選択肢でした。
もし日本で働くなら、どこでもいいわけではありませんでした。海外に残る選択肢と比較しても、自分が納得できる会社かどうか。ソフトウェアエンジニアとして成長できる環境かどうか。海外大学院まで来たうえで、日本に戻る理由になるかどうか。
その基準を満たす企業だけを受けていました。
この時点では、現地就職だけに一直線だったというより、いくつかの選択肢を残しながら、自分にとって納得できる道を探していた感覚に近いです。
留学中の仕事探しは、かなり手探りだった
一方で、留学中の仕事探しに関しては、事前に調べたりはしていましたが、正直かなり手探りな面もありました。
日本でのソフトウェアエンジニア就活には、自分の中である程度わかりやすい道筋がありました。長期インターンをする。メガベンチャー系のインターンを受ける。新卒採用につなげる。
でも、現地就職は違いました。
どのタイミングで応募すればいいのか。どの会社が学生や新卒に近いポジションを受け入れているのか。インターンと正社員では条件がどう違うのか。ビザや就労許可はどこまで会社がサポートしてくれるのか。
わからないことが多かったです。
それでも、LinkedInや企業サイトを見ながら、インターンや新卒・ジュニア枠に応募していきました。
在学中には、インターンに応募して一時はオファーをもらったこともありました。これはかなり嬉しかったです。海外大学院に来て、現地で働きたいと思っていた自分にとって、「ちゃんと面接を通過して、オファーをもらえるんだ」と思えた出来事でした。
ただ、その話は最終的にビザの関係でなくなりました。
これは、かなりしんどかったです。面接に通るかどうかだけでも大変なのに、通った後にもまだ壁がある。海外で働くというのは、実力や面接の結果だけでは決まらないのだと実感しました。
この話は長くなるので、次回もう少し詳しく書こうと思います。
最後はLinkedIn経由で2社から声がかかった
最終的に現地就職につながったのは、卒業間際でした。
それまで自分から企業サイトを見て応募したり、LinkedInを整えたりしていましたが、最後はLinkedIn経由で2社からメッセージが来ました。
そこから面接を受け、結果的に両方からオファーをもらうことができました。
最後だけを見ると、「LinkedInで声がかかって、そのまま決まった」という話に見えるかもしれません。
でも、自分の感覚としては、突然決まったというより、それまでに積み重ねていたものが卒業間際にようやくつながった、という方が近いです。
小さい企業で合計1年強ほど開発経験を積んだこと。開発系の本を何周も読んで基礎を埋めようとしたこと。メガベンチャー系のインターンを経験したこと。海外大学院に進学したこと。現地で応募し続けたこと。一度ビザでうまくいかなかったこと。LinkedInを整え、企業に見つけてもらえる状態にしていたこと。
そういうものが全部あって、最後のオファーにつながったのだと思います。
海外就職は、海外に行ってから急に始まったわけではない
現地就職が決まった話だけを切り取ると、卒業間際にLinkedInで連絡が来て、面接を受けて、オファーをもらったというシンプルな話になります。
でも、その前にはかなり長い準備がありました。
日本にいた頃から、小さい企業で開発経験を積み、基礎を勉強し、メガベンチャー系のインターンを経験しました。海外大学院に進んだ後も、日本の本当に行きたい企業を受けつつ、現地のインターンや就職先を探していました。
日本にいる間の動きは、わりと計画的でした。
一方で、留学中の現地就職は手探りでした。どこに応募すればいいのか、どのタイミングで動けばいいのか、ビザの条件はどうなるのか。わからないことが多い中で、動きながら学んでいくしかありませんでした。
だから、自分にとって現地就職は、海外大学院に来たことで突然開けた道ではありません。
海外に行く前から少しずつ準備していたことと、海外に来てから手探りで動き続けたこと。その両方が、最後に見える形でつながったのだと思います。
次回は、海外インターンの面接には受かったものの、ビザ・就労許可の関係で実際には働けなかった経験について、もう少し詳しく書いてみようと思います。
